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【雪女】目の前に現れたニタニタと笑うその女

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(雪女の妖怪画①)

正月の日にある老婆ろうばが家の庭でもちつきをしていたところ、
何やら玄関の方から物音が聞こえたそうです。

玄関扉げんかんとびらの奥から何か不気味な気配を感じて、
「誰か居るのか」
警戒けいかいしながら玄関を開けました。

そこには一人の女が立っており、
警戒する老婆をニタニタと見ています。

(雪女の妖怪画②)

雪の降る日なのに女の髪や着物は濡れていない。
不審ふしんに思う老婆に女は、

「婆さん激しいな」

と餅をつく老婆を嘲笑あざわらった。
それに怒った老婆が

「おのれ何者じゃ、でもかけたろうか」

と言うと、女は呆気あっけにとられた様にポカンとしたあと、
ばつが悪そうにスゥーと消え、
雪の上の足跡あしあとだけが残ったと言われています。

(お婆ちゃんは強いですねw)
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