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『腸』――16日目
173.『夜の時間(5)』
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――――AM00:15、応接間
千景 勝平
「……………………」
小田切 冬司
「……………………」
白百合 美海
「……………………」
千景 勝平
「…………誰をやる?」
白百合 美海
「……………………」
(あたしたちはいつものように応接間に集まっていた。
もはや、これは習慣と言っても良かった。
…………けど、今日、…………3人目を殺すんだわ)
小田切 冬司
「…………たぶんだけど、
用心棒は白百合さん、君か、和歌野さん、朔也、この3人の誰かを守ってると思うんだ。
だとしたら、他に村人確定してるのは…………」
白百合 美海
「…………筒井くん、竜崎くん、直斗くんの3人ってわけね」
小田切 冬司
「うん。…………絶対に票が集まらない3人だ。
…………どうする? 誰にする?」
千景 勝平
「…………3人とも手強い。
抵抗されたらこっちが深手を負うかもしれない」
小田切 冬司
「ほんとにね。……サバイバルナイフじゃきついかもね。
…………俺の、ネイルガンかな」
白百合 美海
「それ…………ちゃんと使えるの?」
小田切 冬司
「わからない。
……でも、試し射ちをしようものにも、場所がない。
証拠が残るから…………」
千景 勝平
「とりあえず、1時まで待とう。
…………寝静まってる可能性が高い」
白百合 美海
「…………そうね。
…………あたしたちが、寝不足になっちゃうけど」
千景 勝平
「まあ、昼寝できるし…………今に始まったことじゃないさ」
小田切 冬司
「…………みんな気が昂ってる。
…………起きてると仮定して、作戦を立てた方がいいよ。
例えば…………俺が始めにこれで突入して、撃ち込むから。
…………弱ってるところを、勝平くんがやる、とか」
千景 勝平
「…………それでいいだろ」
白百合 美海
「…………待って。
それじゃ…………あたしがすることがないわ」
小田切 冬司
「相手は男だから。…………白百合さんは後ろにいて。
…………俺たちがやる」
白百合 美海
「…………ごめんなさい」
小田切 冬司
「いいよ。
…………それより、今日はありがとう。難しい役をやってくれて。
…………すごく、上手だった」
白百合 美海
「…………上手って言われると、すこし、複雑だけどね」
千景 勝平
「お前にもあんな一面があったんだな。
…………驚いた」
白百合 美海
「…………言ったでしょ?
…………嘘と演技は、得意なのよ、やろうと思えば」
千景 勝平
「……………………」
白百合 美海
「…………引いちゃった?」
千景 勝平
「いや、そう言うわけじゃない。
引かないさ」
小田切 冬司
「俺もだよ。むしろ、心強いよ、すごく」
**
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