38 / 53
38話 11月16日 膳所と伊勢の電話
しおりを挟む
「はい、もしもし。伊勢です」
「ようやくつながった! です」
「すみません、声が遠いようなんですが……」
「膳所です!」
「失礼しました! お疲れ様です」
「さっきから何度も電話しているんですが、どうにも電波 が悪いようで……。ひょっと外出され いますか?」
「いいえ。御子柴とともに家におりますが。本当ですね。なんか飛び飛びに。こちらの声は聞こえていますか?」
「いま、ようやく。なん ね、つなが んですが、応答 なくって……。 回目でよ やくこうやって 話ができる なりました」
「それはお手数かけました。あ、家の外に出てみましょうか?」
「いえ、それには及びま ん。『なおこちゃんの手紙』に 知っている方とコンタクトがとれまして。 相手が伊勢先生と直接お会い とのことで……」
「私と? お会いしたい? すみません、なんだか聞き取りにくく」
「そ 日程なんですが、 日はど です ?」
「……すみません、なんか音声が……」
「18日はどう すか?」
「大丈夫です」
「じ あ20:00に、居酒屋美喜治で」
「居酒屋美喜治……あ。御子柴が知っているようなので。わかりました」
「あの」
「はい?」
「えっと……。こんなこと聞いていいのかな」
「なんですか?」
「伊勢先生は、初婚……ですよね」
「はい」
「いま、ご在宅中、なんですよね?」
「ええ」
「姪っ子さんとかが一緒とか?」
「いえ?」
「……ななんか、ずっと」
「はい」
「あそぼう、あそぼう、って女の子の声が聞こえるんですが……。テレビの音ですか?」
「………」
「ようやくつながった! です」
「すみません、声が遠いようなんですが……」
「膳所です!」
「失礼しました! お疲れ様です」
「さっきから何度も電話しているんですが、どうにも電波 が悪いようで……。ひょっと外出され いますか?」
「いいえ。御子柴とともに家におりますが。本当ですね。なんか飛び飛びに。こちらの声は聞こえていますか?」
「いま、ようやく。なん ね、つなが んですが、応答 なくって……。 回目でよ やくこうやって 話ができる なりました」
「それはお手数かけました。あ、家の外に出てみましょうか?」
「いえ、それには及びま ん。『なおこちゃんの手紙』に 知っている方とコンタクトがとれまして。 相手が伊勢先生と直接お会い とのことで……」
「私と? お会いしたい? すみません、なんだか聞き取りにくく」
「そ 日程なんですが、 日はど です ?」
「……すみません、なんか音声が……」
「18日はどう すか?」
「大丈夫です」
「じ あ20:00に、居酒屋美喜治で」
「居酒屋美喜治……あ。御子柴が知っているようなので。わかりました」
「あの」
「はい?」
「えっと……。こんなこと聞いていいのかな」
「なんですか?」
「伊勢先生は、初婚……ですよね」
「はい」
「いま、ご在宅中、なんですよね?」
「ええ」
「姪っ子さんとかが一緒とか?」
「いえ?」
「……ななんか、ずっと」
「はい」
「あそぼう、あそぼう、って女の子の声が聞こえるんですが……。テレビの音ですか?」
「………」
0
あなたにおすすめの小説
怪蒐師
糸世朔
ホラー
第8回ホラー•ミステリー大賞で優秀賞を受賞しました。ありがとうございました!
●あらすじ
『階段をのぼるだけで一万円』
大学二年生の間宮は、同じ学部にも関わらず一度も話したことすらない三ツ橋に怪しげなアルバイトを紹介される。
三ツ橋に連れて行かれたテナントビルの事務所で出迎えたのは、イスルギと名乗る男だった。
男は言った。
ーー君の「階段をのぼるという体験」を買いたいんだ。
ーーもちろん、ただの階段じゃない。
イスルギは怪異の体験を売り買いする奇妙な男だった。
《目次》
第一話「十三階段」
第二話「忌み地」
第三話「凶宅」
第四話「呪詛箱」
第五話「肉人さん」
第六話「悪夢」
最終話「触穢」
※他サイトでも公開しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
霊和怪異譚 野花と野薔薇[改稿前]
野花マリオ
ホラー
その“語り”が始まったとき、世界に異変が芽吹く。
静かな町、ふとした日常、どこにでもあるはずの風景に咲きはじめる、奇妙な花々――。
『霊和怪異譚 野花と野薔薇』は、不思議な力を持つ語り部・八木楓と鐘技友紀以下彼女達が語る怪異を描く、短編連作形式の怪異譚シリーズ。
一話ごとに異なる舞台、異なる登場人物、異なる恐怖。それでも、語りが始まるたび、必ず“何か”が咲く――。
語られる怪談はただの物語ではない。
それを「聞いた者」に忍び寄る異変、染みわたる不安。
やがて読者自身の身にも、“あの花”が咲くかもしれない。
日常にひっそりと紛れ込む、静かで妖しいホラー。
あなたも一席、語りを聞いてみませんか?
完結いたしました。
タイトル変更しました。
旧 彼女の怪異談は不思議な野花を咲かせる
※この物語はフィクションです。実在する人物、企業、団体、名称などは一切関係ありません。
本作は改稿前/改稿後の複数バージョンが存在します
掲載媒体ごとに内容が異なる場合があります。
改稿後小説作品はカイタとネオページで見られます
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる