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付録
追記 外部流通による既存貨幣経済からの介入について
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本研究の枠組みにおいては、地球起源資産を参照する既存の貨幣経済が、流通を通じて地球外ハビタット内部の経済活動に介入する状況をモデル化することも理論上は可能である。具体的には、外部通貨による財の流入、交換比率の変動、あるいは外部市場価格を参照した行為選択などが想定される。
しかし、この種の介入を明示的に導入した場合、モデルは急速に複雑化する。介入は単一の変数として作用せず、期待形成、裁定行動、将来予測、制度信認といった複数の要素を同時に引き込むため、挙動は非線形かつ履歴依存的となる。その結果、シミュレーションは計算量の問題を超えて、どの参照軸で結果を評価すべきか自体が不明確になる。
さらに重要なのは、外部貨幣経済からの介入が一定規模を超えた場合、モデルの目的である「生存と経済の関係を再記述する」という問いそのものが変質する点である。介入は、カロリー基準による記述を無効化するのではなく、再び資産参照型の評価軸を持ち込むことで、記述対象を別の問題へと置き換える。
この意味において、外部流通を導入した拡張モデルは、技術的困難さ以前に、本研究が扱う射程から外れる。仮に数値計算が可能であったとしても、得られる結果は、本論で示した終端像を回避するものではなく、終端に至る経路が複数存在し得ることを確認するにとどまる。
以上の理由から、本稿では既存の貨幣経済による介入をモデルに組み込まない。この省略は単純化のためではなく、介入を含めた場合に何が失われるかが、すでに明らかであると判断したためである。
しかし、この種の介入を明示的に導入した場合、モデルは急速に複雑化する。介入は単一の変数として作用せず、期待形成、裁定行動、将来予測、制度信認といった複数の要素を同時に引き込むため、挙動は非線形かつ履歴依存的となる。その結果、シミュレーションは計算量の問題を超えて、どの参照軸で結果を評価すべきか自体が不明確になる。
さらに重要なのは、外部貨幣経済からの介入が一定規模を超えた場合、モデルの目的である「生存と経済の関係を再記述する」という問いそのものが変質する点である。介入は、カロリー基準による記述を無効化するのではなく、再び資産参照型の評価軸を持ち込むことで、記述対象を別の問題へと置き換える。
この意味において、外部流通を導入した拡張モデルは、技術的困難さ以前に、本研究が扱う射程から外れる。仮に数値計算が可能であったとしても、得られる結果は、本論で示した終端像を回避するものではなく、終端に至る経路が複数存在し得ることを確認するにとどまる。
以上の理由から、本稿では既存の貨幣経済による介入をモデルに組み込まない。この省略は単純化のためではなく、介入を含めた場合に何が失われるかが、すでに明らかであると判断したためである。
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