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Re:episode 10
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『琉斗。どうしてお前はいつも、いつも…。』
やめろ。
『私が望んだのはこんな子じゃ…。』
やめてくれ。
『『こんな子に期待するんじゃなかっ……。』』
「やめてくれ!!!」
『…リュート。大丈夫?結構うなされてたけど…。』
「あ、ああ。大丈夫だ…。」
……胸糞悪いものを見てしまった。最近なれない事が続いて起きていたから疲れたんだろうな。…太陽は結構上へ上がっていて、お昼の10時ぐらいといったところか。
「……寝過ぎたな。」
このでっかい森をぬけなければまともな寝床にありつけないだろうし。
(まぁ、テントあるからいいんだけどさ。)
「…さーて!ミユウ、空飛べるよな?」
『飛べるわよ。』
「俺乗せてでも飛べるか?」
『うーん……。』
ミユウは少し黙って悩んでいた。俺を乗せるのが嫌なのか?
『乗せてもいいけど…。少ししか飛べない気がする。』
「なんだ?俺が重いとでも言いたいの…『違う。』
お?一瞬キャラが変わったような…。
『羽が、所々怪我してるの。だから、飛べるか分からない。』
ミユウに一度龍になってもらい、確認したら…本当に所々傷があった。でも、そういえば…。
「ご飯の材料取りに行く時は元気だったよな?まさか、その時に怪我したのか?」
『……あの時は……。ご飯だったから。痛いの我慢してたのよ。』
ご飯だったから?…凄い理由だな…。
「じゃあ、ミユウは無理をしないように…テキトーに歩くか!」
『私はずっとあの洞窟の中だったから外の事はわからないわ。リュートよろしくねー。』
「…へ?俺もここら辺のことは知らないよ?てか、ここどこ?」
『…は?嘘でしょ?知ってるから来たんじゃないの?!ここは、知る人しか知らない森なんだから!』
「えええ?!そうなの?!」
『はぁ……。ここからほんとにどうしようかしら。』
「とりあえず、村とか街とか探しながらテキトーに歩こうぜ。」
『……迷子になるだけよ。』
「ならない……と思うよ!」
『ふうん。』
「……ごめんなさい。」
『……どうすんの。』
俺は迷わない!なんて言っときながら歩き始めて30分位(?)で迷った。帰る道も分からないし、行く道もわからない。最悪な状況だ。
「まぁ、前見て進めばよし!」
俺は出くわしたスライムを片っ端から倒しながらすすんで行った。
……おかしい。なにかがおかしい。ずっと歩いているのに一向に出口が見えない。
『これほんとに大丈夫なの?』
「わからない……。」
ドドドドドド……
どっかから滝の音が聞こえる。
「近くに滝があるぞ!そこで一旦休もう!」
『……滝?この森に滝は一つのはずよ。あそこだけのはず。いえ、あそこだけだわ。』
「……戻って来ちゃった……?」
『そうみたいね。しっかりしてよ…。』
「ごめん……。」
『ま、来ちゃったのは仕方ないわね。ここで休みましょ。』
「ほぼ1日中歩いてたから疲れたな。またここで一泊しよう。」
そういって俺は、テントを建てて、料理を作って、ミユウと食べた。ミユウは食べ終わってしばらくしたら寝た。ミユウは子供みたいだなぁ。……そろそろスライム以外にもモンスターが出てきて欲しいな…。レベルが上がりにくくなった気がする。
「もうちょい頑張って見るか。」
そうつぶやいてミユウの横で眠りについた。
やめろ。
『私が望んだのはこんな子じゃ…。』
やめてくれ。
『『こんな子に期待するんじゃなかっ……。』』
「やめてくれ!!!」
『…リュート。大丈夫?結構うなされてたけど…。』
「あ、ああ。大丈夫だ…。」
……胸糞悪いものを見てしまった。最近なれない事が続いて起きていたから疲れたんだろうな。…太陽は結構上へ上がっていて、お昼の10時ぐらいといったところか。
「……寝過ぎたな。」
このでっかい森をぬけなければまともな寝床にありつけないだろうし。
(まぁ、テントあるからいいんだけどさ。)
「…さーて!ミユウ、空飛べるよな?」
『飛べるわよ。』
「俺乗せてでも飛べるか?」
『うーん……。』
ミユウは少し黙って悩んでいた。俺を乗せるのが嫌なのか?
『乗せてもいいけど…。少ししか飛べない気がする。』
「なんだ?俺が重いとでも言いたいの…『違う。』
お?一瞬キャラが変わったような…。
『羽が、所々怪我してるの。だから、飛べるか分からない。』
ミユウに一度龍になってもらい、確認したら…本当に所々傷があった。でも、そういえば…。
「ご飯の材料取りに行く時は元気だったよな?まさか、その時に怪我したのか?」
『……あの時は……。ご飯だったから。痛いの我慢してたのよ。』
ご飯だったから?…凄い理由だな…。
「じゃあ、ミユウは無理をしないように…テキトーに歩くか!」
『私はずっとあの洞窟の中だったから外の事はわからないわ。リュートよろしくねー。』
「…へ?俺もここら辺のことは知らないよ?てか、ここどこ?」
『…は?嘘でしょ?知ってるから来たんじゃないの?!ここは、知る人しか知らない森なんだから!』
「えええ?!そうなの?!」
『はぁ……。ここからほんとにどうしようかしら。』
「とりあえず、村とか街とか探しながらテキトーに歩こうぜ。」
『……迷子になるだけよ。』
「ならない……と思うよ!」
『ふうん。』
「……ごめんなさい。」
『……どうすんの。』
俺は迷わない!なんて言っときながら歩き始めて30分位(?)で迷った。帰る道も分からないし、行く道もわからない。最悪な状況だ。
「まぁ、前見て進めばよし!」
俺は出くわしたスライムを片っ端から倒しながらすすんで行った。
……おかしい。なにかがおかしい。ずっと歩いているのに一向に出口が見えない。
『これほんとに大丈夫なの?』
「わからない……。」
ドドドドドド……
どっかから滝の音が聞こえる。
「近くに滝があるぞ!そこで一旦休もう!」
『……滝?この森に滝は一つのはずよ。あそこだけのはず。いえ、あそこだけだわ。』
「……戻って来ちゃった……?」
『そうみたいね。しっかりしてよ…。』
「ごめん……。」
『ま、来ちゃったのは仕方ないわね。ここで休みましょ。』
「ほぼ1日中歩いてたから疲れたな。またここで一泊しよう。」
そういって俺は、テントを建てて、料理を作って、ミユウと食べた。ミユウは食べ終わってしばらくしたら寝た。ミユウは子供みたいだなぁ。……そろそろスライム以外にもモンスターが出てきて欲しいな…。レベルが上がりにくくなった気がする。
「もうちょい頑張って見るか。」
そうつぶやいてミユウの横で眠りについた。
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