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第5話 おかしなもの拾いました
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「知らない異世界だ……」
「そんなのあたりまえだっつーの!」
意識を取り戻した俺は独り呟き、自分につっこみをいれていた。
一度はこういう系の台詞言ってみたかったという願望があったのだ
けれど、俺の想像していたパターンとはちょっと違ったために、寂しさを味わうことになってしまった。
普通は草原か街か森か、なんかそういう分かりやすいところに飛ばしてくれるもんだろ?
しかし俺は何の案内もないというのに、黒を基調とした建材で作られた怪しげな遺跡の前で佇んでいた。
これが途方にくれずにいられるだろうか?
いや、不可能だ。
いつのものかは知らないが、そびえ立つ柱が乱雑に並んでいて崩れかけているものもある。
入口に扉などはなく、地下へと誘うかのような造りとなっているのも不気味さをいや増す。
どう考えても美少女ナビゲーターちゃんがいることを前提にしてここにワープさせたとしか思えない。
でも、ちょっと考えてたハイレンシアに飛ばされるってのじゃなかったっぽくてよかったとは思う。
一体店長推しってのはなんだったのだろうか……?
遺跡以外は森に囲まれていて、この場所だけがぽっかりと口を開けたかのように開けている。
見渡す限り木! 木! 木! のパターンのほうが良かっただろうか、なんてのんきなことも頭をよぎる。
「しっかしどうすっかなぁー!?」
俺は少し大きめの声で口にしてみた。
こう言うと女神と意思疎通できるパターンやらがあったりするというのを見たことがあったので、その願望こみこみだ。
グラマー姉ちゃんの声をもう一度聞きたいという願いも含まれている。
当たり前だ。
でもなにもなかった。
俺の心は寂しさに包まれる。
ひゅうと温かな風が俺の足の間をすり抜けていく。
現実とはかくも厳しいものなのだ。
「ん……?」
そういえば服装が変わっている。
現代技術の粋をつくした服装ではなく、まるで手縫いでつくられたかのような布の服。
何の繊維かは分からないが、編み込みで作られた荒い布地が何枚か重ねられていて、ファッション的には悪くはない。
現代の基準で言えばダサいと言えるとは思うがな。
この世界での基準だと現代の服がださいと感じるかもしれん。
俺は原宿系の服の良さが未だによく分からない。
あれこそ唐突に出会ったら異世界人だと勘違いしてしまうんじゃないかと思う程だ。
防御力補正13と書かれていたけれど、それはこの服の分で、意外と丈夫そうだが数値で表示されているのでまぎれもなく13なんだろう。
13というものが一体どれほどの効果なのかは分からないが、布の服に特殊な力がなければその性能は推測できる。
防御力なんて皆無に等しい。裸体を隠し、寒風や簡単なゴミや虫から身を守る程度の性能だ。
武器なしで防具は布の服。
木の棒でいいからくれよ……。
そんなことを思いながら森に落ちていた長めの棒を拾い上げる。
ステータスを確認すると補正攻撃力が15上がっていた。
こちらもいったいどの程度のものかはさっぱり分からないが、木の棒の攻撃力も大体俺でも想像は付く。
殴れば痛い、その程度だ。
「ここに……入るかぁ……?」
遺跡を見ながら何の気なしに口に出してみる。
どう考えても遺跡からは怪しげな匂いしかしない。
だからといって森を歩くのは怖い。
異世界と言ったらモンスターがいるのが当たり前。
俺はレベル1なんだからやられてしまう。
「スライムちゃんでも出てくれればいいけどなっ」
小さく呟きスライムが出たのを想定して棒を振ってみた。
「ほっ、はっ、とぉっ!」
勿論棒を後ろ手に決めポーズも決めてみる。
我ながら悪くないけれど、異世界補正がかかっていたりはしないようだ。
まさに前門の虎後門の狼。行くも地獄、行かざるも地獄。
ため息が思わず飛び出る。
「はぁ。あー誰でもいいから異世界人とあいてーなー! できたら女の子!」
ぴゅうと乾いた風が俺の肩をなでていく。
この図ったかのようなタイミングが、おちょくられているようでむかつく。
もしそうだとするなら意味があってここに飛ばされたのかもしれない。
俺は意を決して遺跡の中に入ることに決めた。
中はなぜか明かりがついており薄暗いけど見えないことはない。
アンティークのような造りのランプ。揺らめく炎がなんとも気分を浮つかせる。
さらにはひんやりと冷たい空気が流れていて、まるで肝試し気分である。
棒を取る手の力もグッと強まるというもんだ。
「しっかし何の遺跡なんだろう。いや遺跡に何もくそもないか……。あ、そうだ」
俺は折角なので鑑定を試してみることにした。
良いものでもあればアイテムボックスに入れといてもいいだろう。
どうせ無制限なんだから拾っといて損することはなかろうとの判断。
むしろ積極的に使っておかないと、いざという時に使えなくて困ってしまう。
そこらに落ちている石ころを手に取り、
『石。レア度☆ 何の変哲もないただの石。投げれば痛い』
別に投げる前提で考える必要はないと思うが、鑑定結果がこう出たのは出たのだから仕方がない。
いくつかアイテムボックスに入れてみると、整理されるようで石×10となっている。
大きさとか形は大分違うのだけど、一体どういう仕組みかは分からない。
とりだすとちゃんと拾った石と同じものが出てくるのは確認した。
「レア度もよく分からんしなー。っと……何これ」
色々鑑定していると床の割れ目の隙間に挟まるようにして、変な丸い円盤のような物を見つけた。
バッジのようなメダルのような。
指で汚れを払うとつやつやとした銀色があらわれる。
若草模様のようなものが縁に飾られていて、中央に足が大量にあるムカデのような変な虫のようなものが彫り込まれていた。
中心には何かをはめ込むようなくぼみ。
勿論鑑定してみる。
『常闇蟲の封印盤。レア度☆☆☆☆☆☆☆☆ 封印珠と対になった常闇蟲の力を解放する盤』
「そんなのあたりまえだっつーの!」
意識を取り戻した俺は独り呟き、自分につっこみをいれていた。
一度はこういう系の台詞言ってみたかったという願望があったのだ
けれど、俺の想像していたパターンとはちょっと違ったために、寂しさを味わうことになってしまった。
普通は草原か街か森か、なんかそういう分かりやすいところに飛ばしてくれるもんだろ?
しかし俺は何の案内もないというのに、黒を基調とした建材で作られた怪しげな遺跡の前で佇んでいた。
これが途方にくれずにいられるだろうか?
いや、不可能だ。
いつのものかは知らないが、そびえ立つ柱が乱雑に並んでいて崩れかけているものもある。
入口に扉などはなく、地下へと誘うかのような造りとなっているのも不気味さをいや増す。
どう考えても美少女ナビゲーターちゃんがいることを前提にしてここにワープさせたとしか思えない。
でも、ちょっと考えてたハイレンシアに飛ばされるってのじゃなかったっぽくてよかったとは思う。
一体店長推しってのはなんだったのだろうか……?
遺跡以外は森に囲まれていて、この場所だけがぽっかりと口を開けたかのように開けている。
見渡す限り木! 木! 木! のパターンのほうが良かっただろうか、なんてのんきなことも頭をよぎる。
「しっかしどうすっかなぁー!?」
俺は少し大きめの声で口にしてみた。
こう言うと女神と意思疎通できるパターンやらがあったりするというのを見たことがあったので、その願望こみこみだ。
グラマー姉ちゃんの声をもう一度聞きたいという願いも含まれている。
当たり前だ。
でもなにもなかった。
俺の心は寂しさに包まれる。
ひゅうと温かな風が俺の足の間をすり抜けていく。
現実とはかくも厳しいものなのだ。
「ん……?」
そういえば服装が変わっている。
現代技術の粋をつくした服装ではなく、まるで手縫いでつくられたかのような布の服。
何の繊維かは分からないが、編み込みで作られた荒い布地が何枚か重ねられていて、ファッション的には悪くはない。
現代の基準で言えばダサいと言えるとは思うがな。
この世界での基準だと現代の服がださいと感じるかもしれん。
俺は原宿系の服の良さが未だによく分からない。
あれこそ唐突に出会ったら異世界人だと勘違いしてしまうんじゃないかと思う程だ。
防御力補正13と書かれていたけれど、それはこの服の分で、意外と丈夫そうだが数値で表示されているのでまぎれもなく13なんだろう。
13というものが一体どれほどの効果なのかは分からないが、布の服に特殊な力がなければその性能は推測できる。
防御力なんて皆無に等しい。裸体を隠し、寒風や簡単なゴミや虫から身を守る程度の性能だ。
武器なしで防具は布の服。
木の棒でいいからくれよ……。
そんなことを思いながら森に落ちていた長めの棒を拾い上げる。
ステータスを確認すると補正攻撃力が15上がっていた。
こちらもいったいどの程度のものかはさっぱり分からないが、木の棒の攻撃力も大体俺でも想像は付く。
殴れば痛い、その程度だ。
「ここに……入るかぁ……?」
遺跡を見ながら何の気なしに口に出してみる。
どう考えても遺跡からは怪しげな匂いしかしない。
だからといって森を歩くのは怖い。
異世界と言ったらモンスターがいるのが当たり前。
俺はレベル1なんだからやられてしまう。
「スライムちゃんでも出てくれればいいけどなっ」
小さく呟きスライムが出たのを想定して棒を振ってみた。
「ほっ、はっ、とぉっ!」
勿論棒を後ろ手に決めポーズも決めてみる。
我ながら悪くないけれど、異世界補正がかかっていたりはしないようだ。
まさに前門の虎後門の狼。行くも地獄、行かざるも地獄。
ため息が思わず飛び出る。
「はぁ。あー誰でもいいから異世界人とあいてーなー! できたら女の子!」
ぴゅうと乾いた風が俺の肩をなでていく。
この図ったかのようなタイミングが、おちょくられているようでむかつく。
もしそうだとするなら意味があってここに飛ばされたのかもしれない。
俺は意を決して遺跡の中に入ることに決めた。
中はなぜか明かりがついており薄暗いけど見えないことはない。
アンティークのような造りのランプ。揺らめく炎がなんとも気分を浮つかせる。
さらにはひんやりと冷たい空気が流れていて、まるで肝試し気分である。
棒を取る手の力もグッと強まるというもんだ。
「しっかし何の遺跡なんだろう。いや遺跡に何もくそもないか……。あ、そうだ」
俺は折角なので鑑定を試してみることにした。
良いものでもあればアイテムボックスに入れといてもいいだろう。
どうせ無制限なんだから拾っといて損することはなかろうとの判断。
むしろ積極的に使っておかないと、いざという時に使えなくて困ってしまう。
そこらに落ちている石ころを手に取り、
『石。レア度☆ 何の変哲もないただの石。投げれば痛い』
別に投げる前提で考える必要はないと思うが、鑑定結果がこう出たのは出たのだから仕方がない。
いくつかアイテムボックスに入れてみると、整理されるようで石×10となっている。
大きさとか形は大分違うのだけど、一体どういう仕組みかは分からない。
とりだすとちゃんと拾った石と同じものが出てくるのは確認した。
「レア度もよく分からんしなー。っと……何これ」
色々鑑定していると床の割れ目の隙間に挟まるようにして、変な丸い円盤のような物を見つけた。
バッジのようなメダルのような。
指で汚れを払うとつやつやとした銀色があらわれる。
若草模様のようなものが縁に飾られていて、中央に足が大量にあるムカデのような変な虫のようなものが彫り込まれていた。
中心には何かをはめ込むようなくぼみ。
勿論鑑定してみる。
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