姉の代わりに嫁いだけど、可愛いうさぎの王子に溺愛されるなんて聞いてない─欠点は性欲が強すぎる所だけ─

無能歌

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8話 R-18 アンヌSide

 急いで自分の部屋へと戻ってきた僕は、最低な自分に幻滅する。
 
 酔っ払って、舌足らずになりながら、自分の思いを必死に伝えてくるガードが……可愛すぎて、つい、今日、抱いてもいいんじゃないか。と考えてしまった。
 
 駄目だ、国王になるまでは手を出さないと決めたのに。キスだって明日の挙式まではしない、って、夕食前の一時の、してもいい。という雰囲気の中でさえ、おでこにキスで我慢したのに……その一時に膨らんだ欲は、食事時も収まらず、食後までギリギリを保っていた。

 それなのに、あんなに蕩けた目で見つめ、真っ赤な顔をして、呂律も回ってない、素直な好きな人なんて……欲情が駆られるに決まってる。あとで絶対に父様に小言をこぼしに行かないと、耐えてられない。

 __なぜ国王になるまで手を出さないか?それは、僕の性欲の強さにあった。

 元々うさぎの血が混じっているという事はあるが、それに拍車を掛けて、彼を見るとつい、手を出したくなる。
 最初に出会ったときだってそうだ、可愛らしいリボンを頭に結い、慣れないきっちりとした白い服を着た、僕の妻になる事に、どうすればいいのか戸惑ってる男。
 頬を赤らめ、唇を尖らせたときは、舌なめずりをしそうだった。

 今日の母様と父様を慰めている所だって、僕が胸に飛び込んでいなくてよかったと思ってしまった。あの優しい眼差しは、下手をしたらあのまま性行為へ、強制的に進んでいた可能性があるほど、愛らしかった。流石に親の前で性行為はしたくないので、湧き出そうな熱は必死に抑えたけれど。

 そんな発情しやすい僕は、この国に慣れてさえいないのに、すぐ王妃にまでなる彼を、疲れさせたくない思いから、出来れば即位式が終わるまでは、激しい運動─特に女性役は、疲労するらしい─となる性行為は、国王になるまで封印する。ということに決めたのだった。
 
 この熱を触らずに収めて、今日は寝て、明日普通に彼の顔を見たい……
 この熱は、今このまま行けば絶対に淫らなガードを妄想して、収めてしまう。そんなの、男として最低だと思うから。

 そんな思いから、出来るだけ、できるだけ先程のガードを思い出さない様に、明日の事や父、母の事、仕事の事を考える。が、即位式の後の事を考えると、そのことが頭から離れなくなり、うまく気が紛れない。即位式の夜、僕は彼を抱き潰すと宣言した。その予行練習を脳内で始めてしまっては、もっと中心が熱を持つ。
 
 こうなれば、抜いてしまう方が楽だと考え、ベッドの縁に座り、熱すぎるほど熱を持ってしまった中心をそっと、下着の中から取り出す。
 王家昔からの遺伝で、無駄に大きい僕の中心は─昔に病気かと思い、父や母に相談した─白い肌のせいで血色が良く、薄ピンクに見える。毛がなくツルツルとしているので、ピクピクと脈打つ姿が丸見えで、好きじゃない。触ると、グニグニとした感触と、硬い感触がして苦手なのだ。
 それでも、触らないと出せない。諦めてそっと、上下に扱き始める。ガードの事は考えないようにしないと、と、熱を収めることにだけ集中する。
 
 しかし、頭とは素直で、中心が刺激を感じ、ぞわぞわとし始めると、好きな人の妄想をし始めてしまう。
 だめだ、だめだ。と思っていても、朦朧としてくる意識は、遠慮無く脳を侵食してくる。
 
 __初夜は、ガードはどんな反応をしてくれるんだろう?
 
 やはり、初めて抱かれるだろうから、裸になる事さえ恥ずかしがるだろうか……思ったよりも気持ちよくない。と思うかもしれない。それでも、胸の小さな飾り─赤く、ピンとした─をいじり、彼の中心をもてあそび、ジクジクと気持ちよさが積もって、声を必死に我慢している姿を見られるかもしれない。いや、我慢できずに、可愛らしい声を上げてしまうかも。
 
 抱き潰す、という発言に期待して、最初から感度が高く、刺激から逃げようとシーツを噛んで声を抑えようとするのも……
もしかしたら、意外と淫らで、自分でお尻を僕に向けて、自分で広げてくれたら……中がよく見えるように、してくれたり……なんて……
 
 いや、駄目だ。こんな事を考えたら、失礼だ。最低だ。なんて思っていても、手が止まらない。
 さっきの顔だって、たまらなかった。初夜だし、思い切って僕の中心を舐めてもくれるかもしれない……
その時の顔は、あの顔のように恍惚としているだろうか。初めてを舐める赤い舌の、辿々しい舌使いは何よりも……もしかしたら、ちろちろと舐めたり、興奮して夢中で舐めて、頬張ってくれるかも……
そのまま、興奮を抑えられず、日々の家事で荒れている自分の手で、自分の中心や胸の飾りを触っていたら、もっと、もっと……!
 
 「……っ!は、は……」
 
 びくびくと、一段と大きく膨らんだ中心は、白い液体を吐き出した。それでも、熱が収まること、頭を侵食する思考が止まる事を知らず、一息おいて、白い液体を擦り付けるように、また扱き始める。
 
 今度のガードは、もっとだった。
 彼は、恥じながらも、足を広げてくれるので、ゆっくりと奥深くに自分の中心を埋めると、初めての感覚に、痛みと快感を感じているのか、目に涙を浮かべている。

 『あ、アンヌ……ちゃんと、気持ちいい……だ、いじょぶっ……!』
 『ゆっくり……なら、好きにして、いい……』
 『ん、ん……!あ、あんぬ、アンヌ……!一緒に、いっしょに……!』

 名前を呼んで必死に甘えてくる、そんな彼が願うのなら……
 
 「あ、あぁ……ガード‼僕も、いっ……っ!」
 
 また、どくどくと手の中に白い液が出て、少しして我に返る。
 まだ収まっていないが、始めた頃よりはマシになったので、ティッシュで手を拭うと、下着にしまう。

 手を拭いたティッシュをゴミ箱へ捨て、少し後悔をする。
僕は、本当に最低だ……我慢が出来なかった。
 明日、結婚する彼を、自分の性欲処理の為に使ってしまうなんて……仮にも、サインをして婚姻したと言えど、如何なものなのか。まだ、キスさえしてないのに。

段階を踏めばまだ、最低でも言い訳は出来るだろうけど。今の時点ではただの変態でしかない。
 
 彼を純粋に、愛してないのだろうか?体だけを見てしまっているのだろうか?と、疑問が湧き出る。いいや、自分はずっと愛しているのだから、純粋なはず、はずなのだ。
 
 このことは、胸に収めて彼の前では出来るだけ平常心を装おう。キスをするのに、こんな最低なやつだと知られたら、嫌われてしまうだろうから……
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