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#010 仲はいいけど
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「ねぇ、そろそろいいんじゃない?」
「そうですね。それじゃあ、そろそろ答えてもらいましょうか」
「あー……えっと、その……」
「「どっちか好きな方を選んで!!」」
アリーシャとナナリーがぐいぐいと迫ってくる。全裸の美少女二人に迫られるという人生で初めての経験に、俺はあっけなく意識を手放した。
「……ん」
「……やぁ」
なんだ? 声? それになんだか柔らかい感触が……。
「……んん」
「……すぅ……」
あれ? なんか変な感じが……。
「……ソウヤ?」
「……ソウヤさん?」
俺を呼ぶ声で目を覚ます。目の前には裸のアリーシャとナナリーの顔があった。
「なっ!?」
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
驚いて飛び起きる。そして土下座。なんで土下座かは正直、自分でもよく分からない。取り敢えず、美少女の裸体を見られた感謝を示しておこうと思った。
「ごめんなさい!! そして、ありがとう」
「ちょ、ちょっと! 何謝ってるのよ」
「そうですよ! 謝るのはこっちです!!」
二人は顔を赤くして慌てているようだ。よかった、怒っているわけじゃなさそうだ。
「それより、なんでアリーシャとナナリーがここに……?」
「覚えていないんですか? お風呂でのぼせて倒れてしまったんですよ」
そう言われれば、思い出してきた。俺は温泉で美少女たちに詰め寄られて……。
「もしかして、ずっと介抱してくれていたのか?」
「はい。本当に心配しましたよ……」
俺は申し訳ない気持ちになった。
「ごめん、二人に迷惑をかけちゃったみたいだな。ただ、まぁその……あんまりからかわないでくれよな」
「ふふっ、すみません」
「あははっ! からかったつもりはなかったんだけどなぁ~」
楽しそうな二人を見てると、少しだけ安心する。俺がこの二人を見た最初のシーンって決闘だったからなぁ。まあ、高貴な身分の女性同士で年も近いんだ。ライバル関係みたいなもので、ちゃんと仲よくしているんだろう。……だた、俺を賭けて張り合うのはもう勘弁してほしいぜ。
「でも、まさかあの状況で気絶すると思わなかったわ」
「ソウヤさんは……女性に不慣れですか?」
……アリーシャの率直な質問が完全にトドメを刺しにきていた。項垂れる俺の姿が、答え以上に答えを物語っていた。
「そうですね。それじゃあ、そろそろ答えてもらいましょうか」
「あー……えっと、その……」
「「どっちか好きな方を選んで!!」」
アリーシャとナナリーがぐいぐいと迫ってくる。全裸の美少女二人に迫られるという人生で初めての経験に、俺はあっけなく意識を手放した。
「……ん」
「……やぁ」
なんだ? 声? それになんだか柔らかい感触が……。
「……んん」
「……すぅ……」
あれ? なんか変な感じが……。
「……ソウヤ?」
「……ソウヤさん?」
俺を呼ぶ声で目を覚ます。目の前には裸のアリーシャとナナリーの顔があった。
「なっ!?」
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
驚いて飛び起きる。そして土下座。なんで土下座かは正直、自分でもよく分からない。取り敢えず、美少女の裸体を見られた感謝を示しておこうと思った。
「ごめんなさい!! そして、ありがとう」
「ちょ、ちょっと! 何謝ってるのよ」
「そうですよ! 謝るのはこっちです!!」
二人は顔を赤くして慌てているようだ。よかった、怒っているわけじゃなさそうだ。
「それより、なんでアリーシャとナナリーがここに……?」
「覚えていないんですか? お風呂でのぼせて倒れてしまったんですよ」
そう言われれば、思い出してきた。俺は温泉で美少女たちに詰め寄られて……。
「もしかして、ずっと介抱してくれていたのか?」
「はい。本当に心配しましたよ……」
俺は申し訳ない気持ちになった。
「ごめん、二人に迷惑をかけちゃったみたいだな。ただ、まぁその……あんまりからかわないでくれよな」
「ふふっ、すみません」
「あははっ! からかったつもりはなかったんだけどなぁ~」
楽しそうな二人を見てると、少しだけ安心する。俺がこの二人を見た最初のシーンって決闘だったからなぁ。まあ、高貴な身分の女性同士で年も近いんだ。ライバル関係みたいなもので、ちゃんと仲よくしているんだろう。……だた、俺を賭けて張り合うのはもう勘弁してほしいぜ。
「でも、まさかあの状況で気絶すると思わなかったわ」
「ソウヤさんは……女性に不慣れですか?」
……アリーシャの率直な質問が完全にトドメを刺しにきていた。項垂れる俺の姿が、答え以上に答えを物語っていた。
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