のんきな男爵令嬢

神無ノア

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登場人物紹介

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ちょっと、人物整理のために。初期に書いていた人物だけ。


マイヤ・アベスカ(十八)
主人公。グラーマル王国の中でも数えるほどしかない豊かな領地「アベスカ男爵領」の領主の娘。大変のんきなわりに、敵とみなした人間には容赦しない。魔法は使えないが、領民からはかなり慕われている。母親譲りの白亜色の髪に、父親譲りの黒色の瞳。
尊敬するのは、貧しかったアベスカ男爵領を豊かにした先代領主の祖父と、祖父に仕えた執事・セヴァトスラフの二人。ちなみにセヴァトスラフがマイヤの教師も務めた。
祖父の名言「金がないなら頭と体を使え。悩むのはそれからだ」をモットーに領民のために奮闘するはずが……。

ダニエル・アベスカ
マイヤの父。現アベスカ男爵。父親である先代が財務局にいたため、己もその部署に配属された苦労人。役職名は財務大臣補佐官。先代ほど型破りな人間ではないものの、貴族としては型破りなほう。先代が領主運営の手腕を買われて、無理やり文官にされたときに交換条件で嫁にしたリーディア(ローゼンダール帝国侯爵令嬢)を心から愛しており、二度目の戦後、リーディアが帝国に帰った後も再婚していない。リーディアに似たマイヤを溺愛しつつも、跡取りとして厳しく育てる。己は王都にいるため、教育や躾に携わることが難しく、先代からの有能な執事、セヴァトスラフに一任した。のんきな娘を溺愛しており、嫁に行かせるのも嫌なくらい。

リーディア
ローゼンダール帝国元侯爵令嬢、その後アベスカ男爵夫人、現在は故人。
三十年ほど前の戦でローゼンダール帝国(当時は王国)がグラーマル王国に敗れたため、人質のような形でグラーマル王国にやってきた白亜色の髪をした美少女(当時十五歳)。
グラーマル王国では娼婦のように扱われ、病気まで移された薄倖な人。ダニエルに見初められるも、ダニエルの愛を一度も信じたことはない。病気を移されたことにより、ダニエルとの子供を数度流産したのち、マイヤが産まれる。ダニエルが病気の治療のために力を尽くしたのも、跡取りが欲しかったためとしか思っていない。
自分が可愛い人。マイヤ出産後は王都に移住するも、すべてはローゼンダール帝国に情報を渡すため。ローゼンダール帝国に戻った後は、病気を持っているということで、誰一人近づくことなく、孤独なまま生涯を閉じた。

セヴァトスラフ
アベスカ男爵家の執事。故人。
大変に優秀で、領都の無料学問所の教師も兼任していた。実は転生者で、散々迫害された人。先代と当時のアベスカ男爵家の老執事がセヴァトスラフを痛く気に入り、保護した。前世でも教師をしていただけあって、博識。「お前の持つ記憶の世界とは違うが、有効利用できる知識は利用する」と宣言した先代の心意気を受け継ぐ。幼いころわんぱくだったダニエル、お転婆だったマイヤの二人に大変手を焼いた。二年前に他界。それまではダニエルとマイヤを全力で支えてくれた。享年八十歳。

ヴァルッテリ・スミアラ・ニッキ・オヤヤルヴィ(三十歳)
ローゼンダール帝国オヤヤルヴィ公爵家嫡男。現ローゼンダール帝国国王の甥。一応ヒーロー。王家所縁の白亜色の髪と紫紺の瞳をもつ。
リーディアがローゼンダール帝国に戻ってくるまでは王女と婚約していたが、リーディアからの情報でマイヤが白亜色の髪をしているのを知ったために、破棄された経緯を持つ。現在はマイヤの婚約者で、十八になったので迎えに来た。それまでは「運命の出会い」を模索していたが、うまくいかなかった模様。
溢れるほどの魔力を持ち合わせ、それを吸い取るための魔術具(ミスリルの腕輪)をしている。

ウルヤナ
ヴァルッテリの従者。父や祖父がグラーマル王国の人間に殺されたため、グラーマル人が嫌い。


大分キャラが変わってた!( ゚Д゚)
特にヴァルッテリ。初期ただの不憫枠だったのに……あれ?
機会がありましたら、初期に設定していなかった人物も書きます(^▽^)/
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