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第3章~肉薄~
臨機応変
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「とりあえず、どこから塔内に侵入するかと鍵の入手だな。」「あぁ、それに監視カメラもかなりの数だったが、
全て本物なのかダミーもあるのかわからないしな。」「そこだよな、全てが本物だとしてその全てを監視と管理できてるのかってとこだよな。」「数的には圧倒的に監視カメラが多くて扱いきれなさそうだけど、そういう能力に長けた奴がいて一人で全て管理してるって可能性もあるからな。」佐伯と倉敷が今後の展開と浮き出てきた現状の疑問について話し合っている。角田は退屈そうな顔をして2人の話を右から左へと聞き流している。
「まぁ、わからないことをいくら考えても憶測の域を出ることはないからな。とにかくまずは鍵の奪取と侵入ルートだな。」「そうだな。」「面白くなってきたな。」角田がやっと本題に入ったかと待ちわびていたかのように身を乗り出して言う。「巡回してる奴1人倒して鍵奪ってそのまま入ればいいんじゃねーの?」角田がウキウキしながら
言う。「いや、それは厳しいな。巡回メンバーから奪うとなると4人全員倒さないといけない。あいつ等はある程度決められた距離感を保って巡回してるからな。」倉敷によってあっさり却下される。
軽くしょげる角田に2人は気付いていたが、最初から角田にまともな意見は期待していなかったので、2人で話を続ける。「やっぱり街中で単独行動してる奴がいいんじゃないか?」次は佐伯が提案する。「そうだな。それもできるだけ隠密に実行したいな。」倉敷の言葉に佐伯も考え込む。「あっ!」佐伯が何かを思い出したかのように声を上げ
る。「ん?どうした?」倉敷が聞く。しょげてる角田も佐伯に顔を向ける。
「あいつがいいんじゃないか?あいつならたぶん日課として1人で早朝に街の外れで散歩してるんじゃないか?」「おい、誰のこと言ってるんだよ。」角田は全く分かっていない。「あぁ、角田は知らないか。俺たちが桂城の研究所に向かおうとしたとき、謎の生物に声かけられたんだよ。」「あぁ!あいつか!それはありかもな!」倉敷も
ようやく佐伯の考えを理解し納得する。「へぇ、そんなことがあったのか。」角田は単純に流す。
角田は少し感情がはっきりし過ぎている。「じゃあ、街外れの散歩ばばあをターゲットにするか。」佐伯はニヤつく。「そうだな。」倉敷は頷く。「で、そいつからどうやって鍵奪うんだよ。俺の能力で破壊すればいいのか?」
角田は戦いたくてウズウズしている。「いや、できれば拘束してどこかに監禁ってのが理想だな。情報を聞き出すこともできるかもしれないからな。」「でもまあ、今回の一番のミッションは鍵の奪取だから場合によっては倒す必要があるかもしれない。」「で、そいつが鍵を所持しないで散歩してたらどうするんだ?」珍しくまともな質問をしてくる角田に少し驚きながら倉敷は答える。「だから拘束するのが第一目標なんだよ。もし、倒したうえで鍵を持っていなかった場合はそれは仕方ないから他の奴を探すしかないな。」倉敷は頭を掻きながら答える。
「とりあえずあの時は朝の7時くらいだったよな。」佐伯が話を戻す。「あぁ、そんくらいだったな。」
「じゃあ、多少の誤差も加味して念のため6時半くらいから待機しておくか。」「そうだな。それがいい。」「よし、じゃあ決まりだな。今日はもう帰ろうぜ。」やることも決まって今日はもう何もないと思った途端の角田の切り
替えはとてつもなく早かった。「おう。」佐伯が角田に反応してその日は帰った。
翌日、意外にも集合場所に一番早く着いたのは角田だった。
「なんだ。まだ2人とも来てないのか。」それもそのはず、集合は6時なのに対し角田が来た今現在の時刻は5時半だ。何しにこんなに早く来たのか問いただしてもいいくらいの早さだ。「あれ?集合時間間違えたか?」やはり角田はろくに話を聞いていなかったようだ。角田は人の話もろくに聞かず、勝手に30分も早く来たのにもかかわらず少し待っていることにイライラしてきていた。「こんな朝早くじゃ、誰も居ないだろ。」そう呟くとその辺に転がっている大きめの石を手に取り能力を使って破壊した。
バゴォーン!!破壊の威力は自身で調節できるのだが、イライラしていた角田は盛大に石を破壊し音を鳴らした。
少しスッキリしたのか角田は微笑んでいる。「一体何の音?」どこからともなく声が聞こえてきた。角田は辺りを
キョロキョロ見渡すと後ろから足音が聞こえてきた。角田は振り返る。
すると姿を現したのは謎の生物だった。(やべぇ・・・。)角田の顔が引きつる。
「今の音はなんですか?」謎の生物は角田に詰め寄る。「いやぁ、えっとぉー・・・。」
角田はこういう場面をうまく乗り切るトーク力を持っていない。
「5時45分か。少し早いけどまあいい時間だろ。」携帯で時間を確認しながら集合場所へやってきたのは倉敷だった。「ん?」倉敷は歩みを止め物陰に隠れる。気付かれないようにそっと覗いていると、そこには謎の生物と対面している角田の姿があった。どう見ても角田が何かやらかして焦っている様子だった。
「さあ、正直に答えなさい。音が異常なほど大きかったわ。なにか爆発するような。」謎の生物が角田に詰め寄る。「あなたまさか、我々に反逆を起こすために爆弾でも作って実験していたんじゃないでしょうね?」
ビクッ!角田の体が硬直。もはや角田にこの場で何もできなかった。
「ったく、あのバカ野郎。」倉敷が動き出す。倉敷は地面に落ちている小さい石ころを拾い上げ一旦その場を離れる。「何も言わないってことは図星かしら?あなたのことをこれから上に報告します。ついてきなさい。」じりじりと後ずさる角田に謎の生物は近づく。「じ、実はですね・・・」角田がやっと最初の「いやぁ、えっとぉー」に次ぐ
言葉を発した。だが時すでに遅し、謎の生物は角田の話など聞く気はない。
「大人しくついてこないと、少々荒っぽい方法で強制的に連れていくことになりますがいいのですか?」角田は断念したかのようにガクッとうな垂れて目を閉じた。シュ!!カランカランッ!突然何か軽くて堅いものが角田と
謎の生物の近くの壁に当たる音がした。「!?!?」びっくりして角田は顔を上げて目を開ける。
「今度は何の音!?」謎の生物も驚き音の鳴った方に目を向ける。シュウィーーーン!
続いて、とてつもない速さで何かが角田と謎の生物に向かってくる。それは倉敷だった。
さっきの音は倉敷が投げた石ころが壁に当たった音だった。見事に角田と謎の生物は倉敷のフェイクに気を取られた。「倉敷!?」先に振り返った角田が倉敷の名前を呼ぶ。そして謎の生物も振り返り倉敷を認識する。
が、その時には既に倉敷は謎の生物のすぐ近くまで来ていた。「あなたは・・・。」
謎の生物が何か言いかけたが、その凄まじい速度のまま倉敷は謎の生物にタックルをかました。ドゴォ!!!!
鈍い音が閑散としたビル街の路地裏に響き渡る。
「グフォッ!!!」謎の生物は倉敷に突進された衝撃に呼吸ができなくなるほどの苦痛を食らう。
勢いそのままに後ろのビルの窓ガラスへと突っ込んだ倉敷と謎の生物。バリーン!ガシャーン!
今度は派手にガラスの割れる音が響き渡る。暫くして騒がしかった全ての音が止み、いつもの静かな裏路地の状態になる。「倉敷!!」角田は倉敷の名前を叫びながら駆け寄る。ガラスの割れた窓から中の様子を窺うと、謎の生物は
体をピクつかせて失神していた。「ぐっ・・・うぅぅ・・・。」倉敷は呻き声を出してその場に蹲っている。
「倉敷!大丈夫か!」角田は窓を乗り越え倉敷に駆け寄る。
「んっ・・・くっ、だ、大丈夫だ。」必死の思いでなんとか声を絞り出す倉敷。
「おいおい、一体なんの騒ぎだよ!」そこにやってきたのは佐伯だった。
「あ?おい!倉敷どうしたんだよ!」佐伯は向かっている途中に騒音を聞き駆けつけてきた。
すると角田が倉敷を呼ぶ叫び声が聞こえてきたため窓を覗き込んで、現状を目の当たりにしたのだ。
「俺なら大丈夫だ・・・。そのうち痛みも治まる。」苦痛に耐えながらも倉敷は話し続ける。
「そ、それより・・・気絶してるうちにこいつ、こ、拘束しようぜ。」そう言われて佐伯ははじめて倉敷の隣で
ダウンしている謎の生物に目を向ける。「あれ?こいつ今日のターゲットの早朝散歩ばばあじゃん。」
佐伯は何があったのか謎の生物こと早朝散歩ばばあの両手両足を持参してきたロープで拘束しながら角田に起きた出来事を聞いた。角田は何も誤魔化さずに全て正直に答えた。「そっか、そんなことがあったんだな。」早朝散歩ばばあを拘束し終えた佐伯は、その場に腰を下ろし倉敷の回復を待ちつつ、角田と話す。
「起きたことはもう変えられない事実としてそこにある。だから今後は気を付けてくれ角田。
これがあの塔の中の出来事だったらここで3人とも捕まって処刑確定だったぞ。」「あぁ、すまなかった。俺が軽率過ぎたうえに、そのケツを自分で拭えず倉敷に迷惑かけちまった。悪い。」角田はかなり反省しているようだった。
「んまあ、ターゲットだった奴を見事拘束できたし、結果オーライだろ。」徐々に普通に話せるようになってきた
倉敷が角田をフォローする。「今後、確実に角田の力が重要になってくる時がくる。今回ので分かったと思うが、
俺の能力も使い方次第で攻撃にもなるが、これはあまりにも捨て身の技過ぎる。」
「そうだな。今回の件でちゃんと理解したよ。」この角田の一言と顔を見て前々から覗かせていた角田の気分や過ぎる点を不安視していた佐伯も倉敷も安堵の表情になる。
「佐伯、ちょっとその早朝散歩ばばあが鍵持ってないか探してみてくれ。」
「あぁ、そうだな。」佐伯は早朝散歩ばばあの慎太検査をする。
「お!?どれかわからないけど3つ鍵がついてるキーケース発見したぞ。」
「たぶんその中にあるだろ。」「そうだな。」「よし、じゃあ俺もそろそろ動けるようになったし、
このばばあを隔離しようぜ。」倉敷の言葉を聞いて3人同時に立ち上がる。
「ん?でも隔離する場所って決まってんの?」角田がきょとんとした顔で聞く。
「そういえば、俺もそれ考えてなかったな。」佐伯もきょとんとする。
「ちょっと俺に考えがあるんだよ。灯台下暗し的な。」倉敷の顔がニヤついていた。
全て本物なのかダミーもあるのかわからないしな。」「そこだよな、全てが本物だとしてその全てを監視と管理できてるのかってとこだよな。」「数的には圧倒的に監視カメラが多くて扱いきれなさそうだけど、そういう能力に長けた奴がいて一人で全て管理してるって可能性もあるからな。」佐伯と倉敷が今後の展開と浮き出てきた現状の疑問について話し合っている。角田は退屈そうな顔をして2人の話を右から左へと聞き流している。
「まぁ、わからないことをいくら考えても憶測の域を出ることはないからな。とにかくまずは鍵の奪取と侵入ルートだな。」「そうだな。」「面白くなってきたな。」角田がやっと本題に入ったかと待ちわびていたかのように身を乗り出して言う。「巡回してる奴1人倒して鍵奪ってそのまま入ればいいんじゃねーの?」角田がウキウキしながら
言う。「いや、それは厳しいな。巡回メンバーから奪うとなると4人全員倒さないといけない。あいつ等はある程度決められた距離感を保って巡回してるからな。」倉敷によってあっさり却下される。
軽くしょげる角田に2人は気付いていたが、最初から角田にまともな意見は期待していなかったので、2人で話を続ける。「やっぱり街中で単独行動してる奴がいいんじゃないか?」次は佐伯が提案する。「そうだな。それもできるだけ隠密に実行したいな。」倉敷の言葉に佐伯も考え込む。「あっ!」佐伯が何かを思い出したかのように声を上げ
る。「ん?どうした?」倉敷が聞く。しょげてる角田も佐伯に顔を向ける。
「あいつがいいんじゃないか?あいつならたぶん日課として1人で早朝に街の外れで散歩してるんじゃないか?」「おい、誰のこと言ってるんだよ。」角田は全く分かっていない。「あぁ、角田は知らないか。俺たちが桂城の研究所に向かおうとしたとき、謎の生物に声かけられたんだよ。」「あぁ!あいつか!それはありかもな!」倉敷も
ようやく佐伯の考えを理解し納得する。「へぇ、そんなことがあったのか。」角田は単純に流す。
角田は少し感情がはっきりし過ぎている。「じゃあ、街外れの散歩ばばあをターゲットにするか。」佐伯はニヤつく。「そうだな。」倉敷は頷く。「で、そいつからどうやって鍵奪うんだよ。俺の能力で破壊すればいいのか?」
角田は戦いたくてウズウズしている。「いや、できれば拘束してどこかに監禁ってのが理想だな。情報を聞き出すこともできるかもしれないからな。」「でもまあ、今回の一番のミッションは鍵の奪取だから場合によっては倒す必要があるかもしれない。」「で、そいつが鍵を所持しないで散歩してたらどうするんだ?」珍しくまともな質問をしてくる角田に少し驚きながら倉敷は答える。「だから拘束するのが第一目標なんだよ。もし、倒したうえで鍵を持っていなかった場合はそれは仕方ないから他の奴を探すしかないな。」倉敷は頭を掻きながら答える。
「とりあえずあの時は朝の7時くらいだったよな。」佐伯が話を戻す。「あぁ、そんくらいだったな。」
「じゃあ、多少の誤差も加味して念のため6時半くらいから待機しておくか。」「そうだな。それがいい。」「よし、じゃあ決まりだな。今日はもう帰ろうぜ。」やることも決まって今日はもう何もないと思った途端の角田の切り
替えはとてつもなく早かった。「おう。」佐伯が角田に反応してその日は帰った。
翌日、意外にも集合場所に一番早く着いたのは角田だった。
「なんだ。まだ2人とも来てないのか。」それもそのはず、集合は6時なのに対し角田が来た今現在の時刻は5時半だ。何しにこんなに早く来たのか問いただしてもいいくらいの早さだ。「あれ?集合時間間違えたか?」やはり角田はろくに話を聞いていなかったようだ。角田は人の話もろくに聞かず、勝手に30分も早く来たのにもかかわらず少し待っていることにイライラしてきていた。「こんな朝早くじゃ、誰も居ないだろ。」そう呟くとその辺に転がっている大きめの石を手に取り能力を使って破壊した。
バゴォーン!!破壊の威力は自身で調節できるのだが、イライラしていた角田は盛大に石を破壊し音を鳴らした。
少しスッキリしたのか角田は微笑んでいる。「一体何の音?」どこからともなく声が聞こえてきた。角田は辺りを
キョロキョロ見渡すと後ろから足音が聞こえてきた。角田は振り返る。
すると姿を現したのは謎の生物だった。(やべぇ・・・。)角田の顔が引きつる。
「今の音はなんですか?」謎の生物は角田に詰め寄る。「いやぁ、えっとぉー・・・。」
角田はこういう場面をうまく乗り切るトーク力を持っていない。
「5時45分か。少し早いけどまあいい時間だろ。」携帯で時間を確認しながら集合場所へやってきたのは倉敷だった。「ん?」倉敷は歩みを止め物陰に隠れる。気付かれないようにそっと覗いていると、そこには謎の生物と対面している角田の姿があった。どう見ても角田が何かやらかして焦っている様子だった。
「さあ、正直に答えなさい。音が異常なほど大きかったわ。なにか爆発するような。」謎の生物が角田に詰め寄る。「あなたまさか、我々に反逆を起こすために爆弾でも作って実験していたんじゃないでしょうね?」
ビクッ!角田の体が硬直。もはや角田にこの場で何もできなかった。
「ったく、あのバカ野郎。」倉敷が動き出す。倉敷は地面に落ちている小さい石ころを拾い上げ一旦その場を離れる。「何も言わないってことは図星かしら?あなたのことをこれから上に報告します。ついてきなさい。」じりじりと後ずさる角田に謎の生物は近づく。「じ、実はですね・・・」角田がやっと最初の「いやぁ、えっとぉー」に次ぐ
言葉を発した。だが時すでに遅し、謎の生物は角田の話など聞く気はない。
「大人しくついてこないと、少々荒っぽい方法で強制的に連れていくことになりますがいいのですか?」角田は断念したかのようにガクッとうな垂れて目を閉じた。シュ!!カランカランッ!突然何か軽くて堅いものが角田と
謎の生物の近くの壁に当たる音がした。「!?!?」びっくりして角田は顔を上げて目を開ける。
「今度は何の音!?」謎の生物も驚き音の鳴った方に目を向ける。シュウィーーーン!
続いて、とてつもない速さで何かが角田と謎の生物に向かってくる。それは倉敷だった。
さっきの音は倉敷が投げた石ころが壁に当たった音だった。見事に角田と謎の生物は倉敷のフェイクに気を取られた。「倉敷!?」先に振り返った角田が倉敷の名前を呼ぶ。そして謎の生物も振り返り倉敷を認識する。
が、その時には既に倉敷は謎の生物のすぐ近くまで来ていた。「あなたは・・・。」
謎の生物が何か言いかけたが、その凄まじい速度のまま倉敷は謎の生物にタックルをかました。ドゴォ!!!!
鈍い音が閑散としたビル街の路地裏に響き渡る。
「グフォッ!!!」謎の生物は倉敷に突進された衝撃に呼吸ができなくなるほどの苦痛を食らう。
勢いそのままに後ろのビルの窓ガラスへと突っ込んだ倉敷と謎の生物。バリーン!ガシャーン!
今度は派手にガラスの割れる音が響き渡る。暫くして騒がしかった全ての音が止み、いつもの静かな裏路地の状態になる。「倉敷!!」角田は倉敷の名前を叫びながら駆け寄る。ガラスの割れた窓から中の様子を窺うと、謎の生物は
体をピクつかせて失神していた。「ぐっ・・・うぅぅ・・・。」倉敷は呻き声を出してその場に蹲っている。
「倉敷!大丈夫か!」角田は窓を乗り越え倉敷に駆け寄る。
「んっ・・・くっ、だ、大丈夫だ。」必死の思いでなんとか声を絞り出す倉敷。
「おいおい、一体なんの騒ぎだよ!」そこにやってきたのは佐伯だった。
「あ?おい!倉敷どうしたんだよ!」佐伯は向かっている途中に騒音を聞き駆けつけてきた。
すると角田が倉敷を呼ぶ叫び声が聞こえてきたため窓を覗き込んで、現状を目の当たりにしたのだ。
「俺なら大丈夫だ・・・。そのうち痛みも治まる。」苦痛に耐えながらも倉敷は話し続ける。
「そ、それより・・・気絶してるうちにこいつ、こ、拘束しようぜ。」そう言われて佐伯ははじめて倉敷の隣で
ダウンしている謎の生物に目を向ける。「あれ?こいつ今日のターゲットの早朝散歩ばばあじゃん。」
佐伯は何があったのか謎の生物こと早朝散歩ばばあの両手両足を持参してきたロープで拘束しながら角田に起きた出来事を聞いた。角田は何も誤魔化さずに全て正直に答えた。「そっか、そんなことがあったんだな。」早朝散歩ばばあを拘束し終えた佐伯は、その場に腰を下ろし倉敷の回復を待ちつつ、角田と話す。
「起きたことはもう変えられない事実としてそこにある。だから今後は気を付けてくれ角田。
これがあの塔の中の出来事だったらここで3人とも捕まって処刑確定だったぞ。」「あぁ、すまなかった。俺が軽率過ぎたうえに、そのケツを自分で拭えず倉敷に迷惑かけちまった。悪い。」角田はかなり反省しているようだった。
「んまあ、ターゲットだった奴を見事拘束できたし、結果オーライだろ。」徐々に普通に話せるようになってきた
倉敷が角田をフォローする。「今後、確実に角田の力が重要になってくる時がくる。今回ので分かったと思うが、
俺の能力も使い方次第で攻撃にもなるが、これはあまりにも捨て身の技過ぎる。」
「そうだな。今回の件でちゃんと理解したよ。」この角田の一言と顔を見て前々から覗かせていた角田の気分や過ぎる点を不安視していた佐伯も倉敷も安堵の表情になる。
「佐伯、ちょっとその早朝散歩ばばあが鍵持ってないか探してみてくれ。」
「あぁ、そうだな。」佐伯は早朝散歩ばばあの慎太検査をする。
「お!?どれかわからないけど3つ鍵がついてるキーケース発見したぞ。」
「たぶんその中にあるだろ。」「そうだな。」「よし、じゃあ俺もそろそろ動けるようになったし、
このばばあを隔離しようぜ。」倉敷の言葉を聞いて3人同時に立ち上がる。
「ん?でも隔離する場所って決まってんの?」角田がきょとんとした顔で聞く。
「そういえば、俺もそれ考えてなかったな。」佐伯もきょとんとする。
「ちょっと俺に考えがあるんだよ。灯台下暗し的な。」倉敷の顔がニヤついていた。
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