17 / 21
第17話 本当に不遇職?
しおりを挟む
「おいおい……俺の服やらズボンやら下着全て含めて、ディアの下着だけに負けてるってどういうことなんだよ……」
ていうかどう守るのかよく分からんが、下着だけで布の服10枚分よりも高いってなんぞ?
ディアが少し勝ち誇った様子で胸を張った。
ぶかぶかの服だが強調すると形が出るほどの大きさなので思わず目を逸らしてしまう。
「わたし勝った、えっへん……。でも、素材がいいだけ……だよ」
繊維が全く見えない生地は一体何で出来ているのかと興味深いが、あまりそこに突っ込んでいると精神衛生上よろしくなさそうなので気にしないことにした、
それよりも気になったのは別の項目。
「レベルが上がってるな。敵を倒さなくてもレベルが上がるってことか?」
「そ、だね。ダメージ、与えれば……」
そういう仕組みか、と頷きながらそれなら俺も上がっているかもしれないと考える。
ダメージを与えた量でいうならディアより余程与えているはずだ。
ディアはフレイムウォールを通過させた分しかダメージを与えていないのだから。
俺もステータスを開いて確認してみる。
名称 レンジュ・アリムラ
年齢 17
レベル 22
種族 人族
職業 罠師
体力 2040/2240
魔力 2840/3640
攻撃力補正 0
防御力補正 8
スキル習得用SP 12
スキル習熟用SP 12
共通スキル
言語習得 鑑定、アイテムボックス(無制限)
固有スキル
常闇蟲の封印盤召喚、落とし穴(2)、煙爆弾の罠(2)、移動の罠(1)、発火の罠(1)、上昇の罠(1)
魔法
なし
称号
ダーツ得意、無礼者、罠好き、守護像の破壊者、尻に敷かれる、世界の破滅に手をかけし者
賞金額
800,000シリカ
所持金
0シリカ
現在習得可能固有スキル
ネズミ捕りの罠(消費魔力50)消費SP1
粘着の罠(消費魔力50)消費SP2
雷撃の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した場所に、触れた対象に上空から雷撃を落とす罠を設置する。有効時間5分。
氷結の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した場所に、触れた瞬間半径一メートル程の空間の温度を100度下げる罠を設置する。有効時間5分。
移動制限の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した空間(半径5メートル)に物体の移動を阻害する粒子を均等に放つ。有効時間30秒。
エアーマイン(消費魔力300)消費SP4
指定した場所に、触れると爆発する機雷を設置する。同時作成個数制限5。有効時間30分。
回復の陣(消費魔力500)消費SP4
指定した場所に、触れると一度のみ対象の傷と体力を回復させる魔法陣を設置する。有効時間2分。
「大分レベル上がってるな。つか、ほんとに不遇職なんかなこれ……」
「ん。なんか、難しいね……」
ディアが見せてくれるのに、俺だけ隠すという選択肢はない。
頭を捻り興味深そうに見ているディアを可愛いなと思いながら考える。
攻撃力補正が0になっているのは、持っていた棒をアイテムボックスにしまったからという理由だろう。
自分から攻めるスキルが一切ないが、それを考えなければなんでもできそうな気がした。
回復もあるし、火、雷、氷、と属性がそろっている。
不満を言うなら消費魔力が多いところくらいだろうか。
もっとも属性というものにあたるのかどうかはよく分からない。
どんな種類の属性があるかというのも一切不明である。
火属性と闇属性があるということはディアのステータスから判明しているが。
「ま、不遇職ってのは俺が勝手に思った事だったか」
「う、ん?」
「ああ、ごめんごめん。独り言だ」
とりあえずエアーマインと回復の陣を取得して、残りのSPは温存しておくことにした。
にしても、ステータスやスキルはいい。
けれど、多分ディアを助けたからってことか?
称号と賞金額がやばいよな。
尻に敷かれるってのはそういう意味じゃない……ってのはどうでもいいとしても。
常闇蟲の封印盤もなぜかスキルで召喚するみたいになってるし。
ま、気にしても仕方がない。
たかだか80万。
剣と魔法のファンタジーの世界で、全員に賞金額が実装されているのならこの程度くそみたいなもんだろう。
ていうかどう守るのかよく分からんが、下着だけで布の服10枚分よりも高いってなんぞ?
ディアが少し勝ち誇った様子で胸を張った。
ぶかぶかの服だが強調すると形が出るほどの大きさなので思わず目を逸らしてしまう。
「わたし勝った、えっへん……。でも、素材がいいだけ……だよ」
繊維が全く見えない生地は一体何で出来ているのかと興味深いが、あまりそこに突っ込んでいると精神衛生上よろしくなさそうなので気にしないことにした、
それよりも気になったのは別の項目。
「レベルが上がってるな。敵を倒さなくてもレベルが上がるってことか?」
「そ、だね。ダメージ、与えれば……」
そういう仕組みか、と頷きながらそれなら俺も上がっているかもしれないと考える。
ダメージを与えた量でいうならディアより余程与えているはずだ。
ディアはフレイムウォールを通過させた分しかダメージを与えていないのだから。
俺もステータスを開いて確認してみる。
名称 レンジュ・アリムラ
年齢 17
レベル 22
種族 人族
職業 罠師
体力 2040/2240
魔力 2840/3640
攻撃力補正 0
防御力補正 8
スキル習得用SP 12
スキル習熟用SP 12
共通スキル
言語習得 鑑定、アイテムボックス(無制限)
固有スキル
常闇蟲の封印盤召喚、落とし穴(2)、煙爆弾の罠(2)、移動の罠(1)、発火の罠(1)、上昇の罠(1)
魔法
なし
称号
ダーツ得意、無礼者、罠好き、守護像の破壊者、尻に敷かれる、世界の破滅に手をかけし者
賞金額
800,000シリカ
所持金
0シリカ
現在習得可能固有スキル
ネズミ捕りの罠(消費魔力50)消費SP1
粘着の罠(消費魔力50)消費SP2
雷撃の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した場所に、触れた対象に上空から雷撃を落とす罠を設置する。有効時間5分。
氷結の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した場所に、触れた瞬間半径一メートル程の空間の温度を100度下げる罠を設置する。有効時間5分。
移動制限の罠(消費魔力400)消費SP3
指定した空間(半径5メートル)に物体の移動を阻害する粒子を均等に放つ。有効時間30秒。
エアーマイン(消費魔力300)消費SP4
指定した場所に、触れると爆発する機雷を設置する。同時作成個数制限5。有効時間30分。
回復の陣(消費魔力500)消費SP4
指定した場所に、触れると一度のみ対象の傷と体力を回復させる魔法陣を設置する。有効時間2分。
「大分レベル上がってるな。つか、ほんとに不遇職なんかなこれ……」
「ん。なんか、難しいね……」
ディアが見せてくれるのに、俺だけ隠すという選択肢はない。
頭を捻り興味深そうに見ているディアを可愛いなと思いながら考える。
攻撃力補正が0になっているのは、持っていた棒をアイテムボックスにしまったからという理由だろう。
自分から攻めるスキルが一切ないが、それを考えなければなんでもできそうな気がした。
回復もあるし、火、雷、氷、と属性がそろっている。
不満を言うなら消費魔力が多いところくらいだろうか。
もっとも属性というものにあたるのかどうかはよく分からない。
どんな種類の属性があるかというのも一切不明である。
火属性と闇属性があるということはディアのステータスから判明しているが。
「ま、不遇職ってのは俺が勝手に思った事だったか」
「う、ん?」
「ああ、ごめんごめん。独り言だ」
とりあえずエアーマインと回復の陣を取得して、残りのSPは温存しておくことにした。
にしても、ステータスやスキルはいい。
けれど、多分ディアを助けたからってことか?
称号と賞金額がやばいよな。
尻に敷かれるってのはそういう意味じゃない……ってのはどうでもいいとしても。
常闇蟲の封印盤もなぜかスキルで召喚するみたいになってるし。
ま、気にしても仕方がない。
たかだか80万。
剣と魔法のファンタジーの世界で、全員に賞金額が実装されているのならこの程度くそみたいなもんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる