8 / 8
後日談
年上の夫
しおりを挟む
鷹ちゃんはいつも余裕があって堂々としていて、彼が焦ったり怒声を上げたりしているところなんて見たことがない。
詩音と司くんだって、鷹ちゃんとケンカしたことがないんじゃないかと思うくらい。
けど――――。
(忘れてたけど、鷹ちゃんってボクシングのライセンス持ってるし、柔道も剣道も弓道も有段者なんだよね)
騒然とする周囲をよそに、私は自分の旦那さまの勇姿に見惚れていた。
*
「なつみちゃん、このブレスレット可愛いよ。さっき買ったワンピースとも合うんじゃない? これもあとで家に届けてもらおうか」
「これ以上買わなくていいってば鷹ちゃん……! 今日はもう、お洋服もバッグも靴もたくさん買ってもらったし……!」
鷹ちゃんと二人だけのデートに来たデパートの宝石店。
パン屋さんでパンを買うような気軽なノリで鷹ちゃんが買おうとしているブレスレットの金額を見て、私の頭はクラクラしていた。
(ゼロの数がパッと見で数えられないくらい多い……! こんなの腕につけて歩けないよ……!)
しかも今日はこれまでにも散々色んなものを鷹ちゃんに買ってもらっている。
デパートの滞在時間はまだ二時間くらいなのに、一般的なサラリーマンの年収程度は軽く越えた額を使っているはずだ。
「じゃあもうちょっと気軽に、ピアスとかにしとく?」
そう指さされたピアスは十万円で。
もうこれ以上ここにいては危険だと判断した私は、どうにか鷹ちゃんを説得してお店を脱出することに成功した。
「鷹ちゃん、今日もいっぱいプレゼントありがとう。でも本当に毎回二人でお出かけするたびにこんなに買ってくれなくて大丈夫なんだからね」
「なつみちゃんのために買い物するのは俺の趣味なんだから、そんなに寂しいこと言わないでよ。それに大した額は使ってないんだし」
「鷹ちゃんにとってはそうかもしれないけど、私はまだ庶民の金銭感覚なのっ。それに……」
「それに?」
「私は鷹ちゃんとお出かけできるだけで嬉しいんだから」
私がそう言うと、鷹ちゃんは何故か顔を片手で覆って上を向いた。
「鷹ちゃん?」
「ごめんちょっと理性が。今日が俺となっちゃんの二人だけの日で心底良かったなって噛み締めてたところ」
「ふぅん? でも鷹ちゃんがゆっくり丸一日デートできる日なんて珍しいもんね。私も嬉しい」
今日は普段忙しいことの多い鷹ちゃんがゆっくりできる日で、せっかくなら私と二人だけで出かけておいでと詩音と司くんが送り出してくれたのだ。
完全オフの鷹ちゃんはいつもみたいにスーツ姿じゃなくて、ラフなカットソーとチノパン姿。
でも彼の持っている王者の風格のようなものが滲み出ていて、ハリウッド俳優のオフショットみたいだ。
「夜ご飯はいつもの料亭を予約してあるよ」
「ありがとう楽しみ。あ、車に乗る前にお手洗い行ってくるね」
「じゃあ俺はちょっと親父に電話をしてくる。仕事関係で確認したいことがあるらしくて着信が残ってたんだ」
「うん。あそこのソファのあたりで待ち合わせしよ」
(お手洗い混んでて遅くなっちゃった……)
VIP専用のフロアなら買い物もトイレも待つことはないけれど、私は店員さんたちに特別扱いされるのに慣れていないので、鷹ちゃんとのデートのときでも一般のお客さんと同じようにお買い物をしていた。
(鷹ちゃんどこかな)
待ち合わせ場所のソファに鷹ちゃんの姿はない。まだ電話が終わっていないのだろうか?
キョロキョロと見回していると、不意に周囲の空気が慌ただしくなり、悲鳴なようなものが聞こえる。
「ひったくり!」
振り向けば、マスクとサングラス姿の黒っぽい服を着た男が、すごいスピードで私のほうへ走ってくるところだった。
「えっ」
荷物を奪って逃走中のひったくり犯。
その男がこっちへ向かってきている。
それはわかるのに、足がすくんでしまってどの方向に逃げれば良いのか咄嗟に判断できない。
(ぶつかる――――!)
せめて頭は守ろうと、顔の前に手を出して衝撃を和らげようとしたそのとき。
私に衝突する寸前だった男が派手な音を立てて倒れた。
ううん。正確には私を守るように前に立った鷹ちゃんが、男の胸ぐらを掴んで足元を払い後ろ向きに床へ押さえ込んだ。
(なんだっけ、柔道の大外刈りって技だっけ……?)
状況も忘れて思わず感心して見ていると、男が逃げようと暴れだした。
でも、着痩せして見えるけど鍛えられた鷹ちゃんの腕はビクともしない。
「なつみちゃん、怪我はない?」
「うん。鷹ちゃんが来てくれたから大丈夫だよ」
「よかった。万が一にでもなつみちゃんが傷ついていたら、この男を殺しちゃうところだったよ」
爽やかな笑顔で物騒な発言をする鷹ちゃん。
声音も優しいけれど、たぶんアレは本気だ。
鷹ちゃんの表情とは裏腹に、凄まじい殺気のこもったオーラを感じるもの。
「ひっ」
男も鷹ちゃんの本気を察したのか、暴れるのをやめておとなしくなる。
ちょうど到着した警備員さんに男を引き渡して、私たちは予定通りに夜ご飯を食べに行くことにした。
ひったくられた荷物も無事に持ち主に戻ったみたいだし、良かった良かった。
「――っていうことが、こないだ鷹ちゃんと二人で出かけたときに有ったんだよね。鷹ちゃん有段者だから、過剰防衛とかにならなくて良かったよ」
後日、事の顛末を詩音と司くんにランチついでに報告する。
「そこで『ひったくりに巻き込まれそうになって怖かった』みたいな感想より先に、兄貴に前科がつかないかどうか心配するあたり、お前も三条家の嫁って感じだよな」
「大丈夫だよなっちゃん。それくらいならいくらでも揉み消せるから」
「それな。マジでその男、ナツにぶつからなくて命拾いしたな」
「もしなっちゃんに何かあったら、鷹嗣兄さんだけじゃなく僕も詩音兄さんも黙ってないしね」
良かった。三人を犯罪者にするような展開にならなくて本当に良かった。
そう思いながら、私はアイスティーのストローに口をつけた。
詩音と司くんだって、鷹ちゃんとケンカしたことがないんじゃないかと思うくらい。
けど――――。
(忘れてたけど、鷹ちゃんってボクシングのライセンス持ってるし、柔道も剣道も弓道も有段者なんだよね)
騒然とする周囲をよそに、私は自分の旦那さまの勇姿に見惚れていた。
*
「なつみちゃん、このブレスレット可愛いよ。さっき買ったワンピースとも合うんじゃない? これもあとで家に届けてもらおうか」
「これ以上買わなくていいってば鷹ちゃん……! 今日はもう、お洋服もバッグも靴もたくさん買ってもらったし……!」
鷹ちゃんと二人だけのデートに来たデパートの宝石店。
パン屋さんでパンを買うような気軽なノリで鷹ちゃんが買おうとしているブレスレットの金額を見て、私の頭はクラクラしていた。
(ゼロの数がパッと見で数えられないくらい多い……! こんなの腕につけて歩けないよ……!)
しかも今日はこれまでにも散々色んなものを鷹ちゃんに買ってもらっている。
デパートの滞在時間はまだ二時間くらいなのに、一般的なサラリーマンの年収程度は軽く越えた額を使っているはずだ。
「じゃあもうちょっと気軽に、ピアスとかにしとく?」
そう指さされたピアスは十万円で。
もうこれ以上ここにいては危険だと判断した私は、どうにか鷹ちゃんを説得してお店を脱出することに成功した。
「鷹ちゃん、今日もいっぱいプレゼントありがとう。でも本当に毎回二人でお出かけするたびにこんなに買ってくれなくて大丈夫なんだからね」
「なつみちゃんのために買い物するのは俺の趣味なんだから、そんなに寂しいこと言わないでよ。それに大した額は使ってないんだし」
「鷹ちゃんにとってはそうかもしれないけど、私はまだ庶民の金銭感覚なのっ。それに……」
「それに?」
「私は鷹ちゃんとお出かけできるだけで嬉しいんだから」
私がそう言うと、鷹ちゃんは何故か顔を片手で覆って上を向いた。
「鷹ちゃん?」
「ごめんちょっと理性が。今日が俺となっちゃんの二人だけの日で心底良かったなって噛み締めてたところ」
「ふぅん? でも鷹ちゃんがゆっくり丸一日デートできる日なんて珍しいもんね。私も嬉しい」
今日は普段忙しいことの多い鷹ちゃんがゆっくりできる日で、せっかくなら私と二人だけで出かけておいでと詩音と司くんが送り出してくれたのだ。
完全オフの鷹ちゃんはいつもみたいにスーツ姿じゃなくて、ラフなカットソーとチノパン姿。
でも彼の持っている王者の風格のようなものが滲み出ていて、ハリウッド俳優のオフショットみたいだ。
「夜ご飯はいつもの料亭を予約してあるよ」
「ありがとう楽しみ。あ、車に乗る前にお手洗い行ってくるね」
「じゃあ俺はちょっと親父に電話をしてくる。仕事関係で確認したいことがあるらしくて着信が残ってたんだ」
「うん。あそこのソファのあたりで待ち合わせしよ」
(お手洗い混んでて遅くなっちゃった……)
VIP専用のフロアなら買い物もトイレも待つことはないけれど、私は店員さんたちに特別扱いされるのに慣れていないので、鷹ちゃんとのデートのときでも一般のお客さんと同じようにお買い物をしていた。
(鷹ちゃんどこかな)
待ち合わせ場所のソファに鷹ちゃんの姿はない。まだ電話が終わっていないのだろうか?
キョロキョロと見回していると、不意に周囲の空気が慌ただしくなり、悲鳴なようなものが聞こえる。
「ひったくり!」
振り向けば、マスクとサングラス姿の黒っぽい服を着た男が、すごいスピードで私のほうへ走ってくるところだった。
「えっ」
荷物を奪って逃走中のひったくり犯。
その男がこっちへ向かってきている。
それはわかるのに、足がすくんでしまってどの方向に逃げれば良いのか咄嗟に判断できない。
(ぶつかる――――!)
せめて頭は守ろうと、顔の前に手を出して衝撃を和らげようとしたそのとき。
私に衝突する寸前だった男が派手な音を立てて倒れた。
ううん。正確には私を守るように前に立った鷹ちゃんが、男の胸ぐらを掴んで足元を払い後ろ向きに床へ押さえ込んだ。
(なんだっけ、柔道の大外刈りって技だっけ……?)
状況も忘れて思わず感心して見ていると、男が逃げようと暴れだした。
でも、着痩せして見えるけど鍛えられた鷹ちゃんの腕はビクともしない。
「なつみちゃん、怪我はない?」
「うん。鷹ちゃんが来てくれたから大丈夫だよ」
「よかった。万が一にでもなつみちゃんが傷ついていたら、この男を殺しちゃうところだったよ」
爽やかな笑顔で物騒な発言をする鷹ちゃん。
声音も優しいけれど、たぶんアレは本気だ。
鷹ちゃんの表情とは裏腹に、凄まじい殺気のこもったオーラを感じるもの。
「ひっ」
男も鷹ちゃんの本気を察したのか、暴れるのをやめておとなしくなる。
ちょうど到着した警備員さんに男を引き渡して、私たちは予定通りに夜ご飯を食べに行くことにした。
ひったくられた荷物も無事に持ち主に戻ったみたいだし、良かった良かった。
「――っていうことが、こないだ鷹ちゃんと二人で出かけたときに有ったんだよね。鷹ちゃん有段者だから、過剰防衛とかにならなくて良かったよ」
後日、事の顛末を詩音と司くんにランチついでに報告する。
「そこで『ひったくりに巻き込まれそうになって怖かった』みたいな感想より先に、兄貴に前科がつかないかどうか心配するあたり、お前も三条家の嫁って感じだよな」
「大丈夫だよなっちゃん。それくらいならいくらでも揉み消せるから」
「それな。マジでその男、ナツにぶつからなくて命拾いしたな」
「もしなっちゃんに何かあったら、鷹嗣兄さんだけじゃなく僕も詩音兄さんも黙ってないしね」
良かった。三人を犯罪者にするような展開にならなくて本当に良かった。
そう思いながら、私はアイスティーのストローに口をつけた。
123
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
数年振りに再会した幼馴染のお兄ちゃんが、お兄ちゃんじゃなくなった日
プリオネ
恋愛
田舎町から上京したこの春、5歳年上の近所の幼馴染「さわ兄」と再会した新社会人の伊織。同じく昔一緒に遊んだ友達の家に遊びに行くため東京から千葉へ2人で移動する事になるが、その道中で今まで意識した事の無かったさわ兄の言動に初めて違和感を覚える。そしてその夜、ハプニングが起きて………。
春にぴったりの、さらっと読める短編ラブストーリー。※Rシーンは無いに等しいです※スマホがまだない時代設定です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる
ささゆき細雪
恋愛
樹理にはかつてひとまわり年上の婚約者がいた。けれど樹理は彼ではなく彼についてくる母親違いの弟の方に恋をしていた。
だが、高校一年生のときにとつぜん幼い頃からの婚約を破棄され、兄弟と逢うこともなくなってしまう。
あれから十年、中小企業の社長をしている父親の秘書として結婚から逃げるように働いていた樹理のもとにあらわれたのは……
幼馴染で初恋の彼が新社長になって、専属秘書にご指名ですか!?
これは、両片想いでゆるふわオフィスラブなひしょひしょばなし。
※ムーンライトノベルズで開催された「昼と夜の勝負服企画」参加作品です。他サイトにも掲載中。
「Grand Duo * グラン・デュオ ―シューベルトは初恋花嫁を諦めない―」で当て馬だった紡の弟が今回のヒーローです(未読でもぜんぜん問題ないです)。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
久しぶりの更新ありがとうございます。いつでも待ってます。
ラスベガスの勝負は詩音が勝ったのかな?三人との新婚生活がもっと見たいです。更新、ありがとうございます。
こちらこそ、お読みいただきありがとうございます♪
新婚編はネタがまとまりしだい三人ぶん書くつもりです(*^^*)
もっと特農複数Hをいっぱいお願いします!!せっかくなので♡(*/▽\*)キャッ 出来たら泣いて嫌がるヒロインを3人で攻める場面を♡
チロルさんコメントありがとうございます♪
四人でのラブシーンはもっと書きたいと思っているので、ネタが降ってきたら投下するつもりです(*^^*)