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20話
部屋に帰ったら、ガードはすぐにベットへ寝転んでいた。
「相当眠かったんだねぇ、来なくてよかったのに」
「いや、顔見たかったし、お前が心配だったから……」
「ふふ、優しいね、ガード君は……」
ベッドに寝転ぶガード君の頭を、よしよしと撫でる。先程父に酒を飲まされていたせいで─今回は一、二杯で終わらせていたが─ほろ酔いなのか、気持ちよさそうに眠りそうになっている。
「……明日、即位式が終われば昨日君がせがんでた事、出来るよ」
「ばっ、恥ずかしいから言うなよっ……」
「昨日の君可愛かったなぁ……本当に負けそうだったよ、良く我慢できたなぁって褒めてほしいくらい」
「褒めない……へへ、いい思い出だけどな」
「う~ん、可愛い。早く明日が来てほしいし、寝ちゃおうかな」
ごろりとガードの隣に寝転んで、顔の近くにガードがいる事が嬉しい。やっと、二人で初めてこのベッドで寝る。隣に思ったよりも高い温度の存在がいるのは、すごく幸せだ。僕がずっと望んでいたことだ……
嬉しさから目を閉じている顔を、じっと見つめていると、パッと目が開いた。
「ん……」
「どうしたの?何処か痛い?」
「ちゅーしたい、して」
「ちゅーって言い方……可愛すぎるな……良いよ、えっちなちゅーしていい?」
「だめ、苦しいもん」
酔っ払って、眠たくなっているのか思考が回ってないらしい。彼は相当にお酒に弱いようだ。酔ってるみたいだし、意地悪してしちゃおうかな、と思って近づくが不意打ちで軽くキスをされて、離れられる。
「おやすみ」
「んぇ……~~っ!」
そう言って目をつむってしまった。何だこの男、可愛すぎる。今日は素直すぎないだろうか?いや、昨日も結構素直だったか。素直なガードは可愛い、本当に好きだ。いつもの怖い顔もいいし、照れた顔もいいのだけど……この子を前にすると、自分を見失ってしまう。どうにか自我を保てるように精神力の特訓をしなきゃ……
そういえば、朝から可愛かったなぁ、たまに考え込んだ表情は見てたが、無邪気に僕の手を引いて走り回るガード─しかも時々の笑顔付き─が、屋台の食べ物を美味しい美味しいと頬張るのも可愛かったし、泣いてしまうガードも、なかなか見られない感じで素敵だった─ミーナさんの登場という、最悪な展開の上だったけど─し、その後の花火のときも良かった。正直父様と母様に取られてヤキモチ焼いていたが、二人っきりになった時の頭を撫でてくれているのも良かった。
辿々しい手の動きに、慣れていないのを感じ取り、ガードは僕と付き合ったのが初めてなのだろう。という優越感を感じた。彼の初めてを沢山僕が貰っている、僕の始めても出来るだけ全部あげたい。……できれば、彼の前で怒るのも、今日で最初で最後にしたいな。
……そう考えれば、最悪なことではあったが、彼の考えていた悩みごとを、やっと知れた時には、即位式の後や前に来なくてよかったと思う。どうせ来たって扱いは変わらないが、彼女の罪はもっと重くなっていたかも……しれない。これは僕の匙加減だけれど。
彼の家族との問題も、すぐに解決にないと面倒なのは分かりきっているので、どうにかしなければならない。
どうしよう、とりあえず家と絶縁は決まっているけど、他の考えが浮かんでいない。彼があの家と絶縁しただけで、解決する問題とは思えないし……
この国に立入禁止にするのも大切だろうけど、人間の国へ行った時に、その隙を突かれて、逆襲を受ける可能性もある。根本的な解決にはなっていない。
どうにか人間性を治して、そのまま野に返すか、無理ならば地下に軟禁するぐらいの方法が浮かべばいいんだけど……
この問題が解決するまで、彼に近づけさせないようにする、のは必要だ。彼は王妃になるんだし、恨んだ家族からの攻撃で、身の危険が大きいはずだ。城に篭もらせても違和感は無いはずだし。王妃は、相当に忙しい。いや、多分国王より忙しくない……とは思うけど、彼の場合はまず文字や、この国の情報から勉強しなければいけない。
彼をちょっとの間城に閉じ込めて、その間に彼の家族の問題を解決できれば……良い。
でも、貴族の根本を治すとしたら、城の中で稼ぎ方とか勉強させて商人に転生させる……ぐらいしか思い浮かばないなぁ、如何するべきかな。
頭を抱え、うーん。と悩んでいると、ぎゅっと抱きしめられる。ガードが寝相……?で抱きしめてきたようで、すーすーと寝息をたてながらくっついてきていた。少し半開きの口からはよだれが垂れていて、しっかりと眠っているようだ。
悩んでいた事が少しだけクリアになる、ガードの体温の暖かさが、ホッとする。変に難しいことは考えなくていい、彼が安心して過ごせる日常を、作ってあげればいいんだ。
「ふふ……君のその寝顔を守る為に、頑張るからね」
眠っている顔に軽くキスをして、僕も眠る事にした。明日は待ちに待った即位式だ。
「相当眠かったんだねぇ、来なくてよかったのに」
「いや、顔見たかったし、お前が心配だったから……」
「ふふ、優しいね、ガード君は……」
ベッドに寝転ぶガード君の頭を、よしよしと撫でる。先程父に酒を飲まされていたせいで─今回は一、二杯で終わらせていたが─ほろ酔いなのか、気持ちよさそうに眠りそうになっている。
「……明日、即位式が終われば昨日君がせがんでた事、出来るよ」
「ばっ、恥ずかしいから言うなよっ……」
「昨日の君可愛かったなぁ……本当に負けそうだったよ、良く我慢できたなぁって褒めてほしいくらい」
「褒めない……へへ、いい思い出だけどな」
「う~ん、可愛い。早く明日が来てほしいし、寝ちゃおうかな」
ごろりとガードの隣に寝転んで、顔の近くにガードがいる事が嬉しい。やっと、二人で初めてこのベッドで寝る。隣に思ったよりも高い温度の存在がいるのは、すごく幸せだ。僕がずっと望んでいたことだ……
嬉しさから目を閉じている顔を、じっと見つめていると、パッと目が開いた。
「ん……」
「どうしたの?何処か痛い?」
「ちゅーしたい、して」
「ちゅーって言い方……可愛すぎるな……良いよ、えっちなちゅーしていい?」
「だめ、苦しいもん」
酔っ払って、眠たくなっているのか思考が回ってないらしい。彼は相当にお酒に弱いようだ。酔ってるみたいだし、意地悪してしちゃおうかな、と思って近づくが不意打ちで軽くキスをされて、離れられる。
「おやすみ」
「んぇ……~~っ!」
そう言って目をつむってしまった。何だこの男、可愛すぎる。今日は素直すぎないだろうか?いや、昨日も結構素直だったか。素直なガードは可愛い、本当に好きだ。いつもの怖い顔もいいし、照れた顔もいいのだけど……この子を前にすると、自分を見失ってしまう。どうにか自我を保てるように精神力の特訓をしなきゃ……
そういえば、朝から可愛かったなぁ、たまに考え込んだ表情は見てたが、無邪気に僕の手を引いて走り回るガード─しかも時々の笑顔付き─が、屋台の食べ物を美味しい美味しいと頬張るのも可愛かったし、泣いてしまうガードも、なかなか見られない感じで素敵だった─ミーナさんの登場という、最悪な展開の上だったけど─し、その後の花火のときも良かった。正直父様と母様に取られてヤキモチ焼いていたが、二人っきりになった時の頭を撫でてくれているのも良かった。
辿々しい手の動きに、慣れていないのを感じ取り、ガードは僕と付き合ったのが初めてなのだろう。という優越感を感じた。彼の初めてを沢山僕が貰っている、僕の始めても出来るだけ全部あげたい。……できれば、彼の前で怒るのも、今日で最初で最後にしたいな。
……そう考えれば、最悪なことではあったが、彼の考えていた悩みごとを、やっと知れた時には、即位式の後や前に来なくてよかったと思う。どうせ来たって扱いは変わらないが、彼女の罪はもっと重くなっていたかも……しれない。これは僕の匙加減だけれど。
彼の家族との問題も、すぐに解決にないと面倒なのは分かりきっているので、どうにかしなければならない。
どうしよう、とりあえず家と絶縁は決まっているけど、他の考えが浮かんでいない。彼があの家と絶縁しただけで、解決する問題とは思えないし……
この国に立入禁止にするのも大切だろうけど、人間の国へ行った時に、その隙を突かれて、逆襲を受ける可能性もある。根本的な解決にはなっていない。
どうにか人間性を治して、そのまま野に返すか、無理ならば地下に軟禁するぐらいの方法が浮かべばいいんだけど……
この問題が解決するまで、彼に近づけさせないようにする、のは必要だ。彼は王妃になるんだし、恨んだ家族からの攻撃で、身の危険が大きいはずだ。城に篭もらせても違和感は無いはずだし。王妃は、相当に忙しい。いや、多分国王より忙しくない……とは思うけど、彼の場合はまず文字や、この国の情報から勉強しなければいけない。
彼をちょっとの間城に閉じ込めて、その間に彼の家族の問題を解決できれば……良い。
でも、貴族の根本を治すとしたら、城の中で稼ぎ方とか勉強させて商人に転生させる……ぐらいしか思い浮かばないなぁ、如何するべきかな。
頭を抱え、うーん。と悩んでいると、ぎゅっと抱きしめられる。ガードが寝相……?で抱きしめてきたようで、すーすーと寝息をたてながらくっついてきていた。少し半開きの口からはよだれが垂れていて、しっかりと眠っているようだ。
悩んでいた事が少しだけクリアになる、ガードの体温の暖かさが、ホッとする。変に難しいことは考えなくていい、彼が安心して過ごせる日常を、作ってあげればいいんだ。
「ふふ……君のその寝顔を守る為に、頑張るからね」
眠っている顔に軽くキスをして、僕も眠る事にした。明日は待ちに待った即位式だ。
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