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――17日目

119.『夜の時間(2)』

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有栖川 直斗
「…………俺は、ここでお前らとずっと暮らしてても、それはそれでいいと思ってた」

白百合 美海
「…………うん」

有栖川 直斗
「いつまで経っても、……助けが来なくても、
 お前たちのことが大切だったんだ」

白百合 美海
「…………うんっ、直斗くん」

有栖川 直斗
「……くそぉ……花菜……花菜を殺した。
 目黒も……俺たちが…………この手で」

千景 勝平
「…………仕方ねえだろ、やらなきゃなられるんだ。
 …………俺だってな、由絵を失うくらいなら死んだっていいと思ってたよ。
 だが…………人狼が由絵を殺した。用心棒のせいだ。
 俺は許さない、絶対に」

七瀬 和華
「…………わたしは、生きてここを出たいわ」

佐倉 小桃
「…………和華?」

七瀬 和華
「みんな…………黙ってたけど、実は…………、
 わたしのパソコンに犯人から知らせがあったの。
 …………お父さんが、倒れたって」


全員
「…………!!」


七瀬 和華
「……急性心筋梗塞だって。
 …………犯人、わたしたちの家にも監視カメラを仕掛けてるわ。
 …………そんなことができるのよ?
 そんな犯人が用意したこの舞台に、警察が助けに来てくれるなんてもう、信じられない」

佐倉 小桃
「……………………そうだったの」

七瀬 和華
「他に…………犯人から知らせが来た人はいないの?」


全員
「……………………」


七瀬 和華
「…………そう」

小田切 冬司
「……どっちにしても、もう、5人も死んだ。
 今更後戻りなんてできる?
 …………もう汚れちゃってるんだよ、俺たち」

乃木坂 朔也
「…………村人か、人狼か、もうどっちかしか残っていないんだな、道は…………」





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