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『腸』――14日目
128.『夜の時間(3)』
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白百合 美海
「な、なによそれ……嫌、嫌よ、絶対に嫌!
そんなの!!」
道明寺 晶
「まあ落ち着けよ。
いいか? 用心棒が悪意なく間違った可能性を考慮して、明日の投票はこれまで通りやってくれ。
今までは二人だったが、明日は三人だ。
そうすれば五人で票が割れて、決選投票でも四人で割ることができる」
白百合 美海
「な……、なに、言ってるの、アキラ…………」
千景 勝平
「おい、お前、お前…………自分が今から死ぬこと前提に話進めてんじゃねえよ」
道明寺 晶
「いや、やんないとみんな死ぬから」
白百合 美海
「!!」
千景 勝平
「っ!!」
道明寺 晶
「…………俺を殺せ。選択肢なんかねえだろ?」
白百合 美海
「アキラ! そんなこと言わないでよ…………、
できない、できるわけないよ、やだよ、アキラ……死んじゃやだ……」
道明寺 晶
「俺だって命は惜しいよ。
だがそれ以上に…………、美海が、大切なんだ」
白百合 美海
「…………っ」
(その言葉に、弾かれたように涙が溢れてきた。
後から後から、ぽろぽろと…………)
千景 勝平
「っ…………!」
小田切 冬司
「………………」
道明寺 晶
「俺は、お前のためなら、死んでもいい」
小田切 冬司
「…………アキラ……」
道明寺 晶
「お前ら、絶対に美海を守れよ。
……できなかったら毎晩夢に出てやる」
千景 勝平
「道明寺……、」
白百合 美海
「アキラ!! アキラぁ!!」
(あたしはアキラの胸に飛び込んだ。
アキラはあたしを抱き止めながらも、話を進めることをやめなかった……)
道明寺 晶
「『占い師』の正体は、俺だ。
当然、お前たちが人狼なのも知っていた。
毎晩占っていたからな…………だから、
…………いいか? 占い師のふりをしろ。
もし、他に占い師を語る奴が出てきたら、そいつが『裏切り者』だ。隙を見て連携しろ」
白百合 美海
「待って…………待ってよ、アキラっ!」
道明寺 晶
「…………いいか?
夜の11時になると、パソコンの電源が入る仕組みになっている。
そして、『今晩は誰を占いますか?』の文字と共に、16人の名前が羅列された画面が勝手に出てくるんだ。
それをクリックすれば、その場で誰が村人なのか人狼なのか、わかるようになっている。
…………今までは占えなかったと言うことにして、なんとか、押し通せ。
…………いいな?」
白百合 美海
「待ってってば!
そんな、勝手に…………話を進めないでよ…………っ」
道明寺 晶
「美海…………。
なあ、時間は? 大丈夫なのか?」
小田切 冬司
「…………あと、一時間半と、少し……」
道明寺 晶
「おっけー、十分だ。
…………美海と二人きりにしてくれ。
一時間と少ししたら、戻ってきてくれ」
千景 勝平
「……道明寺」
小田切 冬司
「…………行こう、勝平くん」
千景 勝平
「……………………」
白百合 美海
「…………っ…………っ」
(勝平くんと小田切くんは、悲痛な面持ちで、無言で部屋を出て行った…………)
**
【残り:16人】
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