人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――15日目

140.『投票と夜の時間(2)』

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和歌野 岬
「……………………。ねえ」

有栖川 直斗
「うん…………?」

和歌野 岬
「みんな、触れたがらないけど。
 …………この中に、わたしたちの中に、アキラを殺した人がいるのよね。
 …………それも、3人も」


全員
「……………………」


小日向 花菜
「サキ…………」

筒井 惣子郎
「…………そうだ。たぶん。
 ……だが、もしかしたらアキラを殺ったのは人狼じゃないかもしれない。
 犯人が痺れを切らして…………殺ったのかもしれない」

千景 勝平
「…………どういうことだ?」
**(殺ったのは、…………間違いなく俺だ)**

筒井 惣子郎
「…………俺が見たところ、アキラは抵抗した形跡がなかった。
 例えばだが、睡眠ガスなんかを撒かれて、意識が朦朧としてる間にやられたのかもしれない。
 …………アキラを狙った理由は、中心人物を消すことと、…………白百合にダメージを与えることだろう。
 俺たちの間で、重要な立ち位置にいる二人だ」

小田切 冬司
**(なるほど、…………ね)**
「それは、俺も考えてたよ。
 アキラはいつも俺たちを引っ張ってくれたし、白百合さんは、癒してくれた。
 前にアキラが言っていたように快楽目的だとしたら、辻褄も合うよ。
 …………愛する二人を引き裂く、ってね……」

竜崎 圭吾
「…………なるほど」

本堂 空太
「…………じゃあ、人狼がやったわけじゃないってこと?」

筒井 惣子郎
「その可能性もあるって話だ。
 …………だから、和歌野。
 あまり、そう言う言い方はしないでくれないか。
 …………みんなの疑心暗鬼を煽るような真似は、褒められない」

和歌野 岬
「………………そうね。ごめんなさい」

小日向 花菜
「で、でも、……サキが言ってることだって一理あるじゃん。
 …………否定することだって、できないでしょ」

和歌野 岬
「花菜…………いいの、やめましょ」

小日向 花菜
「サキ…………ごめん」

和歌野 岬
「…………わたしたちは失礼するわ」

筒井 惣子郎
「ああ。…………すまなかったな」

和歌野 岬
「いいえ。…………では」

小日向 花菜
「じゃあ…………ね」

本堂 空太
(和歌野と小日向は、やっぱり二人で部屋を出て行った。
 …………アキラを殺したのが、人狼じゃない可能性。
 それは、俺は考えなかったな。
 ……筒井も小田切もすごいよ、ほんとに)





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