人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――1日目

034.『今後の方針(2)』

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七瀬 和華
「……これから…………どうするの?」

竜崎 圭吾
「…………まさか、やんねえだろ、『人狼ゲーム』」

七瀬 和華
「それはそうだけど…………」

千景 勝平
「…………脱出口とかは……なかったんだよな?」

小田切 冬司
「……そうだね。
 四階に続く階段はあったよ。
 …………俺は上に犯人がいるんじゃないか、って思ってるけどね」

道明寺 晶
「同じ建物内にいるってのは、俺も同感だね。
 じゃなきゃ、秋尾をあそこに運び込めるわけがない」

間宮 果帆
「その……倉庫のシャッターってのはどうなんだ?
 ぶち破れそうなのか?」

乃木坂 朔也
「いや…………難しいと思う。
 鉄だからな」

間宮 果帆
「そうか…………」

道明寺 晶
「…………一つだけ、可能性があるとしたら」

白百合 美海
「…………あるとしたら?」

道明寺 晶
「……例の物置部屋だな。
 見たところ鍵は普通のものだった。
 針金でなんとかいけそうだ」

小日向 花菜
「ほ、本当か、アキラ」

道明寺 晶
「ああ。…………ただ、俺は脱出はおすすめしないけどね」

目黒 結翔
「なっ、なんでだよ!?」

道明寺 晶
「この、首の絆創膏……のようなもの。
 秋尾もこれをしてただろ?
 恐らくだが…………超小型爆弾とか、そういった類いのものが埋め込まれてるんだ。
 それで、ルールを破ったり、とにかく犯人共の異にそぐわない行動をした場合、頸動脈が切れて死ぬ仕組みだろう」

和歌野 岬
「…………それじゃあ……ダメじゃない……」

道明寺 晶
「そうだな…………」

筒井 惣子郎
「……アキラ……考えがあるって言ってただろう?
 それは、なんだったんだ?」

道明寺 晶
「ああ、大したことじゃないが。
 このゲームにはひとつ落とし穴があってな」

乃木坂 朔也
「落とし穴…………?」

目黒 結翔
「な、なんだ、それは!?」

道明寺 晶
「ここにいるのは16人。
 ってことは…………割れるんだよ、票が。
 例えば、俺と朔也が互いに投票したとする。
 残りの14人は、俺と朔也に、それぞれ均等に7票ずつ投票するんだ。
 すると、一人8票で決戦投票だ。
 決戦投票でも7票ずつ投票すれば……」

筒井 惣子郎
「なるほど……、少なくとも処刑は避けられるってことだな」

道明寺 晶
「処刑だけじゃないぜ? 襲撃も同じだ。
 幸運なことに用心棒がいる。
 あらかじめ襲撃先を決めておいて、用心棒に守らせるんだ」

有栖川 直斗
「…………襲撃失敗」

間宮 果帆
「そうか、それなら、永遠にゲームが成り立たないんだな」

白百合 美海
「た、確かに…………、
 良かった、それなら、こんなことしなくても!」





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