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頭のおかしい少女が参る!!
しおりを挟む「私と一緒にお祓いしませんか!?」
なぜ俺は今、こんなチビっこくて可愛らしい女の子に膝枕をされながら変な誘いを受けているのだろう・・・・。
まず状況を整理しよう。俺は普段どうり学校の授業を受けて、いつもの道をいつもどおり帰っていた。
その途中で路地裏に引きずり込まれるようにいきなり後ろから襟を掴まれて、その瞬間意識が朦朧として・・・・。
そう真剣な顔で考えていると少女が顔をズイっと俺に近づけて。
「で、返事は?」
とにこにこしながら問いかけてきた。俺は何のことかさっぱり分からず
「はいぃ?」
と我ながらとても間抜けな声を出してしまった。
恥ずかしい。
そんな返事をしてしまった為か少女は怒り気味に顔をプクッっと膨らませ
「いや、だから一緒にお祓いしましょうよっていうお誘いですよ!」
「はあぁぁ?」また変な声を出してしまった。
何のことかと思い、頭をフルで回転させる。ハッとなり、少女に。
「宗教の勧誘はお断りです。その他の勧誘も一切受けないのでお帰り願います」
と淡々と答えた。
我ながらなんて紳士な対応なんだ。と心の中で凄んでいたのも束の間。
「いつまで膝枕させる気ですか!?」
と怒気が混じった表情で言ってきた。いや恥ずかしがってもいるな。羞恥の表情も浮かべ耳が赤に染まっている。
そそられる。
ロリコンになってしまいそうだ。
いやロリコンにはなりたくないのだが。
優先すべきものを思い出した俺は、ここぞとばかりにグルンと顔を裏に向け少女の太ももを堪能した。息を吹きかけながら
「ふぅ、ふぅ、ふーーーーぅぅぅ!!!!」
「あの何やってるんですか!?」
少女が恥ずかしそうに頬を紅桜のように赤く染めて言う。
「匂いと感触を確かめてる。」
その瞬間首が引っ張られる感覚が感じられ。
またもや襟を捕まれ首を絞め絞殺されそうになる。その動きはまさに殺し屋、本物じゃね?と思うほどの動きだ。
冷静に言っているが今にも意識が飛びそうで、そして死にそうだ。
「く、苦しい・・・。た、助けてぇぇ・・・・・」
我慢できず声を上げると
顔が鬱血し始めたときに離してくれた。
「ご、ごめんなさい!!。まさかここまで血が止まるとは思っておらず!!。」
いや首を締めたら血は止まるだろ!と思ったが何だかかわいいので突っ込まないであげた。
「分かってくれればいいんだよ・・・。そう分かってくれれば・・・ね・・」
本当に分かっているのか疑いたくなる。なにせ2回もされたんだ。疑うなって言われても疑ってしまう。
少女がコホン、と場を切り替えるように咳き込む。
「本題からかなり脱線してしまったので話を戻しますね。まずは自己紹介からです!。霊精 由良と申します。」と丁寧に挨拶をしてくれた。
感心した。もっと頭のおかしい子だと思っていたのに急に知的な感じを出してきたので不覚にもドキッと来てしまった。
「一緒にお祓い事務所を立てましょう!。せーんパイ!!」
いや間違いだやはり頭のおかしいバカな子だった。
一瞬でもドキッとした俺が馬鹿だった・・・・。
素人なので文章構成がとても下手です。何かアドバイスをいただけると幸いです。
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