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――21日目
167.『朝の時間(3)』
しおりを挟む小田切 冬司
「だから、ゲームを進めたのは、俺。
誰に恨まれても構わない。
…………俺にも家族がいるからね」
間宮 果帆
「…………いや、おかしい。
…………あんたは嘘を吐いている」
小田切 冬司
「…………どうしてそう思うの?」
間宮 果帆
「あたしが人狼なら、用心棒が生存していようが死亡していようが美海を襲撃する。
占うと宣言された以上、翌日には確実に自分の正体がバレるからだ。
……成功すれば占い結果は発表されないけど、占われたら不都合だから襲撃したと思われる。
…………失敗すれば人狼であると告発される。
でも……人狼は直斗を襲った。霊媒結果を知られたくなかったからだ。
七瀬こそが本物の用心棒だった。直斗が死んだことがその証だ!
用心棒を騙っている小田切と、占い師を騙っている美海が、人狼だ!」
小田切 冬司
「……間宮さんはそこまで予想して、言い逃れをする状況を作るため敢えて直斗を襲ったんだ。
……上手いやり方だね?
みんな、……俺は間違いなく村人で間宮さんが人狼だ」
全員
「……………………」
小田切 冬司
「…………でも、もし」
佐倉 小桃
「……………………」
本堂 空太
「……………………」
白百合 美海
「……………………」
小田切 冬司
「……間宮さんよりも、俺と白百合さんが怪しいと思うなら、今日の処刑は俺にしてほしい」
白百合 美海
「…………!」
小田切 冬司
「…………白百合さん」
白百合 美海
「…………なに?」
小田切 冬司
「俺は君を…………信じるよ」
【残り:5人】
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