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21話 ミーナSide
ここに来た時は、本当に気分が最悪だった。
獣人だらけで!いつ食べられるか、なんてヒヤヒヤしながら城に着いた時は、ここの豪華さや、薔薇園の広さ、素敵な見た目に全部が手に入るなら、我慢しよう。なんて思えたけど……
でもそれも束の間、何故かガードがアンヌ王子に選ばれ、私はいらないと言われてしまった。挙句には捕まって、地下牢へ。
初めての事─殆どの男は全員胸を当てて言いよれば、喜んで私のお願いを聞いてくれた─で、混乱が止まらなかった。
なんで出来損ないのガードが、あの男に選ばれているんだろう?
噂に聞くより、五千倍かっこよかった。確かに身長は小さいし、少しひょろひょろしてたけど噂の人食いとか、残虐な王子。というイメージは払拭されて、少し幼い王子という感じで、好きだった。
なんでそんな男が、あんな無骨な男を?本当に男女の見分けがつかないんじゃないの?なんて考えが頭を巡った。
そんな選ばれたガードを侮辱したとして、私は今地下牢にいる。と言っても、暗くジメジメとして、庶民の罪人がいるような藁のベッドに、柵では無い。普通の部屋に、窓が無くて、本やペンなどがない本当に泊まるだけの、簡素な部屋。という感じ。
正直、侮辱したからって地下に閉じ込められるのが意味がわからない。と、考えていた。
でも、私はそこで一つの考えに辿り着いた。
アンヌ王子は、ガードに操られているんじゃない?
なんて、あいつにそんな力が無いことは、わかっているけど、アンヌ王子はベタ惚れの様子だったし、肝心なあいつはアンヌ王子の後ろに立ってただけ。操られてる説、結構的を得ていると思う。
力と言っても、魔力ではなく天性の能力みたいな物かもしれないし。
だって、さっき食事を持ってきてくれた時も、扉の外から私に冷たくするだけで、無理やり食事を食べさせに来たのは、ガードだった。何か触ってないと操れないとか、そういう感じなんじゃないかしら。能力の解除を恐れた、ガードの戦略としたら、私に食べさせに来たのも納得。あいつは私に食べ物を、無理やり食べさせられるタイプじゃないもの。
そう考えれば特別な力。というのも納得できる。人を操る能力を持っていて、それを重宝しているか、それで操られているかの二択。
なら、私がアンヌ王子をガードから守らなくちゃ!
あんなに私に対して聖女の力が弱い、って言ってたけど、それも言わされていたとして、私の力を駆使して操られているのを止めてあげて、私と結婚を出来るようにしてあげよう。元々私に当てられた申込みだったんだから、ガードが選ばれてるのはおかしいのよ。
そう思って私は、地下牢に閉じ込められておくのを了承した。出来るだけ彼の近くに、居れるようにしないと、この国から追い出された後、二度と入れないかもしれないし。
でも、早く解決しないとここから出られない。居心地は悪くないけど、ベッドは硬いし、甘いスポンジケーキは食べられないし、温かい紅茶もない。暇になったら遊べるトランプだってない。
一番最悪なのは、聖女の特訓が出来ないこと。
聖女の特訓には、特別な水晶が必要で、それに手を当てる事で、魔力の向上を図るというもの。
お金もすごくかかるので、この国ですぐに再婚の手続きを終わらせて、水晶を新しく買うお金を貰おうと思っていたので、何も無い。
ムカつくことに、確かに私はまだ聖女見習いで、擦り傷や、簡単な毒を治すことしかできない。だから、お父様とお母様のためになれない。もっと早く、この貧乏から抜け出したいのに、そのためにはお金がかかる。正直、アンヌ王子とガードが結婚したし、王妃になりたくはあったけど、変な王子と結婚したくないなーとか、死ぬよりマシだしーとか、お金の支援を頼めばいいと思っていたんだけれど、お父様とお母様は、恨まれてるだろうから無理。って言ってた。
別に恨まれてたって、また言う事聞かせればいいのに。と、思っていたけど─人間の性格や恐怖なんて、そんなすぐ終わらないんだから─人を操る力があるなら別。そうよね、私達に使わなかったのは身内には使えないとか、そういう関係で使えなかった。と見たら、やっぱり私しかアンヌ王子を救えないわ。
結婚はしなくていい、面倒くさいし。なんて思ってたけど、かっこいいし、お金とこの城が手に入る。そして、大きいのはこの国の王になるということ。王妃とはいえ国王と同じような顔ができる。それを考えれば、面倒くさい、とか考えてる場合じゃない。
安心してね、アンヌ王子。私が助けてあげるわ。
__次にアンヌ王子かガードが来た時、そこがチャンスね。
獣人だらけで!いつ食べられるか、なんてヒヤヒヤしながら城に着いた時は、ここの豪華さや、薔薇園の広さ、素敵な見た目に全部が手に入るなら、我慢しよう。なんて思えたけど……
でもそれも束の間、何故かガードがアンヌ王子に選ばれ、私はいらないと言われてしまった。挙句には捕まって、地下牢へ。
初めての事─殆どの男は全員胸を当てて言いよれば、喜んで私のお願いを聞いてくれた─で、混乱が止まらなかった。
なんで出来損ないのガードが、あの男に選ばれているんだろう?
噂に聞くより、五千倍かっこよかった。確かに身長は小さいし、少しひょろひょろしてたけど噂の人食いとか、残虐な王子。というイメージは払拭されて、少し幼い王子という感じで、好きだった。
なんでそんな男が、あんな無骨な男を?本当に男女の見分けがつかないんじゃないの?なんて考えが頭を巡った。
そんな選ばれたガードを侮辱したとして、私は今地下牢にいる。と言っても、暗くジメジメとして、庶民の罪人がいるような藁のベッドに、柵では無い。普通の部屋に、窓が無くて、本やペンなどがない本当に泊まるだけの、簡素な部屋。という感じ。
正直、侮辱したからって地下に閉じ込められるのが意味がわからない。と、考えていた。
でも、私はそこで一つの考えに辿り着いた。
アンヌ王子は、ガードに操られているんじゃない?
なんて、あいつにそんな力が無いことは、わかっているけど、アンヌ王子はベタ惚れの様子だったし、肝心なあいつはアンヌ王子の後ろに立ってただけ。操られてる説、結構的を得ていると思う。
力と言っても、魔力ではなく天性の能力みたいな物かもしれないし。
だって、さっき食事を持ってきてくれた時も、扉の外から私に冷たくするだけで、無理やり食事を食べさせに来たのは、ガードだった。何か触ってないと操れないとか、そういう感じなんじゃないかしら。能力の解除を恐れた、ガードの戦略としたら、私に食べさせに来たのも納得。あいつは私に食べ物を、無理やり食べさせられるタイプじゃないもの。
そう考えれば特別な力。というのも納得できる。人を操る能力を持っていて、それを重宝しているか、それで操られているかの二択。
なら、私がアンヌ王子をガードから守らなくちゃ!
あんなに私に対して聖女の力が弱い、って言ってたけど、それも言わされていたとして、私の力を駆使して操られているのを止めてあげて、私と結婚を出来るようにしてあげよう。元々私に当てられた申込みだったんだから、ガードが選ばれてるのはおかしいのよ。
そう思って私は、地下牢に閉じ込められておくのを了承した。出来るだけ彼の近くに、居れるようにしないと、この国から追い出された後、二度と入れないかもしれないし。
でも、早く解決しないとここから出られない。居心地は悪くないけど、ベッドは硬いし、甘いスポンジケーキは食べられないし、温かい紅茶もない。暇になったら遊べるトランプだってない。
一番最悪なのは、聖女の特訓が出来ないこと。
聖女の特訓には、特別な水晶が必要で、それに手を当てる事で、魔力の向上を図るというもの。
お金もすごくかかるので、この国ですぐに再婚の手続きを終わらせて、水晶を新しく買うお金を貰おうと思っていたので、何も無い。
ムカつくことに、確かに私はまだ聖女見習いで、擦り傷や、簡単な毒を治すことしかできない。だから、お父様とお母様のためになれない。もっと早く、この貧乏から抜け出したいのに、そのためにはお金がかかる。正直、アンヌ王子とガードが結婚したし、王妃になりたくはあったけど、変な王子と結婚したくないなーとか、死ぬよりマシだしーとか、お金の支援を頼めばいいと思っていたんだけれど、お父様とお母様は、恨まれてるだろうから無理。って言ってた。
別に恨まれてたって、また言う事聞かせればいいのに。と、思っていたけど─人間の性格や恐怖なんて、そんなすぐ終わらないんだから─人を操る力があるなら別。そうよね、私達に使わなかったのは身内には使えないとか、そういう関係で使えなかった。と見たら、やっぱり私しかアンヌ王子を救えないわ。
結婚はしなくていい、面倒くさいし。なんて思ってたけど、かっこいいし、お金とこの城が手に入る。そして、大きいのはこの国の王になるということ。王妃とはいえ国王と同じような顔ができる。それを考えれば、面倒くさい、とか考えてる場合じゃない。
安心してね、アンヌ王子。私が助けてあげるわ。
__次にアンヌ王子かガードが来た時、そこがチャンスね。
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