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エミさん
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私は何となくエミさんの謎めいたところに興味を惹かれていた。
午前5時。このメイド養成専門学校の朝は早い。
全寮制で、ルームメイトはメイド候補とお嬢様。
二人一部屋。なんと、私はエミさんと同室になったのだった。
「あのう、エミさんと私は同室ですが…後々師弟関係…じゃなくて私がメイドになって、エミさんにご奉仕するのでしょうか?」
そろーり聞いてみた。
するとエミさんはセミロングの綺麗な髪をとかしながら、あっけらかんとした様子でおっしゃった。
「あー、そりゃないわね。だって私は特定の誰かとパートナーを組むことは出来ないのよ」
「どうしてですか?」
謎の多いエミさんに憧れの気持ちをいだき始めていた私は問わずにはいられなかった。
「…うーん、ちょっとまだあなたには話せないかな。ごめんね、そのうち分かると思うから」
左の首すじに手をやりながらエミさんはバツの悪そうな表情をした。
さっきから見ているとエミさんは何か隠し事をしている時にこんなしぐさを見せるのだった。
「それよりまどかちゃん、ここでいつまでも学生やってるとそのうち卒業はおろか、パートナーのお嬢様も見つからないオツボネになっちゃうから気をつけなさいよ!」
肩をポンと叩かれた。
そっか、私はてっきりエミさんにつくメイドになれるのかと思った。
だけれど彼女も事情があるんだな。
まだ見ぬ赤い糸ならぬ強いきずなで結ばれたお嬢様には、いつ出会えるのかな?
午前5時。このメイド養成専門学校の朝は早い。
全寮制で、ルームメイトはメイド候補とお嬢様。
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そろーり聞いてみた。
するとエミさんはセミロングの綺麗な髪をとかしながら、あっけらかんとした様子でおっしゃった。
「あー、そりゃないわね。だって私は特定の誰かとパートナーを組むことは出来ないのよ」
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「…うーん、ちょっとまだあなたには話せないかな。ごめんね、そのうち分かると思うから」
左の首すじに手をやりながらエミさんはバツの悪そうな表情をした。
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「それよりまどかちゃん、ここでいつまでも学生やってるとそのうち卒業はおろか、パートナーのお嬢様も見つからないオツボネになっちゃうから気をつけなさいよ!」
肩をポンと叩かれた。
そっか、私はてっきりエミさんにつくメイドになれるのかと思った。
だけれど彼女も事情があるんだな。
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