Hold on me〜あなたがいれば

紅 華月

文字の大きさ
40 / 97
番外編 本部長霧山悠斗の恋

激ギレ若頭、動く頭脳(ブレーン)

しおりを挟む


そうは問屋が卸さないとばかりに引き起こされた『美優の拉致』。その緊急事態に霧山が密かに動き出す。

すぐさま会長の笛木に連絡を入れてその旨を報告すると、返って来たその言葉に絶句した。

『…馬鹿な野郎もいるモンだ。女を奪われた今の清水は正に『手負いの野獣』同然…それこそ相手を殺っちまったって気が晴れやしねぇ。まず今のアイツを外には出すな…相当な血の雨が降る事になる、確実にな。』

「…ッ…」

『拉致した首謀者には目星が付いているのか?』

「ッ、はい…情報屋に探らせました。…玄武の若頭、京極の仕業です。」

『…、…わかった。霧山は引き続き美優さんの監禁場所を探せ。…急げよ?じゃねぇと清水は堪え性なく探し出す、無関係な人間まで血ぃ見る羽目になっちまうからな。…俺もすぐ戻る。』

「はい…お気を付けて。」

日頃の笛木は物腰柔らかく紳士的な人物だが、ひと度『事』が起これば言葉が荒くなり昔からの地が顔を見せる。…要するに、普段の彼は何重にも猫を被っているのだ。

数十年前の昔には一晩で大規模の暴走族を潰したという逸話まである。その恐ろしさたるや半端ない。

なので霧山は指示された通りにさっさと仕事に取り掛かる。情報屋達に手当たり次第に連絡を入れると、特別報酬を条件に玄武組の若頭京極の隠し根城を探させる。

折り返しの吉報を待つ間、ふと彼の胸中と脳裏に過ったほのかの無邪気な笑顔…いつもなら既に事務所を出て、2人で他愛もない会話を楽しんでいる時間だ。

『はいもしもし!悠斗さん?』

「…おう。ほのか悪りぃ…ちょっと帰るの、遅くなるかもしんねぇ。」

『へ?!…何、どうしたの?…何かあったの?』

「…。まぁな…野暮用が出来ちまった。メシ、出来てんなら先食っちまってていいからな。…何だったらタクシー拾って帰っても良いし。小遣い、またやるから…」

『ヤダ。帰んないっ…悠斗さん帰って来るの、待ってるっ…』

「…ハァ。そう言うと思ったぜ…ったく、わかったよ…もう好きなだけそこにいろ。」

『ん!…ていうか悠斗さん?もしかして…危ない事になってる?』

「ちょっとだけな。でもそれは俺じゃねぇ人間だ。今回俺は蚊帳の外だから心配しなくて良い。」

『…蚊帳の外?…ハッ!もしかしてっ…悠斗さん、みんなからハブられちゃってるの?!…ふぇーん、私の悠斗さんがイジメられてるぅ~…』

「おいコラ待て。別に俺はハブられてるワケでもねぇし、虐められてるワケでもねぇ。…ったくなぁ…」

『…うぇっ…違うの?』

「ったり前だろがっ。ただ単に現場では行かずに情報収集して縁の下の力持ちになってやってるだけだ。…いつも言ってんだろ、俺は会の本部長…『頭脳(ブレーン)』とも言われてる男だぜ?」

『やーん♪私の悠斗さんはやっぱりカッコイイ!きゃー♪』

「…。ありがとな、お前のそういう…ちょっとズレたっていうか、おマヌケなとこが良い所だな。…じゃあ、連絡入るとマズいから切るぞ。」

ひと時の安らぎを得て携帯を切るや、すぐさま再び別の人物へと繋ぐ。…相手は若頭と一緒にいるであろう『真次』だ。

状況を確認すると同時にこちら側の動きも知らせ、情報屋からの連絡が入れば全てをまとめて精査しネットマップを用いて場所を特定する。

そうもしていると会長の笛木が事務所に到着、監禁場所と思しき割り出しに成功した事を報告すると会長自らが電話連絡をし出した。

途中、電話を代わった霧山は思わず苦笑ってしまう。…会長の言っていた通り、そして自分の想像通り…いやそれ以上に若頭の清水はイライラを募らせ、今にも噛み付かん勢いだったからだ。

そんな若頭と話しつつ、作成したマップをその携帯へと送信すると、二、三言話して切れてしまった。

「…会長。若頭からの伝言で『迎えに行って来る。』…との事です。」

「わかりました。しかし…解せませんねぇ、玄武の京極という男。性懲りもなく清水を未だに目の敵にして。女を攫ったからといってアイツを跪かせられる訳もないというのに…玄武の組長も呆れていました。」

「……。極道にとって『女』は最大の弱点となりますからね…」

「ですがね霧山。そんな極道には常に『危険』と『孤独』が付き纏います。逃げる事は叶わない…だからこそ、女を求め癒しを得ようとするのですよ。」

“本当の癒しをくれる女なんて、数少ないですがね。”と会長は力無く笑う。そして後の玄武の動向を伺おうとしていたその時…

「…ん?何やら足音が聞こえて来ますね…ッ、まさか…霧山、私はひとまず隠れます。後は頼みましたよ。」

「は?!か、隠れるって…会長っ。」

颯爽と立ち上がった笛木は、会長室へ入ると備え付けられているロッカーに嬉々として入ってしまう。らしくないその行動に戸惑い、思わず本音が漏れる。

「…隠れんぼして遊ぶガキかっての…」

「何か言いましたか、霧山。」

「何でもねぇっすよ。」

次の瞬間…ガン!と凄まじい勢いでドアが吹っ飛ばんばかりに開き、入ってきた人物に眉根を寄せた。

「若頭っ…おどかさないで下さい。向かったんじゃ…?」

先程の電話で『行って来る。』と言っていた若頭が怒りそのままにズカズカと入って来るや、霧山のデスク前に仁王立ち…質問に答える事なく言い放つ。

「おいキリ。…開けろ、鍵出せ。」

「……は?」

「鍵を開けろっつってんだよ。」

始めこそ意味がわからなかった霧山だが、顎を動かす清水の仕草を見てハッとする。

…示した先には、彼のみが管理する“ある物(ブツ)”を収納している鍵があるのだ。

「…っ、今の貴方に渡すブツなんかありませんよ…」

「いいから鍵を出せ。開けろ。」

「っ、てめぇの立場わかってんのか?!仮にも若頭だろがァ!」

ただ『鍵を出せ、開けろ』としか言わない清水に、さすがに霧山もキレて怒鳴りつける。とはいえ、そうかと黙る相手ではなく…

「…その『若頭』が開けろっつってんだよ!このスットコドッコイがァ!てめぇの始末くらいてめぇでつけてやらぁ!!」

スットコドッコイはてめぇだ!と思いながら尚も互いに睨み合う。…引く訳にはいかないのだ。

察して付いて来た司らも止めに入るが、頭に血が昇り腹わたが煮えくり返っている『兄貴』には届かない。

「てめぇらは黙ってろ!…オレはな、キリ…あの野郎に一発ブッ放してやらねぇと気が済まねぇんだよ…今回ばかりは“遊んでやる”気は更々ねぇぜ…」

「……っ…」

「…もし…美優にもしもの事があったそん時は…、…アイツ連れて一緒に『死ぬ』だけだ。…“南雲”はそんなオレの姿なんか見たくもねぇだろうし、嫌がるだろうけどな。」

「っ?!」

不吉めいた言葉を口にした圭介が鍵を奪い向かう先は会長室。迷いなくその中から『トカレフ』を選び掴むと、弾倉の中身を確認してガシャン!と填(は)める。

向けているその背中には尋常じゃない程の覚悟か滲んでいて…後を追った霧山は思わず引き止めるように叫ぶ。

「…若頭!」

「……。会長に何か言われたら、オレに『持って行かれた』って言えや。…実際そうだからな。」

「…っ、…何でっ…女なんかの為にそこまで…。今までのアンタはこんな事1度だって…」

口から漏れる清水のこれまでの姿。気のままに…何より『本能』で生きてきた男とは掛け離れていたからだ。だが清水は悟すように言う。

「…キリ…てめぇにも『本気で惚れた女』が出来りゃ、わかる時が来るぜ…」

…その言葉は妙に重く突き刺さり、そして霧山に再び愛しい女(ひと)を想わせた。

結果的に銃は持ち出されてしまい送り出す形となってしまった彼ではあるが、さりとてそうもしてはいられない。会長の指示の下、若衆頭を始めとする面々に事の次第を一斉送信のメールを送って知らせ、銃使用の阻止もしくは証拠隠滅を命じ向かわせたのだった。

全てが決したのはそれから数時間後。美優が清水の手の内に無事戻った事に会長共々安堵して帰宅した。

『待ってる。』などと可愛い事を言ってはくれたほのかだったが、さすがに次の日を思えば寝てるのでは?…という時間に帰った霧山。

「お、お帰りなさい!悠斗さんっ。」

…蓋を開けてみると、彼女は起きていた。しかも玄関が開いたとわかるやすっ飛んで来た。

「…。てっきり帰ってるか寝てるモンだと思ってたぜ…」

「何で?待ってるって言っといてそんな事しないもん。問題は無事解決?」

「ひとまずはな。若頭がキレてチャカ持ち出した上1発弾いちまったみてぇだけど、怪我人死人は出なかった…マジギレすると手ぇ付けれねぇからな、あのヒト。」

「……わお。気性荒いねぇその人。でも…何でキレちゃったの?」

「…。若頭の『女』が拉致られたんだ、敵対する組の若頭にな。でもまぁ、何事もなく『無事に』取り戻したみてぇだから。」

「でも…それじゃあ無理ないよ。私は若頭さんの気持ちすごくわかるっ。しかもすっごく好きなんだねー、彼女さんの事♪」

「…。ほのか…近頃俺が『チャカ』だとか『物騒な事』を言っても平然と聞いてるよな。…おっかなくないのか?」

「?…んー、確かにおっかないけど…でも大丈夫!私には『悠斗さん』がいるもーん♪」

「……。」

そう言うほのかの目がキラキラと輝く。こういう時、大概は何かに興味を示し強請っている時と相場が決まっていた。

「…お前、本物のチャカを見てみたい…とか思ってるだろ。…駄目だからな。」

「えー…」

「仕方ねぇなぁ。そんじゃ、とっておきのヤツを見せてやる。」

「いいの?!」

「おう。…俺所有の『チャカ』を、な。」

恥ずかしげもなく親父ギャグ丸出しで腰に手を置き仁王立つ霧山を、ほのかは意味不明とばかり言葉なくしばらく見つめ…やがて意味を理解するとポン!と赤くなりクルリと反転した。

「わわわ!や、やっぱ良い!見たくない!!」

「…。んだよ…萎えるなぁおい…」

そんな出来事を経ながらも日々が通常通りに戻り始めたある日。若衆の春原や笹木らの白い視線にも構わず事務所内の一角に書類で巨大タワーを作り上げ、してやったりとばかり満足気に見つめる。

『若頭さんにやり返しちゃえば?』…というほのかの提案に応えたものなので、こんだけのモノを作ったぜ!と知らせるべく画像を撮り、メールしようとしたその時…そのスマホが突然鳴り響いた。

相手の名は『南雲瞬』…若頭清水の古くからの友人で会のお抱え医師を務める男だ。会長笛木とも知り合いであり、会とは切り離せない関係でもある。

「…はい、霧山です。」

『やぁ霧山くん、忙しい時に悪いね。』

「いえ…どうなさいました?南雲先生。まさかウチの若衆の誰かが…」

『いやいや、そうじゃないよ…そうじゃないんだけど、ね…』

「…先生?」

『…。霧山くん…今って事務所の中、だよね?…1回そこ、離れようか。』

「……ハイ?何なんですか?いったい。」

『いいから。事務所から出て、誰もいないようなトコ行ってくれる?』

南雲の有無を言わせないその様子を訝しく思いながらも、霧山は言葉に従って事務所を出るとやや離れた階段へとやって来る。

「…事務所出ましたよ。何なんですか?」

『うん…すまないね、ありがとう。って俺が礼を言うのもおかしな話だけどね。』

「……。」

『んーと、実はさ…今ウチの病院に霧山くんの彼女…ほのかちゃんだっけ?来てるんだよね…』

「…は?ほのかが?…確かに風邪引いたみたいな事は今朝言ってましたけど…」

『いやいや、それは“嘘”だから。…彼女、内科じゃなくて『産婦人科』に来てるんだ。健の診察受けにね。俺もさっき問診表確認したんだけど…『妊娠検査』を希望してる。』

「ッ!にんっ…、…はぁ?!」

『は、はは…やっぱ知らなかったんだ。とりあえず若いとはいえね、事がコトだから確認はしなくちゃね。今色々と検査に回ってもらってるみたいだけど…ちらっと見かけた時、相当辛そうだったよ?顔色悪いし。』

「…ッ…」

『色々考えちゃって不安なのかもね。まだ卒業も数ヶ月は先だろ?…おまけに君に怒られるって思ってるんだろうし、最悪…』

「わざわざ連絡頂いてありがとうございます。今からそちらに行きますので。」

『……うん。わかった…健にも伝えとく。じゃあ待ってるよ。』

ブチッと電話を切った霧山は、ドアを開けると所内に向かって出掛ける旨を叫ぶとすぐさま車に乗って南雲の病院へと向かう。

…待合には、青白い顔色で身体を小さく丸めるほのかの姿があった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

王弟が愛した娘 —音に響く運命—

Aster22
恋愛
弟を探す旅の途中、身分を隠して村で薬師として生きていたセラは、 ハープの音に宿る才を、名も知らぬ貴族の青年――王弟レオに見初められる。 互いの立場を知らぬまま距離を縮めていく二人。 だが、ある事件をきっかけに、セラは彼の屋敷で侍女として働くことになり、 知らず知らずのうちに国を巻き込む陰謀へと引き寄せられていく。 人の生まれは変えられない。 それでも、何を望み、何を選ぶのかは、自分で決められる。 セラが守ろうとするものは、弟か、才か、それとも―― キャラ設定・世界観などはこちら       ↓ https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578

ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています

木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。 少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが…… 陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。 どちらからお読み頂いても話は通じます。

気がつけば異世界

蝋梅
恋愛
 芹沢 ゆら(27)は、いつものように事務仕事を終え帰宅してみれば、母に小さい段ボールの箱を渡される。  それは、つい最近亡くなった骨董屋を営んでいた叔父からの品だった。  その段ボールから最後に取り出した小さなオルゴールの箱の中には指輪が1つ。やっと合う小指にはめてみたら、部屋にいたはずが円柱のてっぺんにいた。 これは現実なのだろうか?  私は、まだ事の重大さに気づいていなかった。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く

紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?

処理中です...