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監獄の匣
#04 回想 幼き日の惨劇
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長官の様子がおかしくなってから、私は少しずつ過去を振り返るようになった
昔の日常を...
私は、『監獄の匣』があるビル街ではなく、山際にある街で生まれ育った。両親と私と3人で、楽しく暮らしていた。生まれつき視力が良いことで、少し有名だった。
だが、突如として、幸せな日々の終わりは来る...
いつものようにイーシュと遊んだ帰り、私は、家の扉を開ける
「ただいまぁー!」
返事が帰ってこない...。
いつもなら、母のふわっとした声が聞こえてくるのだが...。今日は仕事が長引いているのだろうか...
家の中に入ると、しんと静まり返った空気がやけに苦しく感じた
雨が降っていた時期、というのもあり、じめじめとして気味が悪かった
「お母さん...」
私は、母を呼ぶ...。応えが返ってこない
どうしたのだろう...
ちょうど、腹が減っていたのでリビングに行くことにした。
リビングの電気が点いたままだった...、というより、母がいるような気がした
「美味しいご飯が食べられそうだ」
そう思って、リビングに足を踏み入れる
目の前に、凄惨な光景が広がっているとも知らずに...
リビングに入って、まず目に付くのは、大きなソファ。
誰かが横たわっている。母が疲れて寝ているのかと思い、近くにあったタオルケットを掛けようとした。が、しかし、母の首から血が出ていることに気づき、腰を抜かした...
「ひっ...!!」
母の手首に指を当て、脈拍を確認する
『脈がない...』
母は『死んで』いた。
誰がこんなことをしたのだろうか…。
それより、父を探さなくては...
階段を上って二階に上がり、父を呼んだ
これまた、返事がない
二階の、寝室へ行ってみることにした
暗い廊下...、何かが出てきそうだ
寝室の扉の前、何かが置かれていた
リュックサックよりも大きなもの...
近づいて見てみると...
ドアノブにネクタイで首を吊った父だった
父もやはり『死んで』いた。
濁った双眸が、私を見つめる...
怖い...
私は、警察に通報した
「親が死んでいる。殺された」と
しばらくして、家にパトカーが来た
家を出ると、真っ赤なランプがくるくると回っている
『嫌いな』...赤色...
私は、怖くて逃げ出した
イーシュの家の方向へ
だが、途中で力尽き、倒れてしまった...
もう、十何年も前のことだが、今でも鮮明に覚えている。赤い血、濁った双眸...
気が滅入ってしまった...。また吐き気が甦る
長官が帰ってくるまで寝ていよう...
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