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洋食の定番といえば何を思い浮かべるだろうか。今作ってるシチュー? オムライス? グラタン? パスタだって立派な洋食だよね。もちろん他にもたくさんあるけれど、今回作るのはそう……ハンバーグだ。まずはドラゴンの肉を人海戦術でミンチにしていく。あまりつなぎを入れたくはないが、イノイの実をみじんぎりにして入れる。脂っ気があまりないドラゴンの肉はまとまりが悪い。たまねぎ代わりのイノイの実だけでなく、卵黄も入れたほうがいいだろうか。
「卵、ひとつもらってもいいですか?」
「はい、どうぞ!」
さすがに異世界の食材なので、どのくらいの衛生状態なのかわからない。一応、念のために尋ねてからボウルに割った。この世界では調理器具も食器も清潔だから大丈夫だと思うけれど、それでも不安は残る。日本以外の国では滅多に生卵を食さないって言うし。……まぁ、今回は最終的には過熱されるからよしとしよう。
卵黄も加えたおかげで大分タネとしてまとまるようになった。とはいえ、まだまだだ。あとひと手間、何かが足りない。
「雨月、手伝ってくれる?」
「うん、いいよ」
私が考え込んでいる間に雨月の方はデミグラスソースが完成していたらしい。鍋いっぱいのデミグラスソースを小分けにした器に入れて、そこにチーズを入れて溶かしてくれている。
チーズデミグラス、いいよね。ドラゴンの肉は脂肪が少ないさっぱりとしたお肉だ。だからこそ、コクのあるソースを合わせることでより美味しくなる。そういった意味ではデミにチーズを加えたら最強ってわけだ。
「雨月、ありがとう」
「ううん。……これで完成だよね?」
「うん! あとは焼き加減だけ」
フライパンは二つ用意されていたので、一つは強火、もう一つは弱火でじっくり焼いていく。
「……すごい、いい匂い」
「ね、本当に」
ジュワァ……といい音がするたびに雨月が目を輝かせてくれる。それが嬉しくて、私もつい笑顔になってしまう。そして、こんがりと焼き色がついたところでフライ返しを使ってひっくり返す。両面が焼けたら、今度は蓋をして蒸し焼きにする。ステーキの時もそうだったが、厨房中にはお肉の焼ける美味しい匂いが立ち込めている。
「もう、食べちゃいたいなぁ……」
隣にいる雨月からそんな言葉が聞こえてくるが、もう少し我慢だ。
「まだだよ。……これは、メインディッシュなんだから」
「じゃあ、デザートは晴日かな」
後ろからそっと抱きしめてきた雨月が耳元でささやく。周りにはコックさんたちもいるわけで、慌てた私はつい肘で突いてしまった。
「もう、痛いよ」
「う、雨月がからかうから……」
「ごめん、ごめん」
全然悪いと思ってなさそうな声音で謝られる。
ハンバーグももうじき完成、これまで作った料理は胴体のお肉でステーキとハンバーグ、脚のお肉でシチュー、腕のお肉で竜田揚げ、残ったのは頭部と尻尾……。可能であれば使い尽くしたいところだけれど……。
「これ以上調理を続けたら、最初に作り始めた料理が冷めちゃうよ。尻尾はちょっとうなぎっぽいから蒲焼きにしたいけれど、タレがないからね」
「頭も煮たらいい出汁が出そうなんだけど、とにかくドラゴンが食べられるって分かれば、あとはこっちの世界の料理人が頑張ってくれるよね」
というわけで調理は終了。さぁ、みんなに食べてもらおう!!
「卵、ひとつもらってもいいですか?」
「はい、どうぞ!」
さすがに異世界の食材なので、どのくらいの衛生状態なのかわからない。一応、念のために尋ねてからボウルに割った。この世界では調理器具も食器も清潔だから大丈夫だと思うけれど、それでも不安は残る。日本以外の国では滅多に生卵を食さないって言うし。……まぁ、今回は最終的には過熱されるからよしとしよう。
卵黄も加えたおかげで大分タネとしてまとまるようになった。とはいえ、まだまだだ。あとひと手間、何かが足りない。
「雨月、手伝ってくれる?」
「うん、いいよ」
私が考え込んでいる間に雨月の方はデミグラスソースが完成していたらしい。鍋いっぱいのデミグラスソースを小分けにした器に入れて、そこにチーズを入れて溶かしてくれている。
チーズデミグラス、いいよね。ドラゴンの肉は脂肪が少ないさっぱりとしたお肉だ。だからこそ、コクのあるソースを合わせることでより美味しくなる。そういった意味ではデミにチーズを加えたら最強ってわけだ。
「雨月、ありがとう」
「ううん。……これで完成だよね?」
「うん! あとは焼き加減だけ」
フライパンは二つ用意されていたので、一つは強火、もう一つは弱火でじっくり焼いていく。
「……すごい、いい匂い」
「ね、本当に」
ジュワァ……といい音がするたびに雨月が目を輝かせてくれる。それが嬉しくて、私もつい笑顔になってしまう。そして、こんがりと焼き色がついたところでフライ返しを使ってひっくり返す。両面が焼けたら、今度は蓋をして蒸し焼きにする。ステーキの時もそうだったが、厨房中にはお肉の焼ける美味しい匂いが立ち込めている。
「もう、食べちゃいたいなぁ……」
隣にいる雨月からそんな言葉が聞こえてくるが、もう少し我慢だ。
「まだだよ。……これは、メインディッシュなんだから」
「じゃあ、デザートは晴日かな」
後ろからそっと抱きしめてきた雨月が耳元でささやく。周りにはコックさんたちもいるわけで、慌てた私はつい肘で突いてしまった。
「もう、痛いよ」
「う、雨月がからかうから……」
「ごめん、ごめん」
全然悪いと思ってなさそうな声音で謝られる。
ハンバーグももうじき完成、これまで作った料理は胴体のお肉でステーキとハンバーグ、脚のお肉でシチュー、腕のお肉で竜田揚げ、残ったのは頭部と尻尾……。可能であれば使い尽くしたいところだけれど……。
「これ以上調理を続けたら、最初に作り始めた料理が冷めちゃうよ。尻尾はちょっとうなぎっぽいから蒲焼きにしたいけれど、タレがないからね」
「頭も煮たらいい出汁が出そうなんだけど、とにかくドラゴンが食べられるって分かれば、あとはこっちの世界の料理人が頑張ってくれるよね」
というわけで調理は終了。さぁ、みんなに食べてもらおう!!
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