妹と幼馴染みとカンケイを持った私の淫らな日常

楠富 つかさ

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逆らえない愛

 どれくらいの時間、私は夕菜に弄ばれていたのだろう。
 気がつくと、私は床に仰向けに倒れ込んでいた。乱れたブラウスは半ばはだけ、スカートの裾は無残にめくれ上がっている。脚にはまだ夕菜の体温が残っていて、火照った肌がわずかに震えていた。

「……はぁ……っ、ゆうな……」

 夕菜は私の胸元に顔をうずめたまま、私の髪を指先で梳いている。その仕草はまるで子どものように無邪気で、それなのに背筋が凍るほどの執着を感じさせた。

「お姉ちゃん、ちゃんと私のものになった?」

 囁くような甘い声が、耳元に落ちる。
 答えられない。私は、夕菜のものになんかなっていない。そう言いたいのに、唇が震えて、声にならない。

「ねえ、お姉ちゃん……」

 夕菜がゆっくりと身体を起こし、私の顔を覗き込む。その瞳は、最初の嫉妬に燃えた色とは違っていた。いや、むしろ――もっと深く、暗く、私を絡め取る色になっていた。

「まだ足りないよね……もっと、お姉ちゃんに染み込ませなきゃ……」

 そう言いながら、夕菜は私の頬を両手で包み込み、唇を寄せた。

「っ……ん……」

 最初は優しく、それこそ恋人みたいに。でも次の瞬間には、舌を絡めるように深く押し込んでくる。甘いのに、強引で、逃げられないキス。
 私のものだったはずの唇が、夕菜に好き勝手に奪われていく。
 逃げなきゃ――
 そう思った瞬間、夕菜が私の耳元で囁いた。

「ねえ、お姉ちゃん……凜ちゃんとは、どんなふうにキスしたの?」

 心臓が跳ねる。夕菜の指が、私の首筋を撫でる。その指先は妙に熱っぽくて、私の皮膚を這うたびに、ぞくりとした感覚が走った。

「もしかして、凜ちゃんのほうがよかった?」

 ――そんなの答えられない。

 そう思ったけれど、それを言葉にした瞬間、何かが壊れてしまう気がして、私はただ唇を噛みしめた。
 夕菜はクスリと笑い、私の耳たぶを甘噛みする。

「……そんなに震えちゃって、かわいいなぁ……ねえ、お姉ちゃん」

 夕菜は私の手を取ると、自分のスカートの中へと誘い込んだ。

「今度は……お姉ちゃんのほうからして?」

 その言葉に、私は思考を止めた。
 逃げられない――いや、もうとっくに、逃げ道なんてなくなっていたのかもしれない。
 指先に伝わる熱。柔らかく、しっとりと湿った感触。

「お姉ちゃんの手、冷たいね……でも、すぐにあったかくなるよ」

 夕菜が私の手を強く握りしめる。そのまま、自らの秘所へと誘導する。

「……いや……」

 かすれた声が喉の奥から漏れる。だけど、力が入らない。
 頭の中で警鐘が鳴っているのに、身体はそれに逆らえないまま、夕菜に絡め取られていく。

「ん……お姉ちゃんの指、すごく気持ちいい……」

 夕菜の吐息が熱を帯びていく。彼女の腰がわずかに揺れ、私の指を深く迎え入れるように押し付けてくる。
 何も考えたくなかった。これは間違っている。こんなのは、愛じゃない。

 でも――

「ねえ、お姉ちゃん……もう、凜ちゃんのことなんて、どうでもいいよね?」

 耳元で囁かれ、私は息を詰まらせた。夕菜の指が、私の頬を撫でる。その指先には、私の涙が触れていた。

「泣いてるの?」

 夕菜が私の顔を覗き込む。驚いたような、でもどこか嬉しそうな顔をしていた。

「大丈夫。お姉ちゃんは、夕菜がずっとそばにいるから」

 安心させるような声音。でも、それは支配の宣言だった。

「お姉ちゃんは、もう逃げられないよ」

 そう言って、夕菜は私の唇を塞いだ。
 絡め取られる。溺れていく。
 ……私は、もう、戻れない。
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