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三月
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また、さよならとはじまりの季節がやって来た。
「理奈、ちょっと聞いてる?」
今日で最後の通学路。中学校の卒業式の帰り道。私はぼーっとしながら親友のみなみと歩いていた。
「青木くんのこと、まだ悩んでるの?あんなん気にしないの。理奈かわいいんだしまた良い人に出会えるよ?」
「かわいくないし……それにいっつも、みなみが、」
「え?」
私は胸につかえている言葉を飲み込んだ。
親友だけど。
親友だから。
でもね。
彼女は分かってないのだ。
青木くんを好きな事は、みなみも当たり前の様に知っていた。
けどね、世の中には不思議な魅力というか…それは魔力に近いものがある。
私の好きになった人は、何故だかみんなみなみの事を好きになってしまう。
どうしてかな?
彼女が奪う訳じゃないし、略奪されるでもなく。
みなみと一緒にいたら彼氏なんか出来ないと思える程の確率で。
好きな人が、私の親友に恋してしまうのが私の悩み。
「理奈、ちょっと聞いてる?」
今日で最後の通学路。中学校の卒業式の帰り道。私はぼーっとしながら親友のみなみと歩いていた。
「青木くんのこと、まだ悩んでるの?あんなん気にしないの。理奈かわいいんだしまた良い人に出会えるよ?」
「かわいくないし……それにいっつも、みなみが、」
「え?」
私は胸につかえている言葉を飲み込んだ。
親友だけど。
親友だから。
でもね。
彼女は分かってないのだ。
青木くんを好きな事は、みなみも当たり前の様に知っていた。
けどね、世の中には不思議な魅力というか…それは魔力に近いものがある。
私の好きになった人は、何故だかみんなみなみの事を好きになってしまう。
どうしてかな?
彼女が奪う訳じゃないし、略奪されるでもなく。
みなみと一緒にいたら彼氏なんか出来ないと思える程の確率で。
好きな人が、私の親友に恋してしまうのが私の悩み。
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