柔らかな光

光の世界

光の世界（転生）

広い宇宙を思わせる空間。
そこには無数の光が漂っていた。

争いも無い静かで穏やかな空間。


各々が放つ光の玉は色々だった。

眩い光。
赤い光・青い光・黄色い光。
形の違う光・点滅してる光。
中には黒く輝く光。

まるで星のようだ。。。


そこに（この世では）神様という者が
姿を表した。

「皆の者」

その声に光達が注目する。
これら光は。。。そう『魂』だ。

転生を繰り返し、そして経験や試練に
応じて様々な光へ変化をしていく様だ。

神は言葉を続ける。

「次は人という生命へと転生する」

光達はざわめく。

「人って？」
「知性があるとか？」
「嘘を付いたりするやつだ！」
「前世は人に可愛がってもらったよ？」
「え？前世は人が作った車ってので
　危ない思いをして怖かったよ。。。」

神が声を張り上げる

「静粛に！！！」

静まったのを確かめ話を始める。

「魂を磨くには愛が必要である」

またもや、光達はざわめく。

「愛ってなに？」
「前世、ちゃんと餌を貰ってたよ」
「うん。可愛がってくれた」
「みんな知らないんだ！醜いよ！」

神は、また声を張り上げる。

「何も解らないままの転生はしない
　わかりやすい愛から始めよう」

１つの光が隅の方で聞いていたが
『わかりやすい愛？？？』
神の声に真剣に反応をしていた。

その光は、特別に眩くも大きくも
無かったのだが、その光を見ると
うっとり吸い込まれそうな。。。
そんな柔らかな光であった。。。