【R18】えっ、このスケスケの布が伝説の聖女のローブなんですか!?

茅野ガク

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【5】

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「…………アルバ様、コレ・・を本当に伝説の聖女様は着てらしたのでしょうか。私には、とてもスケスケに見えるのですが」
「うん……。俺にもそう見えるよルミティア」

 ルミティアの身長と同じくらいの胸像に着せられたローブ。
 それは透ける白い布で織られており、ところどころにフリルと赤いリボンがついている。
 何やら共布のパンツのようなものも置いてあるが、それも同じくスケスケだ。

「えっと、これを私が……?」

 これを着て自分が魔族討伐の旅に?
 それは聖女ではなく痴女と呼ばれる人ではないだろうか?
 戸惑い、隣に立つアルバを見上げると、彼は何故か顔を手で覆い天を仰いでいた。

「アルバ様?」
「……っと、ごめん。ちょっと想像が暴走を。これは、参ったね」
「そうですよね。いくら伝説の聖女様のローブでも、これを着て歩くのはちょっと……」
「――いや、でも待つんだルミティア。これは身につけたら変形するタイプの防具かもしれない」

 身につけると形を変える防具。
 確かに、伝説と謳われる鎧や剣には持ち主に合わせて見た目や能力が変わるものがある。

「確かに……! その可能性もありますね……!」
「あぁ。だからルミティア。まずはここで試着してみよう」
「はい……! あ、でもコレを身に着けるには今着ている服を一度全部脱がなくてはいけないので、着替えるまで部屋の外にいてくださいますか?」
「わかった」

 アルバが寝室の外に出て扉を閉めるのを確認してから、ルミティアは胸像に向き直る。……何度見てもスケスケだ。
 その繊細な布が破れないように、慎重に『ローブ』を胸像から外す。
 先ほど部屋にかけた浄化魔法の影響だろうか。ローブもパンツのような布も新品同様になっているようだ。

「えっと、着かたってこれで合ってるのかしら……」

 身につけても透けたままの布が頼りなくルミティアの肉体を覆う。
 豊満な胸も、くびれたウェストも、下腹部の淡い銀の茂みも。全部が透ける白い布越しに丸見えだ。
 むしろ胸の先端と股の部分にはスリットが入り赤いリボンで飾られていて、着ないほうがマシな卑猥さになっている。

 これは身につけても変化するタイプの防具ではなかったようだ。

「――ルミティア? そろそろ入っても良いかな?」
「きゃーーーーっ?!」
「ルミティア?!」

 ノックと共にかけられたアルバの声に思わずあげた悲鳴。
 それが事態を更に悪化させる。

「ルミティアどうした?! 大丈夫かっ?!」
「きゃーーーーーーーっっ?!?!」

 悲鳴に驚き、飛び込んで来たアルバの青い瞳。
 その瞳が一度ルミティアを見て停止したあと、徐々に視線を下げていく。
 顔、首、胸、お腹、足。そして今度は逆に足から顔へと動く視線。

 もう一度ルミティアの顔を見た時、アルバはゴクリと唾を飲み込んだ。

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