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第4話 店長推しってなんぞ
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グラマー姉ちゃんが再度円盤を動かすとくるくると回転し始める。
かなりゆっくり回してくれているのは手心なんだろうな。
今度は大きく分けられているのでじっと観察してみる。
ワニ皮の財布とお金1,000,000シリカ。
高級な財布と金だが物価も貨幣価値も分からないのでちょっと保留。
俺は別にワニ皮なんかに興味はない。最初から路銀があるのはありがたいことではあると思うが。
登山用リュックサックにサバイバル道具一式。
非常に便利そうなので候補に入れておこう。
金で買える可能性も考えればどうかとも思うが、日本のサバイバル道具は異世界の物より絶対優れているはず。
日本の物とは書かれてはいないけれど。
無期無制限アイテムボックス(入れたものの時間は止まる。入れれるのは命無きモノのみ)
アイテムボックスは大抵の場合有用だってじっちゃんが遺言で言ってた。
まだご健在でゲートボール愛好会の会長やってっけど。
美少女型従魔。容姿はランダムで決定されます。
従魔ってのはよく分からんし、迷うところだが間違いなくこれだろ。
美少女を選ばずして男にあらず。
「なぁ姉ちゃん。ファレンシアってとこは言葉は通じんの? やだよ、俺一人だけ変な言葉しゃべって白い目で見られるのとか」
「それは大丈夫よ。全ての職業に言葉が分かるスキルが組み込まれてるから」
「へぇ……。石ころも?」
「もちろん石ころもよ。永劫に近い退屈な時間を流石に言葉も分からないと可愛そうでしょ?」
「いやいや、言葉分かったところでどーなんのよって話! ま、いいや。俺石ころじゃないし」
「なってみれば分かるわよ。変わってみる?」
「ないない! つか! 決められた結果は変えられないとか言ってなかったっけ?」
「石ころだけは特別サービスでなれるのよ。戻れないけどね。
特別サービスだっていうのに誰も選ばないのよ。だから最初の例として……」
「そんな特別サービスおことわりします! てか、投げるよ」
そんなの誰だっていやだろう。
石の上にも三年とかのたまう修行僧だっておことわりするはずだ。
石になれば人々を導くことができんではないか、みたいな言い訳が目に浮かぶ。
けどパンツ見放題ですよ? って言ったらどうなるだろうか?
煩悩退散、煩悩退散とか言って座禅でも組み出すのも目に浮かぶ。
「ちぇ、残念。退屈地獄を苦しんでいるのを見ながら、おつまみ食べてお酒でも飲もうと思ってたのに」
「なんなんだ、その人間臭い感じ……」
さて! 気を取り直して投げることにした。美少女を良く狙って……。
「あっ!」
投げる瞬間姉ちゃんが声を出したので、俺の心臓がドキリと跳ね手元が狂ってダーツの狙いも狂う。
人がダーツを構えている時にあるまじき行為。
けれど当たったのはアイテムボックス。別にいい。泣いてなんかいない。これも当たりさ。
むしろ最初からこれを狙ってたんだ。美少女なんて夢だったんだ。
俺の目から零れ落ちようとしてるのは決して涙なんかではない。
「これも外したらタワシって言おうとしただけだったんだけど、外れなかったわね」
そんなどうでもいいことに俺の美少女の夢が崩れたのかと、辛うじてこらえていた涙がこぼれる。
いや、むしろわざと声を出したんじゃないかと思う程。
でも枠外だったわけじゃないし諦めた。アイテムボックスいいじゃない。
美少女は俺のにじみ出る魅力で捕まえればいいのだ。
今まで生きてきてそんなことひとつもなかったけど。
だからと言ってこれからもないと考えるのは早合点が過ぎる。
「ちなみに最初のとこで外してたらどうなってたんだ? 異世界選びの時のダーツの時さ」
「そりゃ異世界タワシンシアに決まってるじゃないの。タワシが生まれ、タワシが生活し、タワシが死んでいくの。楽しそうでしょ?」
楽しそうっていうのは第三者が見た時の話だろ。
下手をすればタワシンシアにタワシを持たされてタワシになって飛んでいた人間もいるということ。
それはあまりにもいやすぎる。ダーツが得意で良かったと思う。
「じゃ、もう会うことはないだろうけど元気でね~」
「えっちょまっ、そんな軽い……」
ふわふわと奇妙な感覚が包み込み、俺の視界は黒でうめつくされた。
名残惜しむ暇も、グラマー姉ちゃんの体を最後に眺める時間すら与えてくれない。
そんな急とも言える状況の変化だったにもかかわらず、中々異世界とやらには到着しない。ずっと黒で覆いつくされたままだ。
暇になった俺はステータスを開けないか試してみた。
頭で念じるのではなく口で言うタイプ。
そう。俺はこういったことに理解があるほうなのだ。
名称 レンジュ・アリムラ
年齢 17
レベル 1
種族 人族
職業 罠師
体力 380/380
魔力 220/220
攻撃力補正 0
防御力補正 13
スキル習得用SP 2
スキル習熟用SP 0
共通スキル
言語習得、鑑定、アイテムボックス(無制限)
固有スキル
なし
魔法
なし
称号
ダーツ得意、無礼者、罠好き、店長推し
賞金額
0シリカ
所持金
0シリカ
現在習得可能固有スキル
落とし穴(消費魔力100)必要SP2
指定した地面に幅一メートル、深さ二メートルの落とし穴を作成する。有効時間5分。
ネズミ捕りの罠(消費魔力50)必要SP1
指定した場所にネズミ捕りの罠を仕掛ける。餌のチーズも同時に出現。設置後に場所移動させることが可能。有効時間5分。
移動の罠(消費魔力100)必要SP2
指定した場所に指定した方向へ10メートル移動させる罠を設置する。対象の質量体によりその移動距離は増減する。有効時間5分。
完全に罠師って感じだ。
殴ったり蹴ったり切ったりするスキルが一つもなければ魔法も全くない。
剣と魔法のファンタジーの世界って言ってたから、はずれ職ってことになるのかもしれない。
魔法がある世界で魔法を使えないだなんてあり得ない話だが、こうなってしまったのだから仕方がない。
他に気になるのは賞金額と称号という項目。
賞金首にでもなる可能性があるということか?
いや、だが、悪いことをしなければいいはずだ。
それに何となく面白そうだし。
称号は……無礼者は……グラマー姉ちゃんに抱きついたってことからだろう。他に心当たりはない。
それで店長推しってのが気になる。
俺は店長のおすすめしていたハイレンシアには行かないのだけど……まさか!?
だが、そんなことをするはずがない!
「するはずないですよね!? グラマー姉さん!」
当然のように返事はなく俺の願いは闇へと溶けていく。
ガクブルしながら辿り着く先に期待するしかないのだ。
「は、早く、今のうちにスキルを振っとかないと!」
俺は昨日苦労して掘りあげた落とし穴の事と、落ちた悪友の事を思い出しながら、落とし穴にSP――スキルポイントを振った。
スキル習得用SPが0になり、固有スキルのところに落とし穴が追加されただけであるがワクワク感は高まる。
使ってみないと分からないので、あとは実地で試してみるしかない。
そんなことを思っているうちに、俺の意識は徐々に薄れて消えていった。
*
レンジュが消えた今、白い空間では先ほどのグラマーな女性が、レンジュの知る由のない独り言を繰り広げていた。
なんだかんだ言って一人は寂しいということなのだろう。
「罠師……ね……。変な子に微妙な職業が……って!」
ボードを確認しながら一人怒りに顔を染める。
「またあのバカが勝手なことをしてるわ! 今度ぶっとばしてやろうかしら!」
虚空を揺らぐ瞳には何が映っているのだろうか。
それは分からないが罠師のところに『店長のものごっつ推し!』と勝手に記載されていたのだ。
「あーあーあー。成長率を勝手にありえないほど無茶苦茶に上げちゃって……。なにわけ分かんないことしてるんだか……!」
「ま、さっきの子は別にいっか」と呟きながら回転盤に大急ぎで修正をほどこし、手首を回しながらファンファンと奇妙な動作を行うと巨大な白いハリセンが現れた。
「そう、これはつっこみよ。日本のテレビでよくあるつっこみ。だから暴力でも上司に楯突いてるわけでもないわ」
一人そんなことを呟いて白い空間を歩いていった。
*
かなりゆっくり回してくれているのは手心なんだろうな。
今度は大きく分けられているのでじっと観察してみる。
ワニ皮の財布とお金1,000,000シリカ。
高級な財布と金だが物価も貨幣価値も分からないのでちょっと保留。
俺は別にワニ皮なんかに興味はない。最初から路銀があるのはありがたいことではあると思うが。
登山用リュックサックにサバイバル道具一式。
非常に便利そうなので候補に入れておこう。
金で買える可能性も考えればどうかとも思うが、日本のサバイバル道具は異世界の物より絶対優れているはず。
日本の物とは書かれてはいないけれど。
無期無制限アイテムボックス(入れたものの時間は止まる。入れれるのは命無きモノのみ)
アイテムボックスは大抵の場合有用だってじっちゃんが遺言で言ってた。
まだご健在でゲートボール愛好会の会長やってっけど。
美少女型従魔。容姿はランダムで決定されます。
従魔ってのはよく分からんし、迷うところだが間違いなくこれだろ。
美少女を選ばずして男にあらず。
「なぁ姉ちゃん。ファレンシアってとこは言葉は通じんの? やだよ、俺一人だけ変な言葉しゃべって白い目で見られるのとか」
「それは大丈夫よ。全ての職業に言葉が分かるスキルが組み込まれてるから」
「へぇ……。石ころも?」
「もちろん石ころもよ。永劫に近い退屈な時間を流石に言葉も分からないと可愛そうでしょ?」
「いやいや、言葉分かったところでどーなんのよって話! ま、いいや。俺石ころじゃないし」
「なってみれば分かるわよ。変わってみる?」
「ないない! つか! 決められた結果は変えられないとか言ってなかったっけ?」
「石ころだけは特別サービスでなれるのよ。戻れないけどね。
特別サービスだっていうのに誰も選ばないのよ。だから最初の例として……」
「そんな特別サービスおことわりします! てか、投げるよ」
そんなの誰だっていやだろう。
石の上にも三年とかのたまう修行僧だっておことわりするはずだ。
石になれば人々を導くことができんではないか、みたいな言い訳が目に浮かぶ。
けどパンツ見放題ですよ? って言ったらどうなるだろうか?
煩悩退散、煩悩退散とか言って座禅でも組み出すのも目に浮かぶ。
「ちぇ、残念。退屈地獄を苦しんでいるのを見ながら、おつまみ食べてお酒でも飲もうと思ってたのに」
「なんなんだ、その人間臭い感じ……」
さて! 気を取り直して投げることにした。美少女を良く狙って……。
「あっ!」
投げる瞬間姉ちゃんが声を出したので、俺の心臓がドキリと跳ね手元が狂ってダーツの狙いも狂う。
人がダーツを構えている時にあるまじき行為。
けれど当たったのはアイテムボックス。別にいい。泣いてなんかいない。これも当たりさ。
むしろ最初からこれを狙ってたんだ。美少女なんて夢だったんだ。
俺の目から零れ落ちようとしてるのは決して涙なんかではない。
「これも外したらタワシって言おうとしただけだったんだけど、外れなかったわね」
そんなどうでもいいことに俺の美少女の夢が崩れたのかと、辛うじてこらえていた涙がこぼれる。
いや、むしろわざと声を出したんじゃないかと思う程。
でも枠外だったわけじゃないし諦めた。アイテムボックスいいじゃない。
美少女は俺のにじみ出る魅力で捕まえればいいのだ。
今まで生きてきてそんなことひとつもなかったけど。
だからと言ってこれからもないと考えるのは早合点が過ぎる。
「ちなみに最初のとこで外してたらどうなってたんだ? 異世界選びの時のダーツの時さ」
「そりゃ異世界タワシンシアに決まってるじゃないの。タワシが生まれ、タワシが生活し、タワシが死んでいくの。楽しそうでしょ?」
楽しそうっていうのは第三者が見た時の話だろ。
下手をすればタワシンシアにタワシを持たされてタワシになって飛んでいた人間もいるということ。
それはあまりにもいやすぎる。ダーツが得意で良かったと思う。
「じゃ、もう会うことはないだろうけど元気でね~」
「えっちょまっ、そんな軽い……」
ふわふわと奇妙な感覚が包み込み、俺の視界は黒でうめつくされた。
名残惜しむ暇も、グラマー姉ちゃんの体を最後に眺める時間すら与えてくれない。
そんな急とも言える状況の変化だったにもかかわらず、中々異世界とやらには到着しない。ずっと黒で覆いつくされたままだ。
暇になった俺はステータスを開けないか試してみた。
頭で念じるのではなく口で言うタイプ。
そう。俺はこういったことに理解があるほうなのだ。
名称 レンジュ・アリムラ
年齢 17
レベル 1
種族 人族
職業 罠師
体力 380/380
魔力 220/220
攻撃力補正 0
防御力補正 13
スキル習得用SP 2
スキル習熟用SP 0
共通スキル
言語習得、鑑定、アイテムボックス(無制限)
固有スキル
なし
魔法
なし
称号
ダーツ得意、無礼者、罠好き、店長推し
賞金額
0シリカ
所持金
0シリカ
現在習得可能固有スキル
落とし穴(消費魔力100)必要SP2
指定した地面に幅一メートル、深さ二メートルの落とし穴を作成する。有効時間5分。
ネズミ捕りの罠(消費魔力50)必要SP1
指定した場所にネズミ捕りの罠を仕掛ける。餌のチーズも同時に出現。設置後に場所移動させることが可能。有効時間5分。
移動の罠(消費魔力100)必要SP2
指定した場所に指定した方向へ10メートル移動させる罠を設置する。対象の質量体によりその移動距離は増減する。有効時間5分。
完全に罠師って感じだ。
殴ったり蹴ったり切ったりするスキルが一つもなければ魔法も全くない。
剣と魔法のファンタジーの世界って言ってたから、はずれ職ってことになるのかもしれない。
魔法がある世界で魔法を使えないだなんてあり得ない話だが、こうなってしまったのだから仕方がない。
他に気になるのは賞金額と称号という項目。
賞金首にでもなる可能性があるということか?
いや、だが、悪いことをしなければいいはずだ。
それに何となく面白そうだし。
称号は……無礼者は……グラマー姉ちゃんに抱きついたってことからだろう。他に心当たりはない。
それで店長推しってのが気になる。
俺は店長のおすすめしていたハイレンシアには行かないのだけど……まさか!?
だが、そんなことをするはずがない!
「するはずないですよね!? グラマー姉さん!」
当然のように返事はなく俺の願いは闇へと溶けていく。
ガクブルしながら辿り着く先に期待するしかないのだ。
「は、早く、今のうちにスキルを振っとかないと!」
俺は昨日苦労して掘りあげた落とし穴の事と、落ちた悪友の事を思い出しながら、落とし穴にSP――スキルポイントを振った。
スキル習得用SPが0になり、固有スキルのところに落とし穴が追加されただけであるがワクワク感は高まる。
使ってみないと分からないので、あとは実地で試してみるしかない。
そんなことを思っているうちに、俺の意識は徐々に薄れて消えていった。
*
レンジュが消えた今、白い空間では先ほどのグラマーな女性が、レンジュの知る由のない独り言を繰り広げていた。
なんだかんだ言って一人は寂しいということなのだろう。
「罠師……ね……。変な子に微妙な職業が……って!」
ボードを確認しながら一人怒りに顔を染める。
「またあのバカが勝手なことをしてるわ! 今度ぶっとばしてやろうかしら!」
虚空を揺らぐ瞳には何が映っているのだろうか。
それは分からないが罠師のところに『店長のものごっつ推し!』と勝手に記載されていたのだ。
「あーあーあー。成長率を勝手にありえないほど無茶苦茶に上げちゃって……。なにわけ分かんないことしてるんだか……!」
「ま、さっきの子は別にいっか」と呟きながら回転盤に大急ぎで修正をほどこし、手首を回しながらファンファンと奇妙な動作を行うと巨大な白いハリセンが現れた。
「そう、これはつっこみよ。日本のテレビでよくあるつっこみ。だから暴力でも上司に楯突いてるわけでもないわ」
一人そんなことを呟いて白い空間を歩いていった。
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