星の子ども

秋野 木星

文字の大きさ
上 下
29 / 118
第一章 NICU

生後27日目 抱っこの効用

しおりを挟む
リノの経管栄養が65ml×6回から、70ml×6回に増えました。^^
一人前の摂取量になった気がしますねぇ。
これから一回の摂取量を増やしながら、食事の回数を減らしていくのかな?

今日は沐浴の日ではないので、ネムルーは長時間、抱っこをしてきたと言ってました。
呼吸をする筋肉や筋を伸ばすために背中を触ったら、リノがびっくりして手足を動かして、心拍数を上げたそうです。(笑)
声もあげそうな感じになったと言ってました。
「こうやって抱っこしてもらうのが普通なんだよ~」と言い聞かせたそうです。
リノにとっては生まれて初めての不安定感を感じたのかもしれませんね。

そして相馬先生の理論にあった、ゆらゆらと揺する『揺らし運動』もしたそうです。
「最初は驚いてたけど、しだいに気持ちよさそうな顔をしてたわ。」
やっぱり赤ちゃんは抱っこが好きなんですね。
これは続けた方がいいようです。

ベッドに降ろそうとした時に、リノが手をぎゅっと縮めて、顔をしかめっ面にしたんだそうです。これはいつもの痰が詰まった時のサインだと思って、吸引してやったら、痰が引けなかったそうです。

その時、母親の勘がピンと閃いたようで、オムツを見てみるとオシッコが出ていたと言ってました。

この勘が当たったのが、ネムルーにとってはことほか嬉しい出来事だったのでしょう。
母親の顔をして笑っていました。

帰る時にはリハビリの先生が書いてくれた『リノちゃん使用の痰を出すためのポーズ』をさせるために、タオルを折って、来た時に見たのとは違った向きに寝かせてきたと言ってました。

先生は一人一人に合ったメニューで、運動のし方を手書きの絵付きで作ってくださってます。
この病院のリハビリの先生は熱心で、いい人ですよねぇ。
リノのような子はこれから身体が曲がっていきますので、リハビリは最重要課題です。頼りになる先生で良かったですわ~

※ この頃からのリハビリのおかげで、リノは六か月の今もまだ身体が曲がっていません。
膝が硬くてフラットにならないという最小の変形ですんでいます。
病院と訪問してくれているリハビリの先生方には、感謝の念しかありません。


これから住宅メーカーさんに来ていただいて、話し合いの予定です。リノの部屋になる予定の窓ガラスを、保温性の高いペアガラスにしてもらおうかと思っています。
一年半ほど前に家のリフォームをした時には、こんなに早くまたリフォームを頼むことになるなんて思ってもいませんでした。(^_^;)
今年は災害があったので、ここら辺りでは大工さんが大忙しだそうです。
窓だけでもなんとかならないかなぁ……
しおりを挟む

処理中です...