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32話
お茶会を楽しんだあと─意外とおおらかなルールとか、厳しそうなルールがあって、覚えるのに時間が掛かりそうだった─俺はご飯を元王妃と食べていた。
今日は元国王も、アンヌも出払ってしまっているらしく、二人で食事だ。本当はカンも一緒に……なんて思っていたのだが、パパといっしょに食べる!と、スタスタと歩いていってしまった。
もともと結構な頻度で来ていた……らしく─秘密!と言いながら教えてくれた─地下牢で待ち合わせをしているので、そこにそのまま向かう!と行ってしまったのだ。
あんな小さい子が一人で行くなんて……と不安になる。間違えて扉さえ開けなければ、姉に何かされることはないだろうけど、万が一迷子になったり、転んで動けなくなったら怖かった……が、着いてこないで!と、釘を打たれてしまって、着いていくにも行けなかったのだ。
「ガードちゃん、やっぱりカンちゃんが心配?わかるわ、あんなに小さいもの」
「無理矢理にでも着いていくべきだった……ですかね。やっぱり不安です。階段で転んだりしたら軽い怪我では済まないと思うし……」
「ええ、私も思う。でも……一種の冒険の気持ちなのも分かるし、パパにかっこいい姿を見せたくなっちゃうのも分かるわ」
「そういうもの……ですかね?」
「そうよ、パパにここまで一人で来れたんだよ!って、自信満々にニコニコとしてるカンちゃん、考えてみて?」
そう言われて考えると、確かに……なんて思う。あれくらいの年頃の子なら、褒められたい気持ちが沢山あるのは当たり前か。なんとなくわかる気もしなくもない。
でも不安だ、せめてパンくらい持たせてあげるべきだった……なんて、もう遅いことを後悔しつつ食事を食べすすめ、一つの案が思いつく。
そういえばこの後ミーナの所へ行く。急いで食べ終わればカンの様子も見に行けるし、ヤンに挨拶もできる。ヤンには最近全くあってなかった─本当に朝の一瞬くらい─し、久しぶりに少し話したい。
思い立ったが吉日。急いでパクパクと食事を口に進め、元王妃に断って席を立つ。
「もう、そんなに急いでどうしたの?」
「不安なんで、ミーナに会いに行くついでに見てきます」
「え!また会いに行く……」
何かを言われるが早いか遅いか、俺は走り出していた。やっぱり自分は自覚してないけど子供が好きらしい。
□◇□◇□◇□
思ったよりも食事場から地下牢まで遠い。少しぐるっと回らないとさっきの場所からは遠いみたいだ。
とりあえず今の道中にはカンはいないし、もう少しで到着するはず……なので、無事に父親に会っているかもしれない。
これならあんまり急いで食べなくても良かったかもなぁ、なんて思いながら扉を開けようとすると、思いっきり扉が開き、中からはヤンが出てきた。
「あれ、ヤン、どうした?」
「へ!あ、王妃、すみません……あの、うちの子見ませんでしたか?」
「……見てない、な。今の道中では」
「あぁ、そんな……!なかなか来ないので、お二人と食事しているのかと思ってまして、今来たブーケさんに聞いて……あぁ……」
「すみません、私がお茶会を途中で抜けたばかりに、情報が……」
ブーケはマフィンを俺達にくれたあと、急用ができたとかで外に出てしまったので、先程の別れたときの話は知らないのだろう。仕方が無いことなのに、ものすごく焦って、困っている。
「落ち着け、この国の中にいるならまだ探せるだろ。まだ城から出てない可能性の方が高いわけだし」
わたわたと尻尾を垂らして歩き回るヤンを横目に、ここまでの道と、お茶会の所からの道を考える。お茶会の場所だったらあまり遠くないはずなのだが、確かに小さい部屋の前を通ったりするし、その中に入って怪我でもして動けないのかもしれない。
「とりあえず俺はお茶会の場所からの道をたどる、お前はあっち、ブーケはここで待機!帰ってきたら保護してくれ」
「分かりました!お気をつけて」
とりあえず片っ端から見ていくしか方法は無いだろう。呼びかけるようなものもないし、大きな音を出せばもし、叫んでいたとしてもかき消してしまうかもしれない。
カン、無事で居てくれ__
□◇□◇□◇□
地下牢からお茶会の部屋へ逆上りしていく、最初の部屋には人がいる雰囲気さえ無かった。真っ暗になった部屋に、最悪幽霊でもいるんじゃないか。というぐらい。
これは、もしかしてカンは怖がって動けないとか?その可能性はまんざらでもない。俺が子供だったら怖がって動けない気がする。
次々と開けて、名前を呼ぶ。流石に近くに行って名前を呼べば、最後の力を振り絞って返事をしてくれるはずだ。
そうして次々と部屋を調べて行き、ついには最後の部屋になった。
ここにいなかったらどうしよう、いや、あっちの方にいた可能性も……あるし。なんとも言えないよな……?
最後の部屋の扉をあけて、声をかける。……何も聞こえない。こっちには居なかったのだろうか。
もう一度見直して別の場所も探しに行こうとしたら、鼻のすする音が聞こえる。
え、本当に幽霊……?と、首が固まる。急にこの前の筋肉痛の時みたいに、ギギギ……と音でもなる様な首を曲げるときの音が聞こえ、鼻のすする方の音へゆっくりと向かう。
部屋の音の出処を探して、どこにあるかを聞いてみる。ウロウロとすると、入口付近のテーブル下で聞こえているようだ。テーブルクロスが掛けられているから、中が見えず、余計恐怖が倍増する。
……いや、カンの為だ!カンがこの幽霊に怖がった説はある。テーブルクロスの端を持ち、思いっきりめくりあげて、バッとしゃがんで中を見る。
ふわふわした塊がある、いや、ん?脳がフリーズし、一回理解を失う。
「……カン!?」
「……」
グスグスと聞こえるが、喋ってくれない。こちらを振り向いてくれたが……泣き続けるだけで何も言わない。じっとこちらの顔を見て、プルプルとしている。
「どうした?おい、カン……?」
聞くと、耳は聞こえる……?のか、手をこちらに突き出してペコペコと頭を下げている。
手には小さな小瓶があり、中身は無色透明。何が入ってるのかはよくわからない。
「これは……なんだ?」
「……」
「……飲み物?」
そう聞くと、コクコクと頭が頷く。飲んでほしい……という意味か、飲ませてほしいか……
いや、さっき紅茶を飲んでいたから、自分で飲むことはできるはず。ということは……飲んでほしい?
そっと瓶を貰い、口につける動作をすると、目が潤んでいるからか、それとも希望を見出したのかキラリと光る。
これは、飲んでほしいという意味だ。と、理解し一気に飲み干すと、なにか甘い味がする。でも、クッキーやマフィンなどの美味しい甘さではなく、なんだか科学的というか、魔力が入ってそうというか……
少しグラグラとしてくる頭を叩き起こし、カンを見ると、こちらに勢い良く抱きついてきた。
「う、うぅ~!おうひさまぁ、こわかったぁ……!」
「え!あ?喋れ……おわ……っ!」
苦しいくらい首に抱きつかれる。息が苦しい……
「ぐ、ぱ、ぱ……心配してたぞ……」
「うえぇ、あの、あのおねーさんがぁ……!」
泣いてるのは誰かに何かやられたらしい。話をしっかりと聞かないといけないが、とりあえず泣きやませなければ……俺だけでは泣きやませられる気がしないので、とりあえず父親にあわせてあげよう。
そう思って抱き上げようと立ち上がると、足元がふらつく。もしかしてあの瓶の中身は……毒とか?にしては、苦しいよりはなんだか、ぼーっとしてくるというか、意識が朦朧とする感じなきがする。いや、それは毒で身体が眠りを求めているのか……?
わからないが、とにかく落ち着かせなきゃいけないと、脳に言い聞かせ、頑張って抱き上げる。こういう時は頑丈な身体でよかった……なんて思う。
めそめそと泣いている声が耳元で聞こえる、何があったかわからないが……相当に怖い思いをしたのだろう。やっぱり、俺が無理矢理にでもついていってあげられていたら、こうはならなかったのかもしれない。少しだけ後悔の念が湧き出てきていた。
今日は元国王も、アンヌも出払ってしまっているらしく、二人で食事だ。本当はカンも一緒に……なんて思っていたのだが、パパといっしょに食べる!と、スタスタと歩いていってしまった。
もともと結構な頻度で来ていた……らしく─秘密!と言いながら教えてくれた─地下牢で待ち合わせをしているので、そこにそのまま向かう!と行ってしまったのだ。
あんな小さい子が一人で行くなんて……と不安になる。間違えて扉さえ開けなければ、姉に何かされることはないだろうけど、万が一迷子になったり、転んで動けなくなったら怖かった……が、着いてこないで!と、釘を打たれてしまって、着いていくにも行けなかったのだ。
「ガードちゃん、やっぱりカンちゃんが心配?わかるわ、あんなに小さいもの」
「無理矢理にでも着いていくべきだった……ですかね。やっぱり不安です。階段で転んだりしたら軽い怪我では済まないと思うし……」
「ええ、私も思う。でも……一種の冒険の気持ちなのも分かるし、パパにかっこいい姿を見せたくなっちゃうのも分かるわ」
「そういうもの……ですかね?」
「そうよ、パパにここまで一人で来れたんだよ!って、自信満々にニコニコとしてるカンちゃん、考えてみて?」
そう言われて考えると、確かに……なんて思う。あれくらいの年頃の子なら、褒められたい気持ちが沢山あるのは当たり前か。なんとなくわかる気もしなくもない。
でも不安だ、せめてパンくらい持たせてあげるべきだった……なんて、もう遅いことを後悔しつつ食事を食べすすめ、一つの案が思いつく。
そういえばこの後ミーナの所へ行く。急いで食べ終わればカンの様子も見に行けるし、ヤンに挨拶もできる。ヤンには最近全くあってなかった─本当に朝の一瞬くらい─し、久しぶりに少し話したい。
思い立ったが吉日。急いでパクパクと食事を口に進め、元王妃に断って席を立つ。
「もう、そんなに急いでどうしたの?」
「不安なんで、ミーナに会いに行くついでに見てきます」
「え!また会いに行く……」
何かを言われるが早いか遅いか、俺は走り出していた。やっぱり自分は自覚してないけど子供が好きらしい。
□◇□◇□◇□
思ったよりも食事場から地下牢まで遠い。少しぐるっと回らないとさっきの場所からは遠いみたいだ。
とりあえず今の道中にはカンはいないし、もう少しで到着するはず……なので、無事に父親に会っているかもしれない。
これならあんまり急いで食べなくても良かったかもなぁ、なんて思いながら扉を開けようとすると、思いっきり扉が開き、中からはヤンが出てきた。
「あれ、ヤン、どうした?」
「へ!あ、王妃、すみません……あの、うちの子見ませんでしたか?」
「……見てない、な。今の道中では」
「あぁ、そんな……!なかなか来ないので、お二人と食事しているのかと思ってまして、今来たブーケさんに聞いて……あぁ……」
「すみません、私がお茶会を途中で抜けたばかりに、情報が……」
ブーケはマフィンを俺達にくれたあと、急用ができたとかで外に出てしまったので、先程の別れたときの話は知らないのだろう。仕方が無いことなのに、ものすごく焦って、困っている。
「落ち着け、この国の中にいるならまだ探せるだろ。まだ城から出てない可能性の方が高いわけだし」
わたわたと尻尾を垂らして歩き回るヤンを横目に、ここまでの道と、お茶会の所からの道を考える。お茶会の場所だったらあまり遠くないはずなのだが、確かに小さい部屋の前を通ったりするし、その中に入って怪我でもして動けないのかもしれない。
「とりあえず俺はお茶会の場所からの道をたどる、お前はあっち、ブーケはここで待機!帰ってきたら保護してくれ」
「分かりました!お気をつけて」
とりあえず片っ端から見ていくしか方法は無いだろう。呼びかけるようなものもないし、大きな音を出せばもし、叫んでいたとしてもかき消してしまうかもしれない。
カン、無事で居てくれ__
□◇□◇□◇□
地下牢からお茶会の部屋へ逆上りしていく、最初の部屋には人がいる雰囲気さえ無かった。真っ暗になった部屋に、最悪幽霊でもいるんじゃないか。というぐらい。
これは、もしかしてカンは怖がって動けないとか?その可能性はまんざらでもない。俺が子供だったら怖がって動けない気がする。
次々と開けて、名前を呼ぶ。流石に近くに行って名前を呼べば、最後の力を振り絞って返事をしてくれるはずだ。
そうして次々と部屋を調べて行き、ついには最後の部屋になった。
ここにいなかったらどうしよう、いや、あっちの方にいた可能性も……あるし。なんとも言えないよな……?
最後の部屋の扉をあけて、声をかける。……何も聞こえない。こっちには居なかったのだろうか。
もう一度見直して別の場所も探しに行こうとしたら、鼻のすする音が聞こえる。
え、本当に幽霊……?と、首が固まる。急にこの前の筋肉痛の時みたいに、ギギギ……と音でもなる様な首を曲げるときの音が聞こえ、鼻のすする方の音へゆっくりと向かう。
部屋の音の出処を探して、どこにあるかを聞いてみる。ウロウロとすると、入口付近のテーブル下で聞こえているようだ。テーブルクロスが掛けられているから、中が見えず、余計恐怖が倍増する。
……いや、カンの為だ!カンがこの幽霊に怖がった説はある。テーブルクロスの端を持ち、思いっきりめくりあげて、バッとしゃがんで中を見る。
ふわふわした塊がある、いや、ん?脳がフリーズし、一回理解を失う。
「……カン!?」
「……」
グスグスと聞こえるが、喋ってくれない。こちらを振り向いてくれたが……泣き続けるだけで何も言わない。じっとこちらの顔を見て、プルプルとしている。
「どうした?おい、カン……?」
聞くと、耳は聞こえる……?のか、手をこちらに突き出してペコペコと頭を下げている。
手には小さな小瓶があり、中身は無色透明。何が入ってるのかはよくわからない。
「これは……なんだ?」
「……」
「……飲み物?」
そう聞くと、コクコクと頭が頷く。飲んでほしい……という意味か、飲ませてほしいか……
いや、さっき紅茶を飲んでいたから、自分で飲むことはできるはず。ということは……飲んでほしい?
そっと瓶を貰い、口につける動作をすると、目が潤んでいるからか、それとも希望を見出したのかキラリと光る。
これは、飲んでほしいという意味だ。と、理解し一気に飲み干すと、なにか甘い味がする。でも、クッキーやマフィンなどの美味しい甘さではなく、なんだか科学的というか、魔力が入ってそうというか……
少しグラグラとしてくる頭を叩き起こし、カンを見ると、こちらに勢い良く抱きついてきた。
「う、うぅ~!おうひさまぁ、こわかったぁ……!」
「え!あ?喋れ……おわ……っ!」
苦しいくらい首に抱きつかれる。息が苦しい……
「ぐ、ぱ、ぱ……心配してたぞ……」
「うえぇ、あの、あのおねーさんがぁ……!」
泣いてるのは誰かに何かやられたらしい。話をしっかりと聞かないといけないが、とりあえず泣きやませなければ……俺だけでは泣きやませられる気がしないので、とりあえず父親にあわせてあげよう。
そう思って抱き上げようと立ち上がると、足元がふらつく。もしかしてあの瓶の中身は……毒とか?にしては、苦しいよりはなんだか、ぼーっとしてくるというか、意識が朦朧とする感じなきがする。いや、それは毒で身体が眠りを求めているのか……?
わからないが、とにかく落ち着かせなきゃいけないと、脳に言い聞かせ、頑張って抱き上げる。こういう時は頑丈な身体でよかった……なんて思う。
めそめそと泣いている声が耳元で聞こえる、何があったかわからないが……相当に怖い思いをしたのだろう。やっぱり、俺が無理矢理にでもついていってあげられていたら、こうはならなかったのかもしれない。少しだけ後悔の念が湧き出てきていた。
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