幼児化騎士は☓☓☓しました。

変態科学者は紳士でした

研究所の一室は子供用のプレイルームになっており、大人になったプルエラの周りに子供達が集まっていた。
「すごーい」
「大人だぁ、きゃははは」
「抱っこしてぇ」
パーセルは、自身の発明と作戦が成功した事を喜んでいた。
妙齢の女性が素っ裸で急に飛び込んできた事には驚愕したが、自分が編んでやった独特の髪型を見れば正体は明らかだった。
「ターゲットの騎士団トップを無力化できたのは大きいな」
おかっぱのプリエラが
「仕事したねぇ」
と言うと
「100連ガチャ引いちゃう？」
とプルミラが茶化す。
「ねぇねぇ、次は私達が行ってきていい？末っ子のプルエラが大人なのも気にくわないしさぁ」
「そうそう、急に私らを子供扱いしやがって」
「わしは年上は好きじゃないんだが」
「やっぱりロリコンじゃん」
「変態、変態、変態」
「うっせぇわ」
パーセルが制止する。
タイミング悪くプルエラが入ってくる。
「絡んでくれないのは、そういうことだったのね。せっかくボンキュッポンになったのに～。既成事実作ってやる～」
パーセルに無理やり抱きついていく。
「どこでそんな言葉を！わしはそんな風に育てた覚えはないぞ！」
プリエラは、羽交い締めにされたパーセルに冷たい視線を注ぐ。
「ふん、一生やってろ」
「嫉妬しちゃって、可愛い～」
「プルミエ、ほっといていいの？」
「博士にそんな度胸あるわけないでしょ」
「そうだね」
パーセルは変態科学者とはいえ、育てた娘達に手は出さないのだった。