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その日は突然の事
とっさのこと
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『今日は寒いから、お鍋ね』
夕方の日没が早くなってきた冬の空。
買い物袋をさげ、足早に歩いていた。
どことなく可愛い雰囲気の主婦。
クリスマスが間近に迫っており、
薄暗くなった街並みに
イルミネーションがともり始めた頃。
歩道の信号が点滅を始める。
『急がば回れ』
その主婦は横断歩道を渡らず
点滅を眺める様に足を止めたのだった。
「あっ!!!」
主婦の隣りを横切りかけて行く子供。
点滅状態だけども。。。危ない。。。
その時だった。
右折の車の信号も黄色へと変わる。
運転手は早く帰宅したかったのか?
信号待ちが嫌だったのか?。。。
猛スピードで右折してきた車に気付いた
主婦は、とっさに走り出していた。
『間に合えぇ~っ!!!』
ドンっ!!!
宙に舞う主婦の目には押し出した子供が
無事だったのが見えた。
『良かった。。。』
周囲はざわめく。
「大丈夫か?」
「子供は?」
「救急車!!!」
子供の泣き声と周囲のざわめき声の中、
主婦の持っていた夕食の材料が
静かに散らばっていた。。。
夕方の日没が早くなってきた冬の空。
買い物袋をさげ、足早に歩いていた。
どことなく可愛い雰囲気の主婦。
クリスマスが間近に迫っており、
薄暗くなった街並みに
イルミネーションがともり始めた頃。
歩道の信号が点滅を始める。
『急がば回れ』
その主婦は横断歩道を渡らず
点滅を眺める様に足を止めたのだった。
「あっ!!!」
主婦の隣りを横切りかけて行く子供。
点滅状態だけども。。。危ない。。。
その時だった。
右折の車の信号も黄色へと変わる。
運転手は早く帰宅したかったのか?
信号待ちが嫌だったのか?。。。
猛スピードで右折してきた車に気付いた
主婦は、とっさに走り出していた。
『間に合えぇ~っ!!!』
ドンっ!!!
宙に舞う主婦の目には押し出した子供が
無事だったのが見えた。
『良かった。。。』
周囲はざわめく。
「大丈夫か?」
「子供は?」
「救急車!!!」
子供の泣き声と周囲のざわめき声の中、
主婦の持っていた夕食の材料が
静かに散らばっていた。。。
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