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17話-2
アンヌに涙を拭われるが、中々止まらず、座れる所へ。と言うことで客間へ来ていた。
なかなか広い客間に、俺とアンヌだけが居た。
本当はブーケや国王なども、来ようとしていたがアンヌが、立入禁止だ。と言って追い出してしまった。
泣き顔を晒さないように、の配慮なのだろう。
「大丈夫?怖かったもんね。良く今まであの人達と戦ってきたよ」
「多分、あいつらに対して、だけじゃ無い……」
「僕が怖かった?ちょっと面倒だから厳しめに接して……」
「違う、アンヌが、ミーナを断ってくれたのが、嬉しくて……」
「……?」
ずっと話そうか悩んでいた事を、少しずつ伝え始める。アンヌはじっと聞いてくれているが、優しく微笑んでいて、何を思っているのかは、わからない。
「……そっか、だからちょっと困った顔したりしてたんだ」
「っ……ごめん、言わないつもりは無かったんだ。ただ、勇気がなくて……」
「分かるよ、僕も君の立場なら悩んでたと思う」
よしよしと頭を撫でて、宥めてくれる。やはりアンヌは優しい……
「……でも、僕を信頼してくれてないのは、悲しいかな」
「ぅ……」
信頼してなかったわけじゃない。ただ、聖女や、脅しの他にも、アンヌは優しいから、結婚申し込みを横取りした俺に対して優しいんじゃないか、とか。良く俺を可愛いって言うから、俺より可愛いミーナを好きになるんじゃないかとか……思ってしまっていただけだ。
「だから、信用してもらえるように、もっと頑張るよ!大好きな君に疑われるのは悲しいから」
「……っ!あ、アンヌ……!」
目を見ながら手を握ってくれ、胸がジーンとする。本当に、本当にアンヌがミーナを選んでくれなくてよかった。ミーナが選ばれていたら、俺は悲しさで死んでいただろう。嬉しくてつい抱きしめ、ふわふわの耳の感触と、苦しそうにアンヌの声が聞こえる事が、また嬉しさを倍増させた。
「アンヌっ、ありがとうっ!俺もす、好きだし……もう、もう信頼はしてるっ……もう、十分、じゅうぶん……っ!」
「ぐぅっ……うれし、うれしいよ、ガード君……ほら、落ち、落ち着いて……」
ポンポンと背中を叩いてくれるアンヌを手放せず、抱きしめたまま、力を少しだけ緩めるに留める。息がしやくすなったからか、アンヌは言葉を続ける。
「ね、もっと信頼してもらえるように……ミーナさんに結婚を申し込んだ話の事、話そうと思うんだ」
「それは、気になるけど……」
「聞きたくない?それならそれでいいけど」
「い、いや……」
ずっと気になってはいた。何故優しくしてくれて、家庭の状況を知っていながら、ミーナに申し込みしたのか。今日のあの態度を見ていても、余計疑問に思った。あまりにも分からないので、性格が悪くてもそれを上回るほどミーナが好きなのかも、なんて一瞬思ったりした。
「聞いていいのか……?」
「勿論!隠す気はなかったんだけどね、色々と情報が多いから……忙しいうちは混乱するかと思って。でも、丁度いいし……ね?怒らないでね?」
「……怒るようなことなのか?」
「うーん、人によっては?」
抱きしめているのをゆっくりと離し、アンヌの顔を見つめる。少しだけ驚いた様に目をぱちぱち、とさせると、笑顔で話し始めた。
「ミーナさんに結婚を申し込んだのは、元々君が目的だったんだけど、人間は同性の結婚は異例だって。噂を聞いたから、かな」
「ん、よく話が見えてこないんだが……」
「えーと、細かく説明すると、ミーナさんと結婚するのは建前で、君とお近づきになりたかった……って言ったらわかる?」
分からず何度か聞いていると、やっとよく分かった。
人間の間では同性の結婚は異例、という話を聞いて、俺に結婚を断られるかもしれない。と思ったアンヌは、ならミーナと結婚して俺と家族になり─それで虐待も無くせるのではないか?という思いもあったらしい─ミーナに外で好きにさせて、俺とこっそり愛を育みたい。という不純なものだった。
「……それ、王妃や国王は許したのか?」
「滅茶苦茶嫌がってたけど、ミーナさんは獣人の国で歩くの嫌がるだろうし、この国には影響は無いって判断して、君を手に入れる為なら……って渋々了承してくれたんだよ」
「……そんな、俺に価値は無いと思うけどな」
俺に対しての重きが大きいと思う。こっそりと愛を育みたい。というのも、俺が断らない前提だし、俺を手に入れたいという思いから、あの家の奴らを家族に受け入れるという行為も不思議だ。なんでこんなに俺を信頼しているんだろう?
「言ったでしょ、君にはミーナさんには無い、特別な力があるんだよ。あ!勿論、君のことがすごく好きなのもあるからっ!勘違いしないでね?」
「も、もう!すごく好きとか言うなっ!恥ずかしいんだから……」
「なんで!?さっきまで素直に聞いてくれてたのに」
ぷくーと、頬をふくらませるアンヌがかわいい。さっきの怒りと、今の怒りが違うと分かり、少しだけ頬が緩む。さっきの怒りは本当に怒ってて、今は遊びの怒りだと思う。
「その、特別な力ってなんなんだ?俺にはさっぱり分からないんだが……」
「ん?んー……今は知らなくていいよ、それに、それは君の意思で発動できるものじゃないんだ」
「……?」
「ほら、君を力で好きになったわけじゃないって、分かって欲しいしね……ふふ、泣きやんだし、気分転換に花火見に行こうよ。多分そろそろ始まるよ」
「え……ミーナは放っておくのか?」
俺の事が本当に好きだと、分かって嬉しい……なんて、思っている場合ではなかった。先程連れて行かれたミーナのことを思い出す。見張りを誘惑してこっそり、出てくるかもしれない……なんて最低な事を考えるが、正直やりかねない。
「あぁ、何も問題起こさなければ、数週間でこの国から出してあげるつもり。気になる?」
「ま、まぁ……」
「優しいね……じゃあ後で、差し入れでも入れに行こうか。嫌だったら僕だけ行くよ。どうせ君と結婚した事の、家族の云々話さなきゃいけないと思ってたし。ご両親は帰られちゃったけどねー」
「い、いや……俺も行く」
何かアンヌがされかねないし、俺もあいつと決別する決意をした。もう、皆に迷惑をかけさせたくない。
アンヌが笑い、分かった。と、優しく言ってくれるので、安心する。もう、アンヌが横にいれば怖いことはない。
二人で立ち上がると、俺の腹が鳴った。泣きすぎたのが理由か、安心したのが理由か……どちらもか。普段は別段何も思わないが、好きな人の前ということもあるし、さっきあんなに食ったのに。という思いで物凄く恥ずかしくなる。なんで鳴るんだ。
顔が熱くなっているのがわかると、アンヌがくすくすと笑う。恥ずかしいのでアンヌを置いて走り出し、扉の前で、心配そうな顔をしていたブーケに急いで馬車を出すように願う。
「わー!待って待って!ふふふ、ご飯食べてから行かなくていいの?」
「う、うるさい!人の腹の音で笑うな!」
「そんな可愛い顔で言われてもなぁ……あ、お祭りで食べる?さっき美味しいって言ってた、焼きトウモロコシ、半分こして食べようよ」
「あれ、復活しました……!?良かったぁ、ガード様、皆心配してたんですよー!」
ブーケがギューと抱きしめて俺を動けないようにしてきたので、アンヌに笑われることが避けられなくなる。
「わー!もう!恥ずかしいから、アンヌと行かねぇっ!」
「え!?喧嘩したんですか……?あ、なら私と行きますか?花火見ないのは勿体無いですよ。年に何回あるか分からないほど、豪華な花火ですから」
「待って、絶対に一緒に行くよ?それに、君は旦那の前で堂々とナンパするのは如何なの?君僕の使者だよね……?」
「今はアンヌ王子の使者の前に、ガード様の使者です。主が困ってるならなんのその」
「絶対になんのそのを、今使うべきじゃない!だめー!僕が行くんだから!」
わあわあとやり取りしていると、国王と王妃も来ていた。心配して見ていてくれたらしいが、このやり取りを見て、その心配は吹っ飛んだようで、ニコニコとしながらこちらへ近づいてきていた。
なかなか広い客間に、俺とアンヌだけが居た。
本当はブーケや国王なども、来ようとしていたがアンヌが、立入禁止だ。と言って追い出してしまった。
泣き顔を晒さないように、の配慮なのだろう。
「大丈夫?怖かったもんね。良く今まであの人達と戦ってきたよ」
「多分、あいつらに対して、だけじゃ無い……」
「僕が怖かった?ちょっと面倒だから厳しめに接して……」
「違う、アンヌが、ミーナを断ってくれたのが、嬉しくて……」
「……?」
ずっと話そうか悩んでいた事を、少しずつ伝え始める。アンヌはじっと聞いてくれているが、優しく微笑んでいて、何を思っているのかは、わからない。
「……そっか、だからちょっと困った顔したりしてたんだ」
「っ……ごめん、言わないつもりは無かったんだ。ただ、勇気がなくて……」
「分かるよ、僕も君の立場なら悩んでたと思う」
よしよしと頭を撫でて、宥めてくれる。やはりアンヌは優しい……
「……でも、僕を信頼してくれてないのは、悲しいかな」
「ぅ……」
信頼してなかったわけじゃない。ただ、聖女や、脅しの他にも、アンヌは優しいから、結婚申し込みを横取りした俺に対して優しいんじゃないか、とか。良く俺を可愛いって言うから、俺より可愛いミーナを好きになるんじゃないかとか……思ってしまっていただけだ。
「だから、信用してもらえるように、もっと頑張るよ!大好きな君に疑われるのは悲しいから」
「……っ!あ、アンヌ……!」
目を見ながら手を握ってくれ、胸がジーンとする。本当に、本当にアンヌがミーナを選んでくれなくてよかった。ミーナが選ばれていたら、俺は悲しさで死んでいただろう。嬉しくてつい抱きしめ、ふわふわの耳の感触と、苦しそうにアンヌの声が聞こえる事が、また嬉しさを倍増させた。
「アンヌっ、ありがとうっ!俺もす、好きだし……もう、もう信頼はしてるっ……もう、十分、じゅうぶん……っ!」
「ぐぅっ……うれし、うれしいよ、ガード君……ほら、落ち、落ち着いて……」
ポンポンと背中を叩いてくれるアンヌを手放せず、抱きしめたまま、力を少しだけ緩めるに留める。息がしやくすなったからか、アンヌは言葉を続ける。
「ね、もっと信頼してもらえるように……ミーナさんに結婚を申し込んだ話の事、話そうと思うんだ」
「それは、気になるけど……」
「聞きたくない?それならそれでいいけど」
「い、いや……」
ずっと気になってはいた。何故優しくしてくれて、家庭の状況を知っていながら、ミーナに申し込みしたのか。今日のあの態度を見ていても、余計疑問に思った。あまりにも分からないので、性格が悪くてもそれを上回るほどミーナが好きなのかも、なんて一瞬思ったりした。
「聞いていいのか……?」
「勿論!隠す気はなかったんだけどね、色々と情報が多いから……忙しいうちは混乱するかと思って。でも、丁度いいし……ね?怒らないでね?」
「……怒るようなことなのか?」
「うーん、人によっては?」
抱きしめているのをゆっくりと離し、アンヌの顔を見つめる。少しだけ驚いた様に目をぱちぱち、とさせると、笑顔で話し始めた。
「ミーナさんに結婚を申し込んだのは、元々君が目的だったんだけど、人間は同性の結婚は異例だって。噂を聞いたから、かな」
「ん、よく話が見えてこないんだが……」
「えーと、細かく説明すると、ミーナさんと結婚するのは建前で、君とお近づきになりたかった……って言ったらわかる?」
分からず何度か聞いていると、やっとよく分かった。
人間の間では同性の結婚は異例、という話を聞いて、俺に結婚を断られるかもしれない。と思ったアンヌは、ならミーナと結婚して俺と家族になり─それで虐待も無くせるのではないか?という思いもあったらしい─ミーナに外で好きにさせて、俺とこっそり愛を育みたい。という不純なものだった。
「……それ、王妃や国王は許したのか?」
「滅茶苦茶嫌がってたけど、ミーナさんは獣人の国で歩くの嫌がるだろうし、この国には影響は無いって判断して、君を手に入れる為なら……って渋々了承してくれたんだよ」
「……そんな、俺に価値は無いと思うけどな」
俺に対しての重きが大きいと思う。こっそりと愛を育みたい。というのも、俺が断らない前提だし、俺を手に入れたいという思いから、あの家の奴らを家族に受け入れるという行為も不思議だ。なんでこんなに俺を信頼しているんだろう?
「言ったでしょ、君にはミーナさんには無い、特別な力があるんだよ。あ!勿論、君のことがすごく好きなのもあるからっ!勘違いしないでね?」
「も、もう!すごく好きとか言うなっ!恥ずかしいんだから……」
「なんで!?さっきまで素直に聞いてくれてたのに」
ぷくーと、頬をふくらませるアンヌがかわいい。さっきの怒りと、今の怒りが違うと分かり、少しだけ頬が緩む。さっきの怒りは本当に怒ってて、今は遊びの怒りだと思う。
「その、特別な力ってなんなんだ?俺にはさっぱり分からないんだが……」
「ん?んー……今は知らなくていいよ、それに、それは君の意思で発動できるものじゃないんだ」
「……?」
「ほら、君を力で好きになったわけじゃないって、分かって欲しいしね……ふふ、泣きやんだし、気分転換に花火見に行こうよ。多分そろそろ始まるよ」
「え……ミーナは放っておくのか?」
俺の事が本当に好きだと、分かって嬉しい……なんて、思っている場合ではなかった。先程連れて行かれたミーナのことを思い出す。見張りを誘惑してこっそり、出てくるかもしれない……なんて最低な事を考えるが、正直やりかねない。
「あぁ、何も問題起こさなければ、数週間でこの国から出してあげるつもり。気になる?」
「ま、まぁ……」
「優しいね……じゃあ後で、差し入れでも入れに行こうか。嫌だったら僕だけ行くよ。どうせ君と結婚した事の、家族の云々話さなきゃいけないと思ってたし。ご両親は帰られちゃったけどねー」
「い、いや……俺も行く」
何かアンヌがされかねないし、俺もあいつと決別する決意をした。もう、皆に迷惑をかけさせたくない。
アンヌが笑い、分かった。と、優しく言ってくれるので、安心する。もう、アンヌが横にいれば怖いことはない。
二人で立ち上がると、俺の腹が鳴った。泣きすぎたのが理由か、安心したのが理由か……どちらもか。普段は別段何も思わないが、好きな人の前ということもあるし、さっきあんなに食ったのに。という思いで物凄く恥ずかしくなる。なんで鳴るんだ。
顔が熱くなっているのがわかると、アンヌがくすくすと笑う。恥ずかしいのでアンヌを置いて走り出し、扉の前で、心配そうな顔をしていたブーケに急いで馬車を出すように願う。
「わー!待って待って!ふふふ、ご飯食べてから行かなくていいの?」
「う、うるさい!人の腹の音で笑うな!」
「そんな可愛い顔で言われてもなぁ……あ、お祭りで食べる?さっき美味しいって言ってた、焼きトウモロコシ、半分こして食べようよ」
「あれ、復活しました……!?良かったぁ、ガード様、皆心配してたんですよー!」
ブーケがギューと抱きしめて俺を動けないようにしてきたので、アンヌに笑われることが避けられなくなる。
「わー!もう!恥ずかしいから、アンヌと行かねぇっ!」
「え!?喧嘩したんですか……?あ、なら私と行きますか?花火見ないのは勿体無いですよ。年に何回あるか分からないほど、豪華な花火ですから」
「待って、絶対に一緒に行くよ?それに、君は旦那の前で堂々とナンパするのは如何なの?君僕の使者だよね……?」
「今はアンヌ王子の使者の前に、ガード様の使者です。主が困ってるならなんのその」
「絶対になんのそのを、今使うべきじゃない!だめー!僕が行くんだから!」
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