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――21日目

168.『夜の時間(1)』

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 ――――PM20:00、会議室

本堂 空太
(……投票の時間になった。
 ……俺は、ついには果帆と仲直りすることができず、
 1日中部屋に閉じ籠っていた。
 …………避けてるのは、……俺、なんだけどね)

間宮 果帆
「……………………」

本堂 空太
(……果帆は、無条件にあたしを信じてほしいと、そんなニュアンスのことを言った。
 …………でも。
 俺にはわからなかった。
 例え果帆が本当に人狼だったとしても、彼女を…………最愛の女性を、裏切ることができるのか。

 ……………………。
 16人もいたのに、残りは5人になってしまった。
 でも…………そんな状況にも少しずつ慣れてしまったんだ。
 俺は自分の感情がわからなかった。
 混乱しすぎて、頭がぼーっとする……。

 俺はちらりと佐倉を見た。)

佐倉 小桃
「……………………」

本堂 空太
(佐倉は…………睨み付けるように小田切を見据えていた。
 その真意は、……俺にはわからなかった)

小田切 冬司
「…………話し合いは昼間に済んだ。
 ……もう、投票しよう」

白百合 美海
「……………………」

佐倉 小桃
「……………………」

間宮 果帆
「……………………」

本堂 空太
「……………………」

小田切 冬司
「…………いっ、せーの、……っせ」

間宮 果帆
「……………………」

本堂 空太
(果帆は白百合を指した)

白百合 美海
「……………………」

本堂 空太
(白百合は果帆を指した)

小田切 冬司
「……………………」

本堂 空太
(小田切は果帆を指した。
 …………そして、俺と、佐倉は)





【残り:5人】
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