人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――15日目

139.『投票と夜の時間(1)』

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 ――――PM20:10、会議室



 ……………………。



本堂 空太
(8時を過ぎた…………。
 会議室に集まった俺たちは、1日閉じ籠っていた白百合を無言で待っていた。
 …………時計が、かち、かちと時を刻む音がする。

 …………やがて。重々しい扉を開けて、朔也に付き添われた白百合がやってきた……。
 目を、真っ赤に充血させながら…………)

佐倉 小桃
「白百合さん!」

佐倉 小桃
「ごめんね、みんな、心配かけて……もう、平気だから」

目黒 結翔
「…………無理するなよ。大丈夫なわけないだろ?」
**(…………アキラの死は、俺にとっては好都合なことかも知れない。
 でもこんな白百合…………見ていたくねえよ)**

筒井 惣子郎
「すまない、白百合。
 どうしてもこの場は君が必要で」

白百合 美海
「うん、わかってる。ごめんね」



 ……………………。



本堂 空太
(小田切の提案通りに、事が進んだ。
 筒井、竜崎、直斗の3人に票が集まり、決選投票だった。
 …………当然、処刑はない。
 …………アキラの死は、不幸だったんだ。きっとなにかの間違いだったんだ)

竜崎 圭吾
「……………………」

有栖川 直斗
「……………………」

間宮 果帆
「…………ありがとな、3人とも」

有栖川 直斗
「…………これで、いいんだ」

竜崎 圭吾
「ああ…………」

筒井 惣子郎
「それじゃあ、今日の襲撃先だが…………、
 八木沼、…………すまない、頼む」

八木沼 由絵
「おっけーだよ~、
 用心棒の人、由絵をよろしくね~?」

千景 勝平
「由絵…………っ!」

八木沼 由絵
「…………おやすみ、勝平。
 また明日ねえ~?」

本堂 空太
(そう言って、八木沼はとっとと出て行ってしまった。
 …………拳を握りしめる勝平が視界の端に映った)

千景 勝平
「……………………」
**(もし、…………もし用心棒が守ってなかったら……、
 俺は、由絵を殺せるのか…………?)**

小田切 冬司
**(…………あとは天に祈るしかない、か)**

白百合 美海
**(由絵…………)**

乃木坂 朔也
「…………俺たちも解散しよう」

筒井 惣子郎
「…………そうだな」

乃木坂 朔也
「…………美海、立てるか?」

白百合 美海
「うん、…………ごめんね」

間宮 果帆
「美海…………風呂に入って、寝よう」

白百合 美海
「…………うん」

乃木坂 朔也
「果帆……、美海を頼むな」

間宮 果帆
「ああ……」

佐倉 小桃
「……………………」
**(……こんな状態の白百合さんにまで、嫉妬しちゃうのね、あたしは)**

本堂 空太
(白百合は、今度は果帆に付き添われて会議室を出て行った。
 …………解散の流れになっているのに、他には誰も、席を立たなかった)





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