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第1章 深淵に答えよ
第5話 Dクラスと救出
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まぁなんにせよ目標を達成することができた。にしても大きいドロップ品だからな。こんな武器を持ってたら町中で職務質問される可能性がある。しっかり探索者協会が配布しているドロップ品用のカバーを付けてでないとな。マジックバックがあったらそれもなくて大丈夫なんだけどな。いつか買いたいところだが最小容量でも50万はするからな。仕方がない。
初ドロップを回収したはいいものの、ぶっちゃけ邪魔すぎて攻略どころではない。今日はもう帰ることにしよう。
「きゃぁぁぁ!」
悲鳴……? 少し先の道から女性の悲鳴が聞こえた。ゴブリンに武器でもやられたか? なにかあってはいけない。とりあえず向かおう。
全力で悲鳴が聞こえたところまで行くと、ガタイのいいゴブリンが恐怖で腰が抜けてしまっているであろう少女にまさに剣を使って切りかかろうとしているところであった。まずい!
「『深淵弾』!」
深淵の弾幕をゴブリンに飛ばす。ゴブリンは煩わしそうに手をかざして防ぐ。全然聞いてねぇな……。今までのゴブリンだったらほぼワンパンだったぞ。
深淵弾を目くらましに少女を抱えてゴブリンから距離を取る。
「大丈夫か?」
「え……あ……はい……」
少し気が動転してるようだが、まぁ大丈夫か。
「逃げられるなら早く逃げた方がいい。無理そうならここにいてくれ。俺が君を守る」
「は、はい」
「グオォ!」
あのゴブリンが手を振ると周囲に舞っていた深淵弾のかけらのようなものがすべて吹き飛んだ。それと同時に感じる風圧。
いままでの中でも段違いにやばいな。おそらくあれはDランクのホブゴブリンだろう。なぜ3層にいるのかはわからないが、とにかく今やらないと被害が出る可能性がある。奴は今俺がここでやる。
「グルァ!!」
ホブゴブリンは剣を振りかぶりこちらに突撃してくる。速い! 俺とほぼ変わらない速度だぞ!
「『深淵の剣』」
全力でホブゴブリンの剣を受けとめ、切り返し、そして一撃を与えるが……。
「グルゥ……」
「薄皮一枚か……」
皮膚が少し切れただけで全然ダメージが入っていない。こいつは少々まずいかもな。
「『深淵の槍』!」
至近距離で深淵の槍をぶちかます。そして俺は爆発の衝撃で距離をとる。
ホブゴブリンを見ると奴は爆発の衝撃からか、少しよろめいていた。少しはダメージが入っているように見える。
「『深淵の槍』!」
距離をたもち深淵の槍を撃ち続ける。いつかはこれで倒せるはずだ。
「グルアァァ!!」
くっ。怒り心頭ってか。心なしか先ほどよりもホブゴブリンの動きが早い気がする。だけど、俺も早くなっているような。そんな気もする。しかしやはり火力不足だ。どうにか火力を出さないと。震えてこっちを見てる女の子だっているんだ。やるときはやらなきゃ男じゃねぇだろ!!
「いける、これなら!!」
掴んだぞ、新しい魔法の使い方!!
「『深淵尖殺拳』!!」
俺の最も得意な体術。その拳に貫通力のある深淵の力を乗せる。魔力の消費は激しいが火力だけなら最高だ。
俺の拳はホブゴブリンの腹に大穴を開けた。手負いが一番怖いというし、一応手を引き抜き距離を取る。ホブゴブリンは崩れ落ち、消滅し、後に剣と小さな石を残した。
「Dランク、か。まだまだきついな……」
明日以降には5層より上の挑戦も考えていたが、これはまだ先になりそうだ。こんなのがうようよいうなんて、今の俺にはまだ無理だろう。すいえばここは3層だがなんでこいつがこんなところにいたんだ?
そういえばあの子は無事か?
「あ、あのー」
「あぁ、大丈夫だったか?」
話しかけてきた。どうやら怪我も無いようだ。しかし、よく見るとかわいらしい子だな。きれいな二重で栗色の髪がとても綺麗……。やめよう。変な人になっちまう。
「お、おかげで助かりました!私、笹島 美佳って言います!あの、お礼をさせていただけませんか?」
そうか、状況的に俺は命の恩人みたいな感じになるわけか。でもなんかあれだな、見返りの為に助けたみたいになるのもなんか嫌だしな。
「俺の名前は神宮司 悠斗。礼はいいよ。その代わりといってはなんだけどドロップ品は俺の物ってことでいいか?」
「そ、それはもちろんです! 悠斗さん……」
ダンジョンでは先に魔物と戦っていた人の魔物を横から倒してドロップ品を取るのは厳禁だからな。今回は俺が魔物を横取りした形になってもおかしくないわけだ。
「そういえばなんでここにホブゴブリンがいたんだ? 3層だろ? ここ。」
「それが、私にもわからなくて……。曲がり角を曲がったら剣持ちゴブリンを軽くひねるあの魔物にあったんです……」
ホブゴブリンは基本エンカウント時に武器を持たないから何かがおかしいと思ったが。それにゴブリンをあいつが殺したってことは……。
魔石は売りたかったところだけど……。これは探索者協会に報告に行った方がいいかもしれない出来事だな。
「悪いけど、この後一緒に探索者協会に一緒に報告に来てくれないか? 犠牲者もでかねない事態だしな。」
「わかりました!」
初ドロップを回収したはいいものの、ぶっちゃけ邪魔すぎて攻略どころではない。今日はもう帰ることにしよう。
「きゃぁぁぁ!」
悲鳴……? 少し先の道から女性の悲鳴が聞こえた。ゴブリンに武器でもやられたか? なにかあってはいけない。とりあえず向かおう。
全力で悲鳴が聞こえたところまで行くと、ガタイのいいゴブリンが恐怖で腰が抜けてしまっているであろう少女にまさに剣を使って切りかかろうとしているところであった。まずい!
「『深淵弾』!」
深淵の弾幕をゴブリンに飛ばす。ゴブリンは煩わしそうに手をかざして防ぐ。全然聞いてねぇな……。今までのゴブリンだったらほぼワンパンだったぞ。
深淵弾を目くらましに少女を抱えてゴブリンから距離を取る。
「大丈夫か?」
「え……あ……はい……」
少し気が動転してるようだが、まぁ大丈夫か。
「逃げられるなら早く逃げた方がいい。無理そうならここにいてくれ。俺が君を守る」
「は、はい」
「グオォ!」
あのゴブリンが手を振ると周囲に舞っていた深淵弾のかけらのようなものがすべて吹き飛んだ。それと同時に感じる風圧。
いままでの中でも段違いにやばいな。おそらくあれはDランクのホブゴブリンだろう。なぜ3層にいるのかはわからないが、とにかく今やらないと被害が出る可能性がある。奴は今俺がここでやる。
「グルァ!!」
ホブゴブリンは剣を振りかぶりこちらに突撃してくる。速い! 俺とほぼ変わらない速度だぞ!
「『深淵の剣』」
全力でホブゴブリンの剣を受けとめ、切り返し、そして一撃を与えるが……。
「グルゥ……」
「薄皮一枚か……」
皮膚が少し切れただけで全然ダメージが入っていない。こいつは少々まずいかもな。
「『深淵の槍』!」
至近距離で深淵の槍をぶちかます。そして俺は爆発の衝撃で距離をとる。
ホブゴブリンを見ると奴は爆発の衝撃からか、少しよろめいていた。少しはダメージが入っているように見える。
「『深淵の槍』!」
距離をたもち深淵の槍を撃ち続ける。いつかはこれで倒せるはずだ。
「グルアァァ!!」
くっ。怒り心頭ってか。心なしか先ほどよりもホブゴブリンの動きが早い気がする。だけど、俺も早くなっているような。そんな気もする。しかしやはり火力不足だ。どうにか火力を出さないと。震えてこっちを見てる女の子だっているんだ。やるときはやらなきゃ男じゃねぇだろ!!
「いける、これなら!!」
掴んだぞ、新しい魔法の使い方!!
「『深淵尖殺拳』!!」
俺の最も得意な体術。その拳に貫通力のある深淵の力を乗せる。魔力の消費は激しいが火力だけなら最高だ。
俺の拳はホブゴブリンの腹に大穴を開けた。手負いが一番怖いというし、一応手を引き抜き距離を取る。ホブゴブリンは崩れ落ち、消滅し、後に剣と小さな石を残した。
「Dランク、か。まだまだきついな……」
明日以降には5層より上の挑戦も考えていたが、これはまだ先になりそうだ。こんなのがうようよいうなんて、今の俺にはまだ無理だろう。すいえばここは3層だがなんでこいつがこんなところにいたんだ?
そういえばあの子は無事か?
「あ、あのー」
「あぁ、大丈夫だったか?」
話しかけてきた。どうやら怪我も無いようだ。しかし、よく見るとかわいらしい子だな。きれいな二重で栗色の髪がとても綺麗……。やめよう。変な人になっちまう。
「お、おかげで助かりました!私、笹島 美佳って言います!あの、お礼をさせていただけませんか?」
そうか、状況的に俺は命の恩人みたいな感じになるわけか。でもなんかあれだな、見返りの為に助けたみたいになるのもなんか嫌だしな。
「俺の名前は神宮司 悠斗。礼はいいよ。その代わりといってはなんだけどドロップ品は俺の物ってことでいいか?」
「そ、それはもちろんです! 悠斗さん……」
ダンジョンでは先に魔物と戦っていた人の魔物を横から倒してドロップ品を取るのは厳禁だからな。今回は俺が魔物を横取りした形になってもおかしくないわけだ。
「そういえばなんでここにホブゴブリンがいたんだ? 3層だろ? ここ。」
「それが、私にもわからなくて……。曲がり角を曲がったら剣持ちゴブリンを軽くひねるあの魔物にあったんです……」
ホブゴブリンは基本エンカウント時に武器を持たないから何かがおかしいと思ったが。それにゴブリンをあいつが殺したってことは……。
魔石は売りたかったところだけど……。これは探索者協会に報告に行った方がいいかもしれない出来事だな。
「悪いけど、この後一緒に探索者協会に一緒に報告に来てくれないか? 犠牲者もでかねない事態だしな。」
「わかりました!」
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