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本編
69 還ってきた愛欲の日々 ※R18 女性攻めあり
エミリオはあれから二日に一度は転移してスイのところに来てくれるようになった。
彼と身も心も結ばれてから、物理的な距離が離れてしまったゆえに、寂しいと本音を漏らしたスイのことを思ってのことで、エミリオなりの気遣いらしいけれど、王都ブラウワーからシャガ地方までの距離の往復の転移で、毎回大きな魔力を消費するはめになるのが何だか心苦しい。
「あっ……、は……ぅ、あ……」
「んー、ここ、気持ちいの?」
「あぁっ……! き、気持ち、いい……! スイ、ああ、もう……っ」
「ああもう、こんなにしちゃって……ほーんとエッチな人ね、エミさん、は、あむっ……」
「あ、あぁああっ……俺、それされたら……!」
まあその都度、どちらからともなくこうして求めあって身体を重ねているから、シャガに転移した分減った魔力は回復するのだけれど、結局王都へ戻る際にまた消費するから、一歩進んで二歩下がっているような気がしないでもない。
王都でただ休むだけではたかだか二日程度で全回復するものでもないらしいし。彼は命を削ってシャガまでスイのために転移してきてくれているわけで。
こんな心配をしなくていいように、早く手続きを終えてシャガに移住するとは言っているけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
スイはそんなことを頭の片隅で考えつつ、エミリオの只今絶賛エキサイト中のご立派様に唇と舌を這わせていた。溢れて出っ放しのカウパー腺液を舐めとって、いよいよ先端を口に含み舌先で愛撫する。
「はッ……ん、ぐ、あぁっ……!」
舌先で裏筋の窪みをぐりぐりと舐め転がしながら、時折ちゅっと吸い付いて、ビキビキと硬度を増していく雄茎を手で扱くように撫でさする。
顔を真っ赤にして意味なく髪をかき上げたり、羽枕をぎゅっと掴んだりして、襲い来る快感の波に歯を食いしばって耐えているエミリオが可愛い。もっと気持ちよくさせたくなる。
睾丸にそろりと手を滑らせて、ややふわふわしたオレンジブロンドの恥毛に覆われたそこをむにむにと押したり揉んだりして、エミリオが歓喜めいた喘ぎ声を漏らした。毎回セックスの時はここを触ったり舐めたりしてほしいとリクエストするくらいだから、彼の好きなところなのだとスイも理解している。
「スイ、ああっ……、スイ、俺これほんと……弱くて」
「んー、知ってる。可愛いねエミさん……んむぅ、あむ……はあ、もっと?」
「あ……いや、もう……俺、もういきそ……!」
「いく? いっちゃう? いいよ、一回いっちゃおうか。気持ちよくなろうね……んっ」
喉奥まで咥え込んで頭を上下に揺すって出し入れを繰り返すと、エミリオは膝をがくがくと震えさせながら獣じみた喘ぎを漏らし始めた。
じゅぼ、とか、ぐぽ、とか脳を酩酊させるような粘着質の厭らしい音が寝室に響き渡る。
はっ、はっ、と短く息を吐きながら、腰が勝手に動き出すエミリオが可愛くなったスイは、睾丸に触れていた手を下に持ってきて、先走りと唾液でぬめる指先で菊穴の皺をぐりぐりとなぞってやった。
「う、あっ……!」
刺激にびくりと仰け反ったエミリオは、両腕を目いっぱい伸ばしてスイの後頭部に手を置いた。頭を押し付けられて咥えていた亀頭が喉奥まで入ってきて、スイは思わず目を見開いた。
「んぅっ! ん、あふっ……!」
「あぁあぐっ……! い、いく、あぁ、出る、もう出るっ……! スイ、あ、うぁあああ……っ!」
喉奥まで咥え込まされた亀頭から勢いよく吐き出された精液にむせ込んだスイは、飲み切れずに、後頭部を押さえつけるエミリオの手を振り払いながら口を離した。
受け止めきれなかった精液がびゅるりと噴き上げて、スイは顔面でそれを浴びることになった。
「あ、きゃっ……!」
「うあ………! ス、スイごめん、俺……!」
流石に顔射の趣味はなく、ここまでするつもりではなかったらしいエミリオが、射精後の気怠さも忘れて思わず起き上がった。
顔面に飛び散った精液に茫然と固まっているスイに、エミリオは何やら文言を唱えた。洗浄魔法をかけたらしい。ドロドロベタベタしたものがきれいさっぱり消えて、洗顔したてのようなさっぱり感が訪れた。
「……ありがと」
「いや、俺のせいだし。……ごめん本当に」
――粗相して叱られたワンちゃんみたい。
もしもエミリオの頭に犬の耳が生えていたら、きっと垂れ下がっているに違いない。申し訳なさげにしょんぼりしているエミリオが何だか可愛くて、スイはそのオレンジブロンドの頭をわしわしと撫でた。
「ふふ、エミさん可愛い」
「スイ……本当にごめん」
「いっぱい出たね。いいよ、気持ち良かったんでしょ?」
「うん……でも」
「いいってばもう」
気にしすぎなエミリオをなだめるように抱き着いて後頭部を撫でてやると、エミリオもそっとスイの背中に腕を回して膝に乗せ、抱きしめてきたので、スイはそのままエミリオを押し倒す。
彼の頬に手を添えて啄むみたいなキスをしてやると、エミリオもそれに応えてくれた。
徐々に息遣いが荒くなってきて、お互いに舌先で交わる。スイが少し飲み込んだエミリオの精液の残滓があって、生臭くて苦くて、決して美味いものじゃないのに、スイは口淫のときは毎回飲み込もうとしてくれている。
こんなものをスイに飲ませていたのかと思うと恥ずかしくなるのとともに、どこか支配的な気分になるのが不思議だった。
そんなことを考えながらちゅぱちゅぱとしばし無言でディープキスをしていると、スイの股の間でエミリオのブツがぐいぐいと硬度を増して再び持ち上がり始めた。
スイの背中に回っていたエミリオの手が彼女の尻の割れ目から奥に伸びて、襞にそってにゅるりと指を滑らせる。先ほどの口淫とこのキスで愛液を垂れ流しているスイに、エミリオは心臓がドキリと高鳴るのを感じた。
「あん、ふ……ちゅ、えみしゃ……もっかいできる? あたしもシたい」
「うん、今度は、入れさせて……ん、んん……」
キスを続けながらスイが腰を少し上げたので、エミリオは竿を握ってスイの性器に雁を擦りつけてから膣にぐぷりと挿入した。先端を飲み込んだあとは、スイ自ら腰を落としてエミリオの雄茎を奥まで埋没させていく。もう何度も交わったうえに、洪水のごとく濡れているので、奥までにゅるりと入っていくのがたまらない。
「は……っ、ああ……イイ……これいいのぉ……」
「スイ、俺も、俺も気持ちいい……! スイの中、熱くて……ああ、蠢いて……」
「動いてもいい? いい? エミさん、あたしもう我慢できない」
「うん、俺も動くから……さっき、しゃぶられたからあんまり、も、もたないかもしれないけど」
気弱な発言にスイはへにゃりと笑ってから、上半身起き上がってエミリオの腹に手を置いてゆさゆさと腰を動かし始めた。彼女の腰を下ろすタイミングを見計らってエミリオも腰を突き上げる。
「あっ……あぁん、これいい……!」
「気持ちいい……? スイ、痛くないか……? あ、う、んんっ……!」
「いいよぉ、きもちい、あん、いい、せっくす、いい、いいよう、エミさん、エミさん!」
「ああ、スイ、スイッ……!」
エミリオの腹の上で淫らに腰を跳ねさせるスイの豊かな乳房が振動で上下に震えるのを見て、思わずエミリオは起き上がった。片手でスイの腰を支えながらもう片方の手で乳房を鷲掴み、充血して固く立ち上がった乳首を口に含んだ。
「あぁーっ! それダメ、気持ち、良すぎて……」
スイは仰け反りながらもエミリオの頭を抱きしめて、それでもエミリオの上で跳ねるのを止められないでいる。ついに両方の手で乳房を愛撫し始めたエミリオに下から徐々に激しく突き上げられて、背筋からぞくぞくと快感の波がやってくるのを感じてぶるりと震えた。
「エミさん、いっちゃう、いっちゃうよう」
「あ……っ、締め付けが……ああ、俺も、もう、もた、な……!」
「あん、いく、いくからぁ……! エミさん、これすごい、気持ちい、好き、エミさん、エミさんっ!」
お互いに背筋を這いあがるゾクゾクとした感覚に襲われて、スイの一番強い締め付けに搾り取られるみたいにしてエミリオは彼女の子宮の奥に二度目の精を放った。びくびくと震えながらエミリオの肩口にくたりとくずおれたスイの背中を撫でて、エミリオはそのまま抱きしめながら背を倒して寝転がった。
相変わらずの魔力満タンの合図であるキラキラ光るものが周囲を舞って、魔力交換が完了したことを表していたけれど、いつから舞っていたのかはさっぱりわからなかった。
「王都に?」
「うん……一度うちの家族に会ってもらいたいなと思って。シャガに連れてくるのも考えたんだけれど、兄の嫁さんが二人目妊娠してて、今臨月でさ……」
「そうなんだ。無理させちゃ悪いもんね……」
事後の気怠さに弛緩しつつ、ベッドに並んで寝転びながらぼんやりと話し出す二人。
エミリオはこの日転移してきた時から話したかったらしいのだが、その時は夕飯時であって、シュクラも一緒だったので、一度スイと相談してからシュクラにという流れにもっていきたかったらしい。
エミリオと結婚するのはスイにとっても望むところなのだけれど、たった一人でこの世界にやってきたスイと違って、エミリオは子爵位こそ継げない騎士爵位の次男坊だけど王都に親兄弟のそろった貴族様だ。
結婚前提のお付き合いをさせてもらっている手前、一度は挨拶くらいしておかないと今後の付き合いもぎくしゃくするに違いないのは、こちらの世界も現代日本もどちらも同じだろう。
現代日本には多分戻れそうもないので、スイは既に自分の家族のことは一年前から諦めている。
今のスイの家族と言えばシュクラと聖人聖女のおっちゃんおばちゃんらで、彼らにはエミリオはもう面識があるので、今度はスイの番だ。
「あと……もうひとつ」
「うん?」
「俺の友人が、スイに会ってみたいと言ってる」
「え?」
「ほら、前に話したろ。今回の魔物討伐隊の隊長やってた騎士の男で……名前は、クアス・カイラードという」
エミリオの家族ならともかく、何故友人が? と思ったのが顔に出ていたのか、エミリオは申し訳なさげに応える。
「その……名目上が今回の魔物討伐の失態の責任を取るかたちだけど、その実俺が女性のために騎士団を辞めるということに納得がいかないらしくて。そんなに惚れ込んだ相手とはどんな女性なんだと詰め寄られてさ、断り切れなかったんだ」
土地神の娘に手を出したのだからそれ相応の責任問題が生じる。エミリオは魔術師であるけれど騎士団所属なうえに、もともと実直で真面目な性格であるので、スイに対する恋心とは別に責任を取りたいという思いが強い。
けれど、エミリオの今手放そうとしている立場的なものの重要さもあるから、そのカイラードというエミリオの友人が納得いかないのもなんとなくわかる気がする。
エミリオの、王都騎士団における最上級の魔術師という立場。そして魔力枯渇を快癒するために、土地神シュクラの愛し子であるスイと身体の関係を持ったという責任。
結構な二者択一を迫られているのだなとスイは思った。
「その、カイラードさんはあたしのこと訝しんでいるのかな」
「申し訳ないけどそうかもしれない。けど俺が魔力枯渇状態だったのを現場で見ているから知ってるし、王都へ戻ったときに俺が魔力全回復したのを見ているから、スイの魔力が本物だというのはわかっていると思うんだ」
「まあ、そうだよね……一応魔力に関してはシュクラ様も愛し子チートじゃないって言ってたし」
「でもあいつはどうやらちょっと昔かたぎな性格で、どうもその、女は男について行って、家に居て夫を支える妻になるべきだと考えるほうみたいなんだ」
「ああ~……そういう……女が外に出る仕事するのも嫌がるタイプ」
「だと思う」
「じゃあなんか言われそうってことね。嫌味とか」
「そういうことする奴ではないんだけれど、もしかしたら……でも何言われても気にしなくていいから。あいつの意見より、俺はスイを守るから」
「わかったわかった」
嫌な思いをさせたくなくて、必死に言い繕うエミリオに苦笑して、スイは横向きになってエミリオの胸元にもぞもぞと潜り込んだ。事後なのでお互い裸のため、素肌同志が触れ合うのが心地よかった。
「でもそうなるとシュクラ様に許可とらないといけないね。なんか、このシャガを離れるとあたし、色んなチート外れるみたいだし、あたしといてもモンスター普通に出てくるとかあるみたいだよ。聖人聖女のみんなもそれをずっと口酸っぱく言ってたから、かなり問題なんだと思う」
「うん、それも……シュクラ様に相談したかったんだけど、まず先にスイに話してからと思って」
「んー、そっか。じゃあ明日の朝にでもシュクラ様に聞いておくよ。ダメって言われたらごめんね」
「ああ、俺も一緒にお願いしに行こう。明日は少し遅れてもいいんだ」
「あ、そうなんだ。じゃあちょっと寝坊してもいいわけね」
「うん、まあ……って、こら、スイ……」
話しながらエミリオの薄く生えた胸毛をちょいちょい弄っていたスイの手が、彼の乳首に移動してきたのに気づいて、エミリオは優しくそれを窘めた。
「あんまり煽ると……寝れなくなるぞスイ?」
「んー、エミさんは? このまま寝たい?」
「……」
「あは、悩んでる悩んでる」
「じゃ、じゃあ……あと一回だけ、していい?」
「うん、来て、エミさん」
「ああ、スイ……!」
結局、あと一回だけ、と言いながら再び睦み始めたスイとエミリオは、明日シュクラに二人でお願いしに行かないとと思いながら、未明になるまで抱き合って泥のように眠り、次の日はいつもよりも二時間も寝過ごしてしまったのだった。
彼と身も心も結ばれてから、物理的な距離が離れてしまったゆえに、寂しいと本音を漏らしたスイのことを思ってのことで、エミリオなりの気遣いらしいけれど、王都ブラウワーからシャガ地方までの距離の往復の転移で、毎回大きな魔力を消費するはめになるのが何だか心苦しい。
「あっ……、は……ぅ、あ……」
「んー、ここ、気持ちいの?」
「あぁっ……! き、気持ち、いい……! スイ、ああ、もう……っ」
「ああもう、こんなにしちゃって……ほーんとエッチな人ね、エミさん、は、あむっ……」
「あ、あぁああっ……俺、それされたら……!」
まあその都度、どちらからともなくこうして求めあって身体を重ねているから、シャガに転移した分減った魔力は回復するのだけれど、結局王都へ戻る際にまた消費するから、一歩進んで二歩下がっているような気がしないでもない。
王都でただ休むだけではたかだか二日程度で全回復するものでもないらしいし。彼は命を削ってシャガまでスイのために転移してきてくれているわけで。
こんな心配をしなくていいように、早く手続きを終えてシャガに移住するとは言っているけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
スイはそんなことを頭の片隅で考えつつ、エミリオの只今絶賛エキサイト中のご立派様に唇と舌を這わせていた。溢れて出っ放しのカウパー腺液を舐めとって、いよいよ先端を口に含み舌先で愛撫する。
「はッ……ん、ぐ、あぁっ……!」
舌先で裏筋の窪みをぐりぐりと舐め転がしながら、時折ちゅっと吸い付いて、ビキビキと硬度を増していく雄茎を手で扱くように撫でさする。
顔を真っ赤にして意味なく髪をかき上げたり、羽枕をぎゅっと掴んだりして、襲い来る快感の波に歯を食いしばって耐えているエミリオが可愛い。もっと気持ちよくさせたくなる。
睾丸にそろりと手を滑らせて、ややふわふわしたオレンジブロンドの恥毛に覆われたそこをむにむにと押したり揉んだりして、エミリオが歓喜めいた喘ぎ声を漏らした。毎回セックスの時はここを触ったり舐めたりしてほしいとリクエストするくらいだから、彼の好きなところなのだとスイも理解している。
「スイ、ああっ……、スイ、俺これほんと……弱くて」
「んー、知ってる。可愛いねエミさん……んむぅ、あむ……はあ、もっと?」
「あ……いや、もう……俺、もういきそ……!」
「いく? いっちゃう? いいよ、一回いっちゃおうか。気持ちよくなろうね……んっ」
喉奥まで咥え込んで頭を上下に揺すって出し入れを繰り返すと、エミリオは膝をがくがくと震えさせながら獣じみた喘ぎを漏らし始めた。
じゅぼ、とか、ぐぽ、とか脳を酩酊させるような粘着質の厭らしい音が寝室に響き渡る。
はっ、はっ、と短く息を吐きながら、腰が勝手に動き出すエミリオが可愛くなったスイは、睾丸に触れていた手を下に持ってきて、先走りと唾液でぬめる指先で菊穴の皺をぐりぐりとなぞってやった。
「う、あっ……!」
刺激にびくりと仰け反ったエミリオは、両腕を目いっぱい伸ばしてスイの後頭部に手を置いた。頭を押し付けられて咥えていた亀頭が喉奥まで入ってきて、スイは思わず目を見開いた。
「んぅっ! ん、あふっ……!」
「あぁあぐっ……! い、いく、あぁ、出る、もう出るっ……! スイ、あ、うぁあああ……っ!」
喉奥まで咥え込まされた亀頭から勢いよく吐き出された精液にむせ込んだスイは、飲み切れずに、後頭部を押さえつけるエミリオの手を振り払いながら口を離した。
受け止めきれなかった精液がびゅるりと噴き上げて、スイは顔面でそれを浴びることになった。
「あ、きゃっ……!」
「うあ………! ス、スイごめん、俺……!」
流石に顔射の趣味はなく、ここまでするつもりではなかったらしいエミリオが、射精後の気怠さも忘れて思わず起き上がった。
顔面に飛び散った精液に茫然と固まっているスイに、エミリオは何やら文言を唱えた。洗浄魔法をかけたらしい。ドロドロベタベタしたものがきれいさっぱり消えて、洗顔したてのようなさっぱり感が訪れた。
「……ありがと」
「いや、俺のせいだし。……ごめん本当に」
――粗相して叱られたワンちゃんみたい。
もしもエミリオの頭に犬の耳が生えていたら、きっと垂れ下がっているに違いない。申し訳なさげにしょんぼりしているエミリオが何だか可愛くて、スイはそのオレンジブロンドの頭をわしわしと撫でた。
「ふふ、エミさん可愛い」
「スイ……本当にごめん」
「いっぱい出たね。いいよ、気持ち良かったんでしょ?」
「うん……でも」
「いいってばもう」
気にしすぎなエミリオをなだめるように抱き着いて後頭部を撫でてやると、エミリオもそっとスイの背中に腕を回して膝に乗せ、抱きしめてきたので、スイはそのままエミリオを押し倒す。
彼の頬に手を添えて啄むみたいなキスをしてやると、エミリオもそれに応えてくれた。
徐々に息遣いが荒くなってきて、お互いに舌先で交わる。スイが少し飲み込んだエミリオの精液の残滓があって、生臭くて苦くて、決して美味いものじゃないのに、スイは口淫のときは毎回飲み込もうとしてくれている。
こんなものをスイに飲ませていたのかと思うと恥ずかしくなるのとともに、どこか支配的な気分になるのが不思議だった。
そんなことを考えながらちゅぱちゅぱとしばし無言でディープキスをしていると、スイの股の間でエミリオのブツがぐいぐいと硬度を増して再び持ち上がり始めた。
スイの背中に回っていたエミリオの手が彼女の尻の割れ目から奥に伸びて、襞にそってにゅるりと指を滑らせる。先ほどの口淫とこのキスで愛液を垂れ流しているスイに、エミリオは心臓がドキリと高鳴るのを感じた。
「あん、ふ……ちゅ、えみしゃ……もっかいできる? あたしもシたい」
「うん、今度は、入れさせて……ん、んん……」
キスを続けながらスイが腰を少し上げたので、エミリオは竿を握ってスイの性器に雁を擦りつけてから膣にぐぷりと挿入した。先端を飲み込んだあとは、スイ自ら腰を落としてエミリオの雄茎を奥まで埋没させていく。もう何度も交わったうえに、洪水のごとく濡れているので、奥までにゅるりと入っていくのがたまらない。
「は……っ、ああ……イイ……これいいのぉ……」
「スイ、俺も、俺も気持ちいい……! スイの中、熱くて……ああ、蠢いて……」
「動いてもいい? いい? エミさん、あたしもう我慢できない」
「うん、俺も動くから……さっき、しゃぶられたからあんまり、も、もたないかもしれないけど」
気弱な発言にスイはへにゃりと笑ってから、上半身起き上がってエミリオの腹に手を置いてゆさゆさと腰を動かし始めた。彼女の腰を下ろすタイミングを見計らってエミリオも腰を突き上げる。
「あっ……あぁん、これいい……!」
「気持ちいい……? スイ、痛くないか……? あ、う、んんっ……!」
「いいよぉ、きもちい、あん、いい、せっくす、いい、いいよう、エミさん、エミさん!」
「ああ、スイ、スイッ……!」
エミリオの腹の上で淫らに腰を跳ねさせるスイの豊かな乳房が振動で上下に震えるのを見て、思わずエミリオは起き上がった。片手でスイの腰を支えながらもう片方の手で乳房を鷲掴み、充血して固く立ち上がった乳首を口に含んだ。
「あぁーっ! それダメ、気持ち、良すぎて……」
スイは仰け反りながらもエミリオの頭を抱きしめて、それでもエミリオの上で跳ねるのを止められないでいる。ついに両方の手で乳房を愛撫し始めたエミリオに下から徐々に激しく突き上げられて、背筋からぞくぞくと快感の波がやってくるのを感じてぶるりと震えた。
「エミさん、いっちゃう、いっちゃうよう」
「あ……っ、締め付けが……ああ、俺も、もう、もた、な……!」
「あん、いく、いくからぁ……! エミさん、これすごい、気持ちい、好き、エミさん、エミさんっ!」
お互いに背筋を這いあがるゾクゾクとした感覚に襲われて、スイの一番強い締め付けに搾り取られるみたいにしてエミリオは彼女の子宮の奥に二度目の精を放った。びくびくと震えながらエミリオの肩口にくたりとくずおれたスイの背中を撫でて、エミリオはそのまま抱きしめながら背を倒して寝転がった。
相変わらずの魔力満タンの合図であるキラキラ光るものが周囲を舞って、魔力交換が完了したことを表していたけれど、いつから舞っていたのかはさっぱりわからなかった。
「王都に?」
「うん……一度うちの家族に会ってもらいたいなと思って。シャガに連れてくるのも考えたんだけれど、兄の嫁さんが二人目妊娠してて、今臨月でさ……」
「そうなんだ。無理させちゃ悪いもんね……」
事後の気怠さに弛緩しつつ、ベッドに並んで寝転びながらぼんやりと話し出す二人。
エミリオはこの日転移してきた時から話したかったらしいのだが、その時は夕飯時であって、シュクラも一緒だったので、一度スイと相談してからシュクラにという流れにもっていきたかったらしい。
エミリオと結婚するのはスイにとっても望むところなのだけれど、たった一人でこの世界にやってきたスイと違って、エミリオは子爵位こそ継げない騎士爵位の次男坊だけど王都に親兄弟のそろった貴族様だ。
結婚前提のお付き合いをさせてもらっている手前、一度は挨拶くらいしておかないと今後の付き合いもぎくしゃくするに違いないのは、こちらの世界も現代日本もどちらも同じだろう。
現代日本には多分戻れそうもないので、スイは既に自分の家族のことは一年前から諦めている。
今のスイの家族と言えばシュクラと聖人聖女のおっちゃんおばちゃんらで、彼らにはエミリオはもう面識があるので、今度はスイの番だ。
「あと……もうひとつ」
「うん?」
「俺の友人が、スイに会ってみたいと言ってる」
「え?」
「ほら、前に話したろ。今回の魔物討伐隊の隊長やってた騎士の男で……名前は、クアス・カイラードという」
エミリオの家族ならともかく、何故友人が? と思ったのが顔に出ていたのか、エミリオは申し訳なさげに応える。
「その……名目上が今回の魔物討伐の失態の責任を取るかたちだけど、その実俺が女性のために騎士団を辞めるということに納得がいかないらしくて。そんなに惚れ込んだ相手とはどんな女性なんだと詰め寄られてさ、断り切れなかったんだ」
土地神の娘に手を出したのだからそれ相応の責任問題が生じる。エミリオは魔術師であるけれど騎士団所属なうえに、もともと実直で真面目な性格であるので、スイに対する恋心とは別に責任を取りたいという思いが強い。
けれど、エミリオの今手放そうとしている立場的なものの重要さもあるから、そのカイラードというエミリオの友人が納得いかないのもなんとなくわかる気がする。
エミリオの、王都騎士団における最上級の魔術師という立場。そして魔力枯渇を快癒するために、土地神シュクラの愛し子であるスイと身体の関係を持ったという責任。
結構な二者択一を迫られているのだなとスイは思った。
「その、カイラードさんはあたしのこと訝しんでいるのかな」
「申し訳ないけどそうかもしれない。けど俺が魔力枯渇状態だったのを現場で見ているから知ってるし、王都へ戻ったときに俺が魔力全回復したのを見ているから、スイの魔力が本物だというのはわかっていると思うんだ」
「まあ、そうだよね……一応魔力に関してはシュクラ様も愛し子チートじゃないって言ってたし」
「でもあいつはどうやらちょっと昔かたぎな性格で、どうもその、女は男について行って、家に居て夫を支える妻になるべきだと考えるほうみたいなんだ」
「ああ~……そういう……女が外に出る仕事するのも嫌がるタイプ」
「だと思う」
「じゃあなんか言われそうってことね。嫌味とか」
「そういうことする奴ではないんだけれど、もしかしたら……でも何言われても気にしなくていいから。あいつの意見より、俺はスイを守るから」
「わかったわかった」
嫌な思いをさせたくなくて、必死に言い繕うエミリオに苦笑して、スイは横向きになってエミリオの胸元にもぞもぞと潜り込んだ。事後なのでお互い裸のため、素肌同志が触れ合うのが心地よかった。
「でもそうなるとシュクラ様に許可とらないといけないね。なんか、このシャガを離れるとあたし、色んなチート外れるみたいだし、あたしといてもモンスター普通に出てくるとかあるみたいだよ。聖人聖女のみんなもそれをずっと口酸っぱく言ってたから、かなり問題なんだと思う」
「うん、それも……シュクラ様に相談したかったんだけど、まず先にスイに話してからと思って」
「んー、そっか。じゃあ明日の朝にでもシュクラ様に聞いておくよ。ダメって言われたらごめんね」
「ああ、俺も一緒にお願いしに行こう。明日は少し遅れてもいいんだ」
「あ、そうなんだ。じゃあちょっと寝坊してもいいわけね」
「うん、まあ……って、こら、スイ……」
話しながらエミリオの薄く生えた胸毛をちょいちょい弄っていたスイの手が、彼の乳首に移動してきたのに気づいて、エミリオは優しくそれを窘めた。
「あんまり煽ると……寝れなくなるぞスイ?」
「んー、エミさんは? このまま寝たい?」
「……」
「あは、悩んでる悩んでる」
「じゃ、じゃあ……あと一回だけ、していい?」
「うん、来て、エミさん」
「ああ、スイ……!」
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敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
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※全11話 2万字程度の話です。