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食卓につくのは昨日とほぼ同じメンバー。私と雨月は作った責任者として料理の説明をしつつ、食べ始めてもらう。といっても、ほとんどがこちらの世界にもあるメニューのようで、不思議がられたのは竜田揚げくらいだ。本来なら箸で食べてもらうところだが、今回はフォークで食べてもらうことにした。
「ふぅむ、これはサクサクとしていて美味だな」
「ドラゴンのお肉ってジューシーなのだな。……油で揚げているから、か?」
「うむ、美味しい」
みんな気に入ってくれたみたいだ。特に男性陣の反応が良かった。やはり揚げ物と男性は相性がいい。エリックさんみたいな騎士は肉体労働者だもんね。まぁ、美味しいって言ってもらえると嬉しいよね。
「……この白いソース、甘くて濃厚だわ。とても合う!」
「……このシチューに入っている肉も柔らかくて美味しい!!」
女性陣にはシチュー好評だったようだ。やはり甘めの味つけられているからだろうか。パンにつけて食べると甘みがじゅわーっと広がって美味しいし。シチューに入っていた肉がドラゴンのそれと分かっていても、これまでにない食感に驚きを隠せないようだ。
みんなの反応を楽しみつつ、私と雨月も食べ進める。そうこうしていると、王様から一つの問いを投げかけられた
「それで、どうしてドラゴンのお肉を使おうと思ったんだね?」
そういえば王様たちには話していなかったっけ。エレノアにはあの洞窟で話していたけど。
私と雨月は目配せしつつ、地球の技術にはかかわらない程度の話をすることにした。テレビの取材とか説明したって分からないだろうし。
「こちらの世界でもそうですけど、我々は他の生き物の命をいただいて営みを続けています。だからこそ、敬意を持って食べるんです」
「その気持ちはとても大切だと思う。……でも、ドラゴンは特殊だ。ヤツらは人をも喰らう。恨みを向ける対象であれど、食べるというのは想像にも浮かばなかったよ。食べるための肉だって、狩りの成果だ。天の恵みに感謝しても、その命そのものへの感謝は難しいんだ。命を奪い合う相手なのだから」
「えーっと……食文化の違いですね。我々の世界では、多くの動物たちが人間によって飼育されていました。牛や豚といった家畜は屠殺して肉を食べますし、鶏は卵を産むために育てられ、魚は養殖されて市場に出回ります。……そういった意味もあって、命に対する考え方が違うんですよ」
「なるほど、そういうことか。肉にするため獣を飼いならす……そうして生活する民族もいるが、より発展させるのもいいかもしれぬな」
王様は納得してくれたようだった。それに畜産業の発展にも着手するみたいだ。そうしたらきっと、食糧事情は良くなっていくだろう。
「さぁ、とにかく今は食事を楽しもうぞ」
「そうですね。せっかく作っていただいたのですから」
こうして楽しい晩餐会は終わりを迎えた。
なお、この後お風呂を済ませた私は雨月のデザートとして隅々まで堪能されたのだった。
「ふぅむ、これはサクサクとしていて美味だな」
「ドラゴンのお肉ってジューシーなのだな。……油で揚げているから、か?」
「うむ、美味しい」
みんな気に入ってくれたみたいだ。特に男性陣の反応が良かった。やはり揚げ物と男性は相性がいい。エリックさんみたいな騎士は肉体労働者だもんね。まぁ、美味しいって言ってもらえると嬉しいよね。
「……この白いソース、甘くて濃厚だわ。とても合う!」
「……このシチューに入っている肉も柔らかくて美味しい!!」
女性陣にはシチュー好評だったようだ。やはり甘めの味つけられているからだろうか。パンにつけて食べると甘みがじゅわーっと広がって美味しいし。シチューに入っていた肉がドラゴンのそれと分かっていても、これまでにない食感に驚きを隠せないようだ。
みんなの反応を楽しみつつ、私と雨月も食べ進める。そうこうしていると、王様から一つの問いを投げかけられた
「それで、どうしてドラゴンのお肉を使おうと思ったんだね?」
そういえば王様たちには話していなかったっけ。エレノアにはあの洞窟で話していたけど。
私と雨月は目配せしつつ、地球の技術にはかかわらない程度の話をすることにした。テレビの取材とか説明したって分からないだろうし。
「こちらの世界でもそうですけど、我々は他の生き物の命をいただいて営みを続けています。だからこそ、敬意を持って食べるんです」
「その気持ちはとても大切だと思う。……でも、ドラゴンは特殊だ。ヤツらは人をも喰らう。恨みを向ける対象であれど、食べるというのは想像にも浮かばなかったよ。食べるための肉だって、狩りの成果だ。天の恵みに感謝しても、その命そのものへの感謝は難しいんだ。命を奪い合う相手なのだから」
「えーっと……食文化の違いですね。我々の世界では、多くの動物たちが人間によって飼育されていました。牛や豚といった家畜は屠殺して肉を食べますし、鶏は卵を産むために育てられ、魚は養殖されて市場に出回ります。……そういった意味もあって、命に対する考え方が違うんですよ」
「なるほど、そういうことか。肉にするため獣を飼いならす……そうして生活する民族もいるが、より発展させるのもいいかもしれぬな」
王様は納得してくれたようだった。それに畜産業の発展にも着手するみたいだ。そうしたらきっと、食糧事情は良くなっていくだろう。
「さぁ、とにかく今は食事を楽しもうぞ」
「そうですね。せっかく作っていただいたのですから」
こうして楽しい晩餐会は終わりを迎えた。
なお、この後お風呂を済ませた私は雨月のデザートとして隅々まで堪能されたのだった。
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