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番外編:湊と凛花の新婚生活
しおりを挟む「今日はどこか出かける?」
湊が微笑みながら声をかける。彼の顔には、どこか余裕が感じられ、私にとってはその笑顔が無敵のように思える。
「うーん、特に予定はないけど、何かしたいの?」
私はキッチンのテーブルに座りながら、湊の顔を見上げる。彼はお料理を手伝ってくれる時もあって、そんな姿に思わず見とれてしまう。
「どうせ家にいても退屈だから、買い物でも行こうか?」
湊は、私が提案することにいつも前向きで、どんなに疲れていてもその顔には少しも疲れが見えない。
「いいね。最近、新しいカフェがオープンしたって聞いたし、そこに行ってみようかな。」
私が答えると、湊はサッと立ち上がり、手を差し伸べてくる。
「じゃあ、行こうか。」
私も素直にその手を取ると、湊は私を引き寄せ、少し笑って言った。
「君と一緒にいると、年齢差なんて関係ないって思っちゃうよ。」
その言葉に私は少し照れくさくなった。確かに、私たちの年の差を感じる瞬間はほとんどない。
彼は、いつも私と同じ目線で話してくれるし、二人の関係はまるで年齢差がないかのように自然だ。
「私もそう思う。むしろ、年齢差があるからこそ、毎日が新鮮だよ。」
湊の目が少し真剣になった。
「お前が若いから、余計に俺がドキドキしちゃうんだよ。」
私は湊の言葉に驚きながらも、嬉しさが込み上げてくる。年齢を超えた魅力的な関係が、確かにここにある。
「そうだね、年齢なんて関係ないよね。」
二人は笑い合いながら、手を繋いで玄関を出る。今日もまた、幸せが待っている。
カフェのオープンテラスに座り、湊と一緒に注文したアイスラテを楽しむ。
周囲の風景や人々に目をやるものの、私は自然と湊に視線を戻してしまう。
他愛もない会話は私の心を安心させてくれる。結婚して気づいた事は少し嫉妬深いところ。
波がある時は二人でサーフィンに行く。
ある事件から湊は私がビキニで海に入るの嫌がる。
ウェットスーツを着せようとしてくる時は喧嘩になってしまう。
先日、大きな波が来た時にサーフィンをしていたら、ビキニが脱げてしまい、ポロリして周りのサーファーにビキニを探してもらった。
あの時からビキニが禁止になった。
サーファーの人には見られてしまったのは痛手だけど、私の見てもね。なんて話していたら、その日は湊が怒っていたのを思い出す。
あの事件の日は質問攻めにされたな。
「おーーい、湊!」
「よーー 祐真!」
テラスにいると湊の友達が声を掛けてきた。
「彼女とイチャイチャかよ。あれ? いつだったか? ポロリお姉さんだよね? ビキニ拾ったの俺! 覚えてる?」
「その節はお世話になりました。見苦しい物を見せてすいませんでした」
「いえいえ、こちらは嬉しかったですよ。巨乳で形も綺麗で顔も美女だから、男共は喜んでましたよ」
「いえいえ、おばさんの見ても」
「祐真、俺の奥さんの見たの?」
「見たよ。たまたまな」
「目を潰すよ」
「湊の奥さんだと思わないだろ。タイプ違うから。こんな美女が好きだったか?」
「そうなんですか。湊のタイプはどんな感じなんですか?」
「カワイイ系とよく付き合ってましたね」
「湊くんはカワイイ子が好きなんだね」
チラッと湊を見ると目が泳いでる。
そんな湊を見ると心が暖かくなる。
それから、家に帰りベットルームに連れて行かれて抱かれた。
いつもよりも甘くてカッコいい湊に私はさらに惚れてしまう。
「うっん······あんんっっ········」
「凛花、綺麗だ·······」
湊に抱かれると安心感と幸福感が全身に回っていく。
鍛えられた体に日焼けし肌が男の魅力を誘う。
こんなに愛せる人と出会えてよかった。
それから2年後にカワイイ男の子が生まれた。
歩も生まれてさらに幸せが運ばれてきた。3人でカフェのテラスでいつものようにランチをしている。
海からの風が心地よい。
「湊、愛してるよ。」
「俺の方が愛してる。」
The End.
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