22 / 32
#22
しおりを挟む
冬の澄んだ朝の空気を吸い込みながら、佑奈は佳子の家のインターホンを押した。ピンポーン、という軽やかな電子音の後、ほどなくして扉が開かれる。
「おはよう、佑奈!」
玄関に姿を現した佳子は、期待に満ちた表情で佑奈を迎え入れた。そしてすぐに、彼女の姿を見て目を見開く。
「ねえ、それ……」
「あ、これ? 前に佳子がくれた服。今日、せっかくだから着てこようと思って」
柔らかいニットのセーターに、シンプルなプリーツスカート。佳子が選んでくれた服は、いつもより少しだけ大人っぽくて、でも佑奈の雰囲気にもよく馴染んでいた。そんな姿を見て、佳子はぱっと頬を染める。
「すっごく似合ってる……。あげてよかった」
「えへへ、ありがとう」
照れくさそうに笑う佑奈に、佳子もつられるように微笑む。そんな穏やかな雰囲気のまま家に上がり、荷物を置いて一息ついたところで、佳子が思い出したように提案する。
「ねえ、まずはお風呂に入らない? 朝からさっぱりしたほうが気持ちいいし」
「うん、いいよ」
二人は浴室の脱衣所へと向かい、それぞれ服を脱ぎ始める。しかし、そこで佳子の動きが止まった。
「……ちょっと、佑奈」
「ん?」
佳子の視線が、佑奈の胸元に向かう。そして、わずかに困ったような表情を浮かべた。
「また……大きくなってない?」
「えっ?」
言われて思わず胸を見下ろす。確かに最近、下着が少し窮屈に感じることがあった。しかし、あまり気にしていなかったので、あえて買い替えずにいたのだ。
「ちょっと待って、サイズ合ってる? なんか、きつそうに見えるけど」
「……かも」
「やっぱり! もう、無理して小さい下着使い続けるのよくないよ! ちゃんと自分に合ったのをつけなきゃ、形崩れたり、締め付けすぎて血行悪くなったりするんだから」
まるで母親のように説教を始める佳子に、佑奈は少し困ったように笑う。
「でも、サイズが大きくなると……高くて……」
「じゃあ、私が買ってあげる!」
「えっ?」
あまりにも即決だったので、佑奈は思わず目を瞬かせる。
「だって、佑奈のためだもん。放っておけないし、それに……その、私が選びたいの」
「選びたい……?」
「い、いいでしょ! サイズ測って、ぴったり合うのを見つけてあげるから! お金は気にしないで!」
佳子は妙に力を込めてそう言った。佑奈はその真剣な表情を見つめ、少しだけ頬を赤らめる。
「……うん。じゃあ、お任せしようかな」
「よしっ!」
意気込む佳子に、佑奈はくすっと笑った。
そして、そのまま二人は湯気の立ちこめる浴室へと向かう。朝日が柔らかく射し込む大波多家の浴室は、一坪以上ある広さに加え、大理石を模したパネルで作られた床と壁が光を反射して優雅な空間を演出していた。佑奈は思わず目を見開き、
「うわぁ……お風呂ってこんなに広いものなの?」
思わず驚嘆の声を上げた。佳子はそんな佑奈の様子に満足げに微笑む。
「えへへ……佑奈の家でさ、密着して入るのも私は好きだけど、今日はその……のんびりしてよ」
と、佳子が浴槽を指しながら言う。
「そうだ、洗いっこしよう」
佳子がシャワーヘッドを持って、佑奈の背後に立つ。佑奈は振り向いて自分でやるよと遠慮するが、佳子は頑として聞かず佑奈を風呂椅子に座らせた。
「いいの。私がやりたいだけだから。……ほら、お湯かけるから目を閉じて」
佳子はそう言いながら、水を出し始める。すぐにほどよい温度になり、佑奈の髪を濡らす。ボトルからシャンプーを出し、泡立ててから佳子は優しい手つきで佑奈の髪を洗い始める。
「……気持ちいい」
佑奈がぽつりとつぶやくと、佳子はふふっと笑った。頭皮をほぐすように洗い、ほどなくして再びシャワーで泡を流す。
「交代だね」
佑奈も同じように佳子の髪を洗う。佑奈より長い髪を丁寧に洗い、浴槽に入らないよう簡単にまとめ上げる。
「はうぅ……」
お湯はぬるめに設定されていて、ゆっくりと体を芯から温めていく。気の抜けた声を出す佑奈に、佳子が微笑む。浴槽は二人が向き合っても余裕があるほどに広かった。
「あのね、佑奈……おねがいがあるの」
まったりとした無言の時間がしばらく続いた後、おずおずといった様子で佳子が口を開いた。
「ん? 何?」
「その……佑奈の胸、触ってみたい」
「……え?」
思わぬ言葉に、佑奈は固まる。しかし、佳子は真剣な表情のまま続ける。
「だ、だって、どんな感じなのか……確かめてみたくて。私とは全然違う大きさだし、その……抱きしめてもらった時とか、ずっと気になってたの」
「そ、そうなんだ……でも、恥ずかしいな。そんな、真正面から言われちゃうと……」
恥じらうように腕で胸元を隠す佑奈だが、隠しきれていないしむしろ柔らかさを強調するような形になってしまう。
「お金は後で払うから!」
「は?」
あまりにも突拍子もない言葉に、佑奈は呆れたようにため息をつく。しかし、次の瞬間には、くすっと微笑んでいた。
「……お金なんていらないよ」
「え?」
「だって、佳子が下着を買ってくれるんでしょ? じゃあ、それのお礼に」
そう言って、佑奈は少しだけ腕を開いた。
「好きにしていいよ」
佳子の頬が、みるみるうちに赤くなる。
「ほ、本当に!? いいの!?」
「うん。でも、ほどほどにね?」
「……わ、わかった!」
そう言って、佳子はそっと手を伸ばす。熱い湯気の中、二人の距離はゆっくりと縮まっていった——。
「おはよう、佑奈!」
玄関に姿を現した佳子は、期待に満ちた表情で佑奈を迎え入れた。そしてすぐに、彼女の姿を見て目を見開く。
「ねえ、それ……」
「あ、これ? 前に佳子がくれた服。今日、せっかくだから着てこようと思って」
柔らかいニットのセーターに、シンプルなプリーツスカート。佳子が選んでくれた服は、いつもより少しだけ大人っぽくて、でも佑奈の雰囲気にもよく馴染んでいた。そんな姿を見て、佳子はぱっと頬を染める。
「すっごく似合ってる……。あげてよかった」
「えへへ、ありがとう」
照れくさそうに笑う佑奈に、佳子もつられるように微笑む。そんな穏やかな雰囲気のまま家に上がり、荷物を置いて一息ついたところで、佳子が思い出したように提案する。
「ねえ、まずはお風呂に入らない? 朝からさっぱりしたほうが気持ちいいし」
「うん、いいよ」
二人は浴室の脱衣所へと向かい、それぞれ服を脱ぎ始める。しかし、そこで佳子の動きが止まった。
「……ちょっと、佑奈」
「ん?」
佳子の視線が、佑奈の胸元に向かう。そして、わずかに困ったような表情を浮かべた。
「また……大きくなってない?」
「えっ?」
言われて思わず胸を見下ろす。確かに最近、下着が少し窮屈に感じることがあった。しかし、あまり気にしていなかったので、あえて買い替えずにいたのだ。
「ちょっと待って、サイズ合ってる? なんか、きつそうに見えるけど」
「……かも」
「やっぱり! もう、無理して小さい下着使い続けるのよくないよ! ちゃんと自分に合ったのをつけなきゃ、形崩れたり、締め付けすぎて血行悪くなったりするんだから」
まるで母親のように説教を始める佳子に、佑奈は少し困ったように笑う。
「でも、サイズが大きくなると……高くて……」
「じゃあ、私が買ってあげる!」
「えっ?」
あまりにも即決だったので、佑奈は思わず目を瞬かせる。
「だって、佑奈のためだもん。放っておけないし、それに……その、私が選びたいの」
「選びたい……?」
「い、いいでしょ! サイズ測って、ぴったり合うのを見つけてあげるから! お金は気にしないで!」
佳子は妙に力を込めてそう言った。佑奈はその真剣な表情を見つめ、少しだけ頬を赤らめる。
「……うん。じゃあ、お任せしようかな」
「よしっ!」
意気込む佳子に、佑奈はくすっと笑った。
そして、そのまま二人は湯気の立ちこめる浴室へと向かう。朝日が柔らかく射し込む大波多家の浴室は、一坪以上ある広さに加え、大理石を模したパネルで作られた床と壁が光を反射して優雅な空間を演出していた。佑奈は思わず目を見開き、
「うわぁ……お風呂ってこんなに広いものなの?」
思わず驚嘆の声を上げた。佳子はそんな佑奈の様子に満足げに微笑む。
「えへへ……佑奈の家でさ、密着して入るのも私は好きだけど、今日はその……のんびりしてよ」
と、佳子が浴槽を指しながら言う。
「そうだ、洗いっこしよう」
佳子がシャワーヘッドを持って、佑奈の背後に立つ。佑奈は振り向いて自分でやるよと遠慮するが、佳子は頑として聞かず佑奈を風呂椅子に座らせた。
「いいの。私がやりたいだけだから。……ほら、お湯かけるから目を閉じて」
佳子はそう言いながら、水を出し始める。すぐにほどよい温度になり、佑奈の髪を濡らす。ボトルからシャンプーを出し、泡立ててから佳子は優しい手つきで佑奈の髪を洗い始める。
「……気持ちいい」
佑奈がぽつりとつぶやくと、佳子はふふっと笑った。頭皮をほぐすように洗い、ほどなくして再びシャワーで泡を流す。
「交代だね」
佑奈も同じように佳子の髪を洗う。佑奈より長い髪を丁寧に洗い、浴槽に入らないよう簡単にまとめ上げる。
「はうぅ……」
お湯はぬるめに設定されていて、ゆっくりと体を芯から温めていく。気の抜けた声を出す佑奈に、佳子が微笑む。浴槽は二人が向き合っても余裕があるほどに広かった。
「あのね、佑奈……おねがいがあるの」
まったりとした無言の時間がしばらく続いた後、おずおずといった様子で佳子が口を開いた。
「ん? 何?」
「その……佑奈の胸、触ってみたい」
「……え?」
思わぬ言葉に、佑奈は固まる。しかし、佳子は真剣な表情のまま続ける。
「だ、だって、どんな感じなのか……確かめてみたくて。私とは全然違う大きさだし、その……抱きしめてもらった時とか、ずっと気になってたの」
「そ、そうなんだ……でも、恥ずかしいな。そんな、真正面から言われちゃうと……」
恥じらうように腕で胸元を隠す佑奈だが、隠しきれていないしむしろ柔らかさを強調するような形になってしまう。
「お金は後で払うから!」
「は?」
あまりにも突拍子もない言葉に、佑奈は呆れたようにため息をつく。しかし、次の瞬間には、くすっと微笑んでいた。
「……お金なんていらないよ」
「え?」
「だって、佳子が下着を買ってくれるんでしょ? じゃあ、それのお礼に」
そう言って、佑奈は少しだけ腕を開いた。
「好きにしていいよ」
佳子の頬が、みるみるうちに赤くなる。
「ほ、本当に!? いいの!?」
「うん。でも、ほどほどにね?」
「……わ、わかった!」
そう言って、佳子はそっと手を伸ばす。熱い湯気の中、二人の距離はゆっくりと縮まっていった——。
0
あなたにおすすめの小説
ほのぼの学園百合小説 キタコミ!
水原渉
青春
ごくごく普通の女子高生の帰り道。
帰宅部の仲良し3人+1人が織り成す、ほのぼの学園百合小説。
♪ 野阪 千紗都(のさか ちさと):一人称の主人公。帰宅部部長。
♪ 猪谷 涼夏(いのや すずか):帰宅部。雑貨屋でバイトをしている。
♪ 西畑 絢音(にしはた あやね):帰宅部。塾に行っていて成績優秀。
♪ 今澤 奈都(いまざわ なつ):バトン部。千紗都の中学からの親友。
※本小説は小説家になろう等、他サイトにも掲載しております。
★Kindle情報★
1巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B098XLYJG4
2巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B09L6RM9SP
3巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B09VTHS1W3
4巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BNQRN12P
5巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHFX4THL
6巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0D9KFRSLZ
7巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7FLTV8P
Chit-Chat!1:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CTHQX88H
Chit-Chat!2:https://www.amazon.co.jp/dp/B0FP9YBQSL
★YouTube情報★
第1話『アイス』朗読
https://www.youtube.com/watch?v=8hEfRp8JWwE
番外編『帰宅部活動 1.ホームドア』朗読
https://www.youtube.com/watch?v=98vgjHO25XI
Chit-Chat!1
https://www.youtube.com/watch?v=cKZypuc0R34
イラスト:tojo様(@tojonatori)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる