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1.変身
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時計の針は午前8時55分。都内で働く会社員の矢野栄太郎は、けたたましく鳴り響く目覚まし時計を1時間以上無視した挙句、今、会社の出社時間に間に合うよう川沿いを全力疾走している。
「くそぅ、やはりゲームなんてほどほどに切り上げてさっさと寝るべきだったぜ...」
ぼやきながらも健康やトレーニングのために毎日走っているランナーたちを次々に抜いていく。陸上選手もびっくりの走りっぷりである。
荒い息のまま栄太郎はコーナーを曲がり勢いよく公園に入っていった。この公園を通り抜けると近道で、勤め先の会社はもうすぐそこなのである。
最後の力を振り絞ってラストスパートをかけようとした時、大きな悲鳴が上がった。
突然のことにびっくりして足がもつれそうになりながらも、なんとか踏みとどまりあたりを見回すと、信じられないものが木々の間から出てきた。
浅黒い皮膚、不気味に光る赤い目、異様に尖った鋭い爪。
そう、例えるなら休日の朝に放送している子供向けの特撮番組に出てくるような怪人の姿がそこにあった。
パニックになり逃げ惑う人々。栄太郎も内心逃げ出したくて仕方がなかったが、なんせここまでくるのに20分以上全力で走ってきたので、疲労と恐怖で一歩も動けず立ちすくんでしまった。
ゆっくりと近づいてくる怪人。早朝ランニングでアドレナリン全開の栄太郎は覚悟を決めた。
「殺るしかねぇ!!」
その時、栄太郎のズボンのベルトが強烈に発光し、みるみるうちに栄太郎の体を光が包んでいった。
「なんだ..これは...からだに...力が....滾る!!」
気づけば光は収まり、栄太郎の姿はどこにも見えなかった。
代わりに立っていたのは、筋骨隆々とした肉体、全身を包むゴムスーツ、そしてプロレスラーの覆面のように派手なマスク。
そう、冴えないサラリーマン矢野栄太郎は怪人と戦う力をもったヒーローへと生まれ変わったのだ!!
「なんだか知らんがもう怖くはねぇ!貴様は俺が倒す!覚悟しろ!怪人!」
ついにヒーローとして覚醒した栄太郎!
どうなる次回!!
「くそぅ、やはりゲームなんてほどほどに切り上げてさっさと寝るべきだったぜ...」
ぼやきながらも健康やトレーニングのために毎日走っているランナーたちを次々に抜いていく。陸上選手もびっくりの走りっぷりである。
荒い息のまま栄太郎はコーナーを曲がり勢いよく公園に入っていった。この公園を通り抜けると近道で、勤め先の会社はもうすぐそこなのである。
最後の力を振り絞ってラストスパートをかけようとした時、大きな悲鳴が上がった。
突然のことにびっくりして足がもつれそうになりながらも、なんとか踏みとどまりあたりを見回すと、信じられないものが木々の間から出てきた。
浅黒い皮膚、不気味に光る赤い目、異様に尖った鋭い爪。
そう、例えるなら休日の朝に放送している子供向けの特撮番組に出てくるような怪人の姿がそこにあった。
パニックになり逃げ惑う人々。栄太郎も内心逃げ出したくて仕方がなかったが、なんせここまでくるのに20分以上全力で走ってきたので、疲労と恐怖で一歩も動けず立ちすくんでしまった。
ゆっくりと近づいてくる怪人。早朝ランニングでアドレナリン全開の栄太郎は覚悟を決めた。
「殺るしかねぇ!!」
その時、栄太郎のズボンのベルトが強烈に発光し、みるみるうちに栄太郎の体を光が包んでいった。
「なんだ..これは...からだに...力が....滾る!!」
気づけば光は収まり、栄太郎の姿はどこにも見えなかった。
代わりに立っていたのは、筋骨隆々とした肉体、全身を包むゴムスーツ、そしてプロレスラーの覆面のように派手なマスク。
そう、冴えないサラリーマン矢野栄太郎は怪人と戦う力をもったヒーローへと生まれ変わったのだ!!
「なんだか知らんがもう怖くはねぇ!貴様は俺が倒す!覚悟しろ!怪人!」
ついにヒーローとして覚醒した栄太郎!
どうなる次回!!
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