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一章
019 新しい家族
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翌日、俺は昨日の中断してしまった大ネズミ狩りのルートの続きを完了させた。これで八回目も終了だ。
ついに女神様に託された少女と合流する事ができたので、これからはラキシスを養うべく、今よりも稼げる男にならないといけない。
そのためにも、早くダンジョンに行けるように頑張ろう。
そんな事を考えながら今日も公衆浴場で臭いを落とし、帰路に就く。
「ただいま帰りました」
「はいお帰りなさい。ふふ……ラキちゃんはまだ帰ってませんよ」
「あっああ、はい」
俺がキョロキョロと辺りを見回してたもんだから、大家さんは察してしまったようだ。……恥ずかしい。
「きっと大丈夫ですよ。ラクス様達を信じましょう」
「そうですね」
その日は結局ラキちゃんは帰ってこなかった。
「まだ被害は出ておりませんが、最近蛇の魔物を見たという情報が寄せられています。お気を付けください。」
今日も大ネズミ狩りを受けに来たら、受付のお姉さんからそんな事を言われた。
警戒しているのか、いつもより大ネズミ狩りに並ぶ人も少ない気がする。
とりあえず気を付けよう。あと二回だしな、無事に終わらせたい。
気持ちを引き締め今日も望んだが、これといった問題が起こる事も無く、今日の討伐も無事終わらせる事ができた。
今日はラキちゃんは帰っているだろうか? 何か異常は見つかっていないだろうか? そんな事を考えながら足早に帰る。
「ただいま帰りました」
「お帰りなさい!」
ラキちゃんが満面の笑みで迎えてくれた。俺も自然と顔が綻ぶ。
「ケイタさんお帰りなさい。――今日サラス様が家まで送ってくださいました。どこも異常は見られなかったそうですよ」
「そうですか! それはよかった!」
大家さんの言葉に、思わず安堵してしまう。
「あの、今日からよろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
ラキちゃんは畏まって俺に挨拶をしてくれたので俺も挨拶を返し、ふふふと二人で笑い合った。
俺は帰る前に公衆浴場で体を洗ってきたが、今日は俺がお風呂を準備する日だったのを思い出す。
「今日は俺が風呂当番ですね。準備してきます」
「はい、お願いしますね。あっそうだ、ラキちゃんにもやり方を教えてあげてもらえませんか?」
「了解しました。――よし、行こっか!」
「うん!」
早速二人でお風呂の準備をする事になった。水をお湯に変える魔動機の使い方や、掃除の仕方などを一緒にやりながら教えてあげる。
最後に浴槽にお湯を張って終了だ。
「大家さん終わりました。俺は今日も先に済ませてきてますので、どうぞ使ってください」
「ありがとうございます。――じゃラキちゃん、一緒に入りましょうか?」
「はーい!」
大家さん達を見送り、俺はリビングでくつろぎながら魔力を練る事にする。
最近は見違えるほど上達してきたと思う。とりあえず先ほどの風呂掃除で衣服に着いた水気を魔力で吸い上げ、掌の上に球状に集めてみる。
それを今度は掌の上で転がしてみる。右回転、左回転、八の字など……。
意識を集中して両手で交互に行っていると、ミリアさんが帰って来た。
「ただいまーっ、あれ? 姉さんは?」
「今ラキちゃんとお風呂入ってます」
「あっ、ラキちゃん帰って来たのね」
「はい、どこも異常はなかったそうです」
「善きかな善きかな~」
大家さん達の後にミリアさんもお風呂を使い、皆でさっぱりしたところで夕食となった。
「では改めて、新しい家族となるラキちゃんを歓迎して、――乾杯っ!」
「「「乾杯!」」」
食事を楽しみながら、今日あった出来事などを語り合っていく。今日の主役はラキちゃんだ。
特に、みんなラキちゃんの行ってきた所に興味津々だった。なんてったってあの魔王城のある浮島だからね。
サラス様は魔王の秘書をしているらしく、健康診断以外にも色々と案内をしてもらったみたい。
浮島にはレジャー施設も多く、とても楽しかったそうだ。
「いつでも遊びに来て良いって。これ貰っちゃった」
何やらメンバーズカードのようなものを見せてくれる。
「いいなー。――あっそうだ、あたしも預かってる物があったんだ」
ミリアさんはパタパタと何かを取りに行く。
「これこれ。はい、ラキちゃんの都民証。きっとラクス様の計らいね」
「ありがとう!」
「どういたしまして。これで聖都の施設はどこでも利用可能ね。ダンジョンだって行けちゃうわよ」
凄いな、都民だと冒険者でなくてもダンジョンに入れるのか。
「凄いですね。でも冒険者以外でダンジョンに行く人っているんですか?」
「結構いるわよ。騎士や兵士の訓練だったり、魔導学院や神学校の生徒が修学目的でね」
学院の生徒も行くのか。魔法講習の講師として来てくれている子達も潜っているんだろうか。
「へぇー、講習の講師できてくれた子達ともどこかで会うかもしれませんね」
「ケータさんなら護衛で雇ってくれるかもしんないわよ。前に言ったじゃない、講習受けてる子達は先の事考えてるって」
「ああ、顔を覚えてもらう意味もあったのか」
「そそ、生徒の護衛は良い稼ぎになるからね」
そしてあわよくばロマンスがあったり……って感じかな? 青春だねえ。
「ダンジョンかぁ……あっ、俺も後一回で大ネズミ狩り卒業だからもう少しですよ」
「ふふ、お疲れ様。でも最近変な噂もあるから気を付けてね」
「あー、蛇の魔物でしたっけ?」
「それそれ。近々ギルドから調査依頼を出すとも言われてるわ」
「気を付けます」
ラキちゃんが眠そうになってきていたので、談笑はこの辺でお開きになった。
ラキちゃんは俺の同居人ではなく、一人の下宿人として大家さんが扱ってくれたので、四つあるうちの一部屋を割り当てられた。
「それではおやすみなさい」
挨拶を交わし、それぞれ自分の部屋に入って行く。
今日も疲れたな。さっさと寝てしまおう。
目が覚めると何か違和感がある。布団をめくると、ラキちゃんが中で丸まっていた。
――うぉ!? いつのまに?
うーん、まぁあんまり深く考えないでおこう。
俺はラキちゃんを起こさないように着替え、支度をする。
「おはようございます」
「はいおはようございます。ラキちゃんはまだ寝ているのかしら?」
「そうですね。ってそうだ、目が覚めたら俺の布団の中にいたんです。後で起こしてあげてもらえますか?」
「あらあら。ふふっ、わかりました」
早速朝食を頂き、お弁当を受け取る。いつものように食卓の隅に置いてある貯金箱にお弁当代の銅貨を2枚入れる。
「いつも助かります」
「どういたしまして。気を付けていってらっしゃい」
「はい、いってきます」
玄関を出ようとしたら、ラキちゃんが起きてきて俺を呼び止めた。
「お兄ちゃん待ってー」
「ラキちゃんおはよう」
「おはよー。――あのねお兄ちゃん、これあげる。左手に付けて」
手渡してくれたのは金属製のブレスレットだった。中央に緑色の菱形をした宝石がはめられている。
とりあえず言われた通り左手にはめてみる。良かった、それほど分厚くないので籠手の邪魔にはならなさそうだ。
「最初だけチクッとするかも」
「えっ?」
思わず言われた言葉にギョッとするが、それほど気になる痛みも感じず、はめる事ができた。
はめた途端に、手首の内側の位置にくる緑色の宝石が赤に一瞬変わってから青色になる。
えっ、これ魔道具?
「これでどこでもいっしょ」
そう言い、ニコッと笑った。
「ああ、これでどこでもいっしょだね」
あまり深く考える事を止めて、俺も左手にはめたブレスレットを見せてニカッと笑った。
「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃーい」
さて、今日で地下水道ともおさらばだ!
気合を入れて行こう。
いつものように大ネズミ狩りの受付に並ぶ。
鍵とルートマップを受け取り確認すると、今日の中継地点はラキちゃんを見つけた第二下水処理場だった。
何かしらの縁がある感じがしてしまうね。
今日のルートの入り口は魔導学院の寮の近くだった。朝なので学生たちが通学していく。
橋の下にある入口から入ろうとしたら、学生の声が橋の上から聞こえてきた。
「ねぇ、やっぱり先生に報告しましょ?」
「そんな事できるわけないだろ! 下手したら学院に居られなくなるかもしれないんだぞ!」
「あっ! 待って!」
説得する少女を振り切って、少年は走り去ってしまう。
思わず上を見上げてみると、見知った少女がそこにいた。
ついに女神様に託された少女と合流する事ができたので、これからはラキシスを養うべく、今よりも稼げる男にならないといけない。
そのためにも、早くダンジョンに行けるように頑張ろう。
そんな事を考えながら今日も公衆浴場で臭いを落とし、帰路に就く。
「ただいま帰りました」
「はいお帰りなさい。ふふ……ラキちゃんはまだ帰ってませんよ」
「あっああ、はい」
俺がキョロキョロと辺りを見回してたもんだから、大家さんは察してしまったようだ。……恥ずかしい。
「きっと大丈夫ですよ。ラクス様達を信じましょう」
「そうですね」
その日は結局ラキちゃんは帰ってこなかった。
「まだ被害は出ておりませんが、最近蛇の魔物を見たという情報が寄せられています。お気を付けください。」
今日も大ネズミ狩りを受けに来たら、受付のお姉さんからそんな事を言われた。
警戒しているのか、いつもより大ネズミ狩りに並ぶ人も少ない気がする。
とりあえず気を付けよう。あと二回だしな、無事に終わらせたい。
気持ちを引き締め今日も望んだが、これといった問題が起こる事も無く、今日の討伐も無事終わらせる事ができた。
今日はラキちゃんは帰っているだろうか? 何か異常は見つかっていないだろうか? そんな事を考えながら足早に帰る。
「ただいま帰りました」
「お帰りなさい!」
ラキちゃんが満面の笑みで迎えてくれた。俺も自然と顔が綻ぶ。
「ケイタさんお帰りなさい。――今日サラス様が家まで送ってくださいました。どこも異常は見られなかったそうですよ」
「そうですか! それはよかった!」
大家さんの言葉に、思わず安堵してしまう。
「あの、今日からよろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
ラキちゃんは畏まって俺に挨拶をしてくれたので俺も挨拶を返し、ふふふと二人で笑い合った。
俺は帰る前に公衆浴場で体を洗ってきたが、今日は俺がお風呂を準備する日だったのを思い出す。
「今日は俺が風呂当番ですね。準備してきます」
「はい、お願いしますね。あっそうだ、ラキちゃんにもやり方を教えてあげてもらえませんか?」
「了解しました。――よし、行こっか!」
「うん!」
早速二人でお風呂の準備をする事になった。水をお湯に変える魔動機の使い方や、掃除の仕方などを一緒にやりながら教えてあげる。
最後に浴槽にお湯を張って終了だ。
「大家さん終わりました。俺は今日も先に済ませてきてますので、どうぞ使ってください」
「ありがとうございます。――じゃラキちゃん、一緒に入りましょうか?」
「はーい!」
大家さん達を見送り、俺はリビングでくつろぎながら魔力を練る事にする。
最近は見違えるほど上達してきたと思う。とりあえず先ほどの風呂掃除で衣服に着いた水気を魔力で吸い上げ、掌の上に球状に集めてみる。
それを今度は掌の上で転がしてみる。右回転、左回転、八の字など……。
意識を集中して両手で交互に行っていると、ミリアさんが帰って来た。
「ただいまーっ、あれ? 姉さんは?」
「今ラキちゃんとお風呂入ってます」
「あっ、ラキちゃん帰って来たのね」
「はい、どこも異常はなかったそうです」
「善きかな善きかな~」
大家さん達の後にミリアさんもお風呂を使い、皆でさっぱりしたところで夕食となった。
「では改めて、新しい家族となるラキちゃんを歓迎して、――乾杯っ!」
「「「乾杯!」」」
食事を楽しみながら、今日あった出来事などを語り合っていく。今日の主役はラキちゃんだ。
特に、みんなラキちゃんの行ってきた所に興味津々だった。なんてったってあの魔王城のある浮島だからね。
サラス様は魔王の秘書をしているらしく、健康診断以外にも色々と案内をしてもらったみたい。
浮島にはレジャー施設も多く、とても楽しかったそうだ。
「いつでも遊びに来て良いって。これ貰っちゃった」
何やらメンバーズカードのようなものを見せてくれる。
「いいなー。――あっそうだ、あたしも預かってる物があったんだ」
ミリアさんはパタパタと何かを取りに行く。
「これこれ。はい、ラキちゃんの都民証。きっとラクス様の計らいね」
「ありがとう!」
「どういたしまして。これで聖都の施設はどこでも利用可能ね。ダンジョンだって行けちゃうわよ」
凄いな、都民だと冒険者でなくてもダンジョンに入れるのか。
「凄いですね。でも冒険者以外でダンジョンに行く人っているんですか?」
「結構いるわよ。騎士や兵士の訓練だったり、魔導学院や神学校の生徒が修学目的でね」
学院の生徒も行くのか。魔法講習の講師として来てくれている子達も潜っているんだろうか。
「へぇー、講習の講師できてくれた子達ともどこかで会うかもしれませんね」
「ケータさんなら護衛で雇ってくれるかもしんないわよ。前に言ったじゃない、講習受けてる子達は先の事考えてるって」
「ああ、顔を覚えてもらう意味もあったのか」
「そそ、生徒の護衛は良い稼ぎになるからね」
そしてあわよくばロマンスがあったり……って感じかな? 青春だねえ。
「ダンジョンかぁ……あっ、俺も後一回で大ネズミ狩り卒業だからもう少しですよ」
「ふふ、お疲れ様。でも最近変な噂もあるから気を付けてね」
「あー、蛇の魔物でしたっけ?」
「それそれ。近々ギルドから調査依頼を出すとも言われてるわ」
「気を付けます」
ラキちゃんが眠そうになってきていたので、談笑はこの辺でお開きになった。
ラキちゃんは俺の同居人ではなく、一人の下宿人として大家さんが扱ってくれたので、四つあるうちの一部屋を割り当てられた。
「それではおやすみなさい」
挨拶を交わし、それぞれ自分の部屋に入って行く。
今日も疲れたな。さっさと寝てしまおう。
目が覚めると何か違和感がある。布団をめくると、ラキちゃんが中で丸まっていた。
――うぉ!? いつのまに?
うーん、まぁあんまり深く考えないでおこう。
俺はラキちゃんを起こさないように着替え、支度をする。
「おはようございます」
「はいおはようございます。ラキちゃんはまだ寝ているのかしら?」
「そうですね。ってそうだ、目が覚めたら俺の布団の中にいたんです。後で起こしてあげてもらえますか?」
「あらあら。ふふっ、わかりました」
早速朝食を頂き、お弁当を受け取る。いつものように食卓の隅に置いてある貯金箱にお弁当代の銅貨を2枚入れる。
「いつも助かります」
「どういたしまして。気を付けていってらっしゃい」
「はい、いってきます」
玄関を出ようとしたら、ラキちゃんが起きてきて俺を呼び止めた。
「お兄ちゃん待ってー」
「ラキちゃんおはよう」
「おはよー。――あのねお兄ちゃん、これあげる。左手に付けて」
手渡してくれたのは金属製のブレスレットだった。中央に緑色の菱形をした宝石がはめられている。
とりあえず言われた通り左手にはめてみる。良かった、それほど分厚くないので籠手の邪魔にはならなさそうだ。
「最初だけチクッとするかも」
「えっ?」
思わず言われた言葉にギョッとするが、それほど気になる痛みも感じず、はめる事ができた。
はめた途端に、手首の内側の位置にくる緑色の宝石が赤に一瞬変わってから青色になる。
えっ、これ魔道具?
「これでどこでもいっしょ」
そう言い、ニコッと笑った。
「ああ、これでどこでもいっしょだね」
あまり深く考える事を止めて、俺も左手にはめたブレスレットを見せてニカッと笑った。
「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃーい」
さて、今日で地下水道ともおさらばだ!
気合を入れて行こう。
いつものように大ネズミ狩りの受付に並ぶ。
鍵とルートマップを受け取り確認すると、今日の中継地点はラキちゃんを見つけた第二下水処理場だった。
何かしらの縁がある感じがしてしまうね。
今日のルートの入り口は魔導学院の寮の近くだった。朝なので学生たちが通学していく。
橋の下にある入口から入ろうとしたら、学生の声が橋の上から聞こえてきた。
「ねぇ、やっぱり先生に報告しましょ?」
「そんな事できるわけないだろ! 下手したら学院に居られなくなるかもしれないんだぞ!」
「あっ! 待って!」
説得する少女を振り切って、少年は走り去ってしまう。
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