無能な俺が?異世界で?

細胞分裂。

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Re:episode 2

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(……。)
 俺の目の前には、壮大な草原が広がっている。
(……。)
 俺の目の前には、綺麗な青空が広がっている。
(……。)
 俺の目の前には、スライムが居る。
「……。どこだここ…?」
 俺は、トラックに潰されて…死んだ…?死んだよね…?なんで生きてんの…?
「夢…だよね。はは…はははは…。」

 ゴスッ…と、鈍い音がした。

「…いてぇ…。」
 スライムが攻撃してきたのだ。痛い…。てことは、夢では無いのか…?俺は、目の前に居るスライムを殴ってみた。
「ぶにょんぶにょんして気持ち悪い…。」
 何回か殴ってみた。すると、ボシュン!と音がして、スライムが消えた。と同時に、銅貨が1枚とドロッとした液体が入った瓶が落ちてきた。
「おおおおお!すげぇ!」
(…待てよ…?俺は死んだ→見知らぬ所に居る→スライムが居る→異世界転移?!)
「うおおおおぉ!すげぇ!思ってたのと少し違うけどすげぇ!」

 異世界転移かぁ…。漫画とか、ゲームとかの話だと思ってたけど意外とマジであるんだなぁ…。ステータスとか使えたりするかな?
「……ステータス。」

 ブォンと音を立てて、画面…みたいなのが現れた。そこには、このように書いてあった。

 - - - - - - - - - - - - - - - - -
名前:リュート アカバネ
種族:ヒューマン
年齢:16
職業:無職
レベル:1
HP:4/5
MP:12/12
スタミナ:30
攻撃力:2
防御力:1
運:0

特別スキル
【課金:レベル5】
【ガチャ:レベル8】

通常スキル
【料理:レベル10】

魔法スキル

攻撃スキル

称号
【無能】
【課金勢】
【重課金勢】

 - - - - - - - - - - - - - - - - -

「すげぇ!ほんとに出た!【料理スキル:レベル10】って!すげぇな!流石一人暮らし野郎!…でも、【職業:無職】って!凄く嫌なんだけど!…まぁ、学生やってたし…バイトしてたけど、こっちに無いだろうし…仕方ないのか…。さっさと職を探そ。」
 そして、俺はある事に気がついた。まず、運がレベル0だということ。特別スキルが【課金】【ガチャ】であるということ。称号が【無能】【課金勢】【重課金勢】ということ。課金勢も重課金勢も一緒だろう!
「…なんだろう…俺…悲しくなってきた…。異世界に来てまで無能呼ばわりかよ…。」
 でも、課金か…。ガチャか…。とりあえず見てみるか。そう思ってガチャと書かれた所に触れてみる。(てかこれ、触れるんだ…。すげぇ…。)すると、ガチャ画面らしき所が出てきた。
「ガチャするのに1回銅貨5枚って…。高いのか…安いのか…。とりあえず、スライム倒したら銅貨1枚落ちてきたから、あと4体狩るか。」
 スライムに攻撃されると、HPが1減るから受けないように注意しなきゃな。


 びゃっ…。
「…よーし!銅貨5枚集まったぞー!んで?どうすりゃいいんだ?」
 課金スキルがあるけど、どこから課金すればいいのやら…。わけのわからないまま、とりあえず課金と書かれた所に触れてみる。すると、自販機のお金入れる所みたいなのが出てきた。
「ここに入れればいいのか?」
 とりあえず銅貨を全部入れてみた。
「おいおい。…銅貨がどっかいっちゃったよ…。どうしよう…。」
 オロオロしたが、ふと上の方を見ると、

《銅貨:5枚》
《銀貨:0枚》
《金貨:0枚》
《大金貨:0枚》

と書かれた四角い囲いがあった。
「消えてなくて良かった…。まぁ、ガチャしてみるか…。」
 ガチャ画面らしき所に移動した。ガチャは3種類あって、武器と防具と…素材?があった。とりあえず武器が欲しかったから、武器のガチャを回してみた。すると…

ポンッ!

音を立てながら出てきたものは、木の枝。
「これって武器って言える…?流石運レベル0だw」
 …自分で言って悲しくなってきた…。これってそこら辺に落ちてるやつだよね…。
「まあまあ!これからだ!これから!これでスライム倒して銅貨集めるぞ!」
 気を取り直してスライムを倒そうじゃないか!そう意気込んだ。
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