まさかこんな場所で貴女と逢うなんて

楠富 つかさ

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優奈の告白

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「ただいま……」

 ちょっと久しぶりの我が家に人の気配なし。まぁ、共働きだしね。取り敢えず、シャワー浴びよう。……あれだね、狭く感じるね、我が家を。リビングを通って脱衣所へ。この距離が近いことよ。手早く裸になって浴室へ。

「やっぱり家のお風呂が一番ってやつよ」

 まぁ、シャワーしか浴びてないけどさ。

「……ん」

 なんでだろう、シャワー浴びているだけなのに身体が変。疼くってこういう感じなのかな?

「ん!」

 オナニーしたら、治るかな?

「ん! んぁ……」

 自分で自分のおっぱい揉んで、乳首を舐めて吸って……気持ちよくなっちゃってる……。

「はぁ……んぅ、ゅぃ……ゆいぃ……」

 目を瞑ると昨日、唯としたことを思い出してエッチな気持ちが止まらなくなる……。

「……ぁ、はぁ。ぅ! ん‥ぁ、ぁあ!!」

 左手で乳首の先っぽをいじりながら、右手でおまんこの入り口をなぞる。指先がどんどん濡れて……なかを指でいじる。

「ん! はぁ、はぁ……ふぁぁあ!」

 気持ちいい、イきそう……なのに、足りない……。オナニーは久々だけど、昨日知った気持ちよさに届かない……。

「ぁあ、んぅ!」

 指を速く動かしても、乳首を吸っても……あとちょっと足りない。だったら、

「くぅぁぁあああああああ!!!!」

 クリを抓んだら、全身に気持ちよさが伝わって、あっという間にアクメしちゃった。満足したような、もうちょっと欲しいような。

「はぁ、はぁぁ……」

 絶頂の快感でふわふわした頭は、ほとんど働いてなくて……近づく足音にすら気付けなかったんだ。だから、

「遥奈、ちゃん……?」

 お風呂場のドアを開け、こちらを覗き込む小柄な影にも全く気付けなかった。

「え、ゆう、な?」

 ……どうしよう、優奈にオナニーしているとこ見られちゃったの? あの四人の中ではまともっぽいと思われていただろう私に、変態という何かがなっちゃう感じ? え、ていうか優奈が何で私の家に?

「あ、えっと、その。ぁぅ……」
「あ! リビングで待ってて。ね?」

 そっと立ち去る優奈。私も、愛液でぐちょぐちょのあそこを流して、全身もシャワーで流してお風呂場から出る。脱衣所には、出した記憶の無いバスタオルがあった。

「あ、優奈か」

 あの状況でも私のために……本当にいい娘だなぁ。だから、ちゃんと話さないと。……あぁ、何から話そう。取り敢えず、何で優奈が家にいるのか聞かないと。
 身体を拭いて服を着る。リビングに戻ると優奈はちょこんとソファに座っていた。

「あ、遥奈ちゃん……」
「お待たせ。麦茶飲むけど、優奈もいる?」

 優奈が頷くのを確認して二人分の麦茶を用意して取り敢えず、隣に座る。なんか、ぎこちない雰囲気。

「……ご、ごめんなさい。わたし、何も見てないです
「いや、無理しないでいいよ。見たでしょ。というかさ、どうしてうちにいるの?」
「えっと……遥奈ちゃんが涼風さんに連れていかれてから、ずっと連絡つかなくて。麻耶ちゃんと美由紀ちゃん、あんまり真剣に取り合ってくれないし。……なんか心配で家まで来たら玄関の鍵開いてるし、入ってきちゃった」

 心配、させちゃったなあ。そりゃそうだよね。なんだかんだ一晩連絡つかなかったんだし。

「そう、なんだ」
「うん。ごめんね」
「謝らないで。私こそごめん」
「……えと、それで。昨日のことは……大丈夫?」
「その……なんだかんだあって唯と――」
「待って、涼風さんのこと下の名前で呼んでるの?」
「それはその……まぁ、成り行きで。別によくない?」
「う、うん。よくないとは言わないけど、ちょっと驚いちゃっただけ。それで……昨日は何をしたの?」
「まぁ、その。色々と……」

 そこから私は優奈に全てをぶちまけた。唯との行為について話すのは恥ずかしかったけれど、私の気持ちを理解してくれるかもしれないと思った。優奈は常識人で優しい子だから。

「そんなことがあったんだ……」
「軽蔑する?  流されて女同士でえっちした私を」
「まさか! むしろ、安心したかも」
「安心?」
「だって、遥奈ちゃんとそういうことしたいって……私も、思ってたから」

 それはあまりにも衝撃的な告白だった。私は……どうしたらいいんだろう。
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