星の子ども

秋野 木星

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第一章 NICU

生後82日目 小児科へ転科

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今日、リノは小児科へ転科しました。
GCUに入ることなく、直接NICUから小児科への転科です。

理学療法士さん、主治医の先生、看護師さん二人、父親、母親、ばあばと大人7人もを引き連れて、呼吸器やら吸引器やらなにやら、大荷物もガラガラと押していっての大行列です。
入院荷物を運ぶのを後にしておいてよかったと思いました。

小児科はNICUと雰囲気が全然違います。
看護師さんたちの話し方も看護方法も違うんです。同じ病院でも科によって変わるものですね。

今はインフルエンザと腸炎が警戒レベルらしく、何日も前から病院全体がお見舞い禁止になっています。そのため転科とはいえ、親族が三人もついてきたので、ちょっと迷惑そうにみられました。
でも、車を運転する人・荷物をカートで運ぶ人・リノを見ている人と三人必要なんですよ。
看護師さんもバタバタしてたらしくて胸の心音を取る器具もずっと後になって持ってこられましたから、やはり三人行っていてよかったです。

部屋に家族四人だけになると、ゆっくりと話も出来ますし、リノに絵本を読んでやったり、歌を歌ってやったりできました。
ムコーはリノのお友達のルーくんの声を代弁するのが得意なのです。
ルーくんは茶色のクマちゃんなんですが、なかなかブラッキーな奴です。ルーくんにいろんなことを相談されているリノを見ていると、笑ってしまいました。

ネムルーが「もいもい」の本を読むと、リノは目を開けてじっとジッと見ていました。
やはり赤ちゃんの目を引くんですかね?
今日はヒヨコの本も読んでもらっていました。本に貼り付けてあるフサフサの毛も触りましたよ。
ばあばは、いつもの「リノ、ばあば。リノ、ばあば」と名前を繰り返しましたし、手を開く手遊び唄と、「トントン」と両手を触れる手遊び唄もやりました。
そして久しぶりに抱っこして、「豆まき」の歌や「ねんねんねん」の歌を歌いながら、揺らし運動をしました。リノは重たくなっていましたわ~ (〃▽〃)

今日からムコーが作った持続吸引器も使っています。ペットボトルがペコペコ凹むので、使うボトルの種類を変えてみようかと言っていました。吸引力はバッチリでした。

ムコーとネムルーは、少し前に一泊研修をしていたので、二人とも手際がよく、スムーズにリノの介護ができていました。
今日は皆で療育もできたので、大満足ですね。

リノは暑かったNICUよりも小児科の病室の方が過ごしやすそうでした。こもり熱もなく、体温もほぼ37℃と丁度いい感じです。そのため、いつもより心拍の数値も低く、120~130ぐらいでした。そこでいたずら心が起きたばあばが、ちょっとリノの頭を上げて抱こうとしたら、たちまち心拍を上げて抗議されたので、やめました。よくわかってるんですねぇ。(^_^;)

病室に落ち着いた頃には16時が過ぎていたので、ネムルーはシャワー室に行きそこねました。
仕方がないね。

明日は駐車場まで降りて、車に乗ってみるというリハビリがあります。
ネムルーは顔が恐ろしい「新次郎君」という人形の赤ちゃんを使って、ベビーカーで院内を散歩するという訓練を受けたそうです。
「可愛い赤ちゃんを見ようと思って、覗き込んだ人がみんな、ギョッとしてたわ」
と苦笑していました。
隣にリハビリの先生がついて来ていなかったら、ただの危ない人ですよね。
必要なのかどうかわからないその訓練の成果が、明日は試されることになります。(笑)

そして沐浴の後には、ばあばのカニューレ交換実習です。
ビビってますが、がんばりまーす! (`・ω・´)ゞ

その後は、医療機器メーカーさんの説明です。
なんと先日、説明してくださったテイジンさんの機器を使わないことになってしまいました。
呼吸器とメーカーを合わせるそうです。/(^o^)\ナンテコッタイ
ただ、古いものを貸し出すかもしれないと言われていた吸引器は、最新式の物になりました。
やったね!

ミルク・沐浴に加えての、この数々の予定……
明日、母とばあばは、これらのすき間をぬって、シャワーに行ったり、昼ご飯を食べたりしなければなりません。やれやれ、どうなることやら……
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