69 / 260
とある日のカナル隊
しおりを挟む「失礼しました」
一礼する
カナル隊の隊長、カナル・ウェーバは軍本部に呼び出され、そして、ある人物が新しく部隊に配属されたと言い渡された。
カナルは神妙な顔つきでその部屋を出る
「ふぅぅぅぅー」
深く長い息を付き、そして‥‥‥‥
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
両腕を天に上げ、腹の底から叫んだ
「はぁーはははははーぁ!」
この場所がどこかも気にもせず、いや、もうその事は頭の隅にも置いてはいない、とにかく叫ばないと自分が抑えられなかった。
もう既に叫んでいる時点で抑えられてはいないが
バタン!
「うるさいぞ! ここをどこだと思っている! わきまえろ!」
急に今カナルが出て来たドアが開き、怒声が響く、そこには軍の幹部が額に血管を浮かばせ、物凄い形相で怒鳴ってきた。
「す、すみませんでしたー!」
急に怒鳴られたカナルは飛ぶようにその場から走り去った。
今さっきまで凄い形相でカナルを睨んでいた軍幹部だったが、そのカナルのはしゃぎようを見て、思わず顔を綻ばせた。
「ふっ‥」
少しだけ口から息が漏れ、ゆっくりとドアを閉めた。
・・・・・
・・・・・
「なあー俺らが呼び出されるのってさぁ、何が原因かな?」
カナル隊隊長、カナル・ウェーバが本部に呼び出されると同じく、カナル隊の隊員達も本部に呼び出されており、とある部屋の一室で待機をしていた。
自分達が何かしでかしたのではないか? そう疑う隊員の一人のブライ、本人は前回の休暇の際、夜の街で自分が何かしでかしたのではないか? と考えていた。
ブライは特に何かをしでかした記憶が無いので、酔っぱらっていた時何かしていたのではないか考えていた。
彼は今ままでの自分の行いを考え、本部に呼び出された原因に気が気では無かった。
「さぁ? 別に大したこと無いんじゃない、もしかしたらさ、『よく国の為に頑張ってくれているな、これは特別手当だ』とか言ってお酒とか奢ってもらえるかもよ」
この部屋にいるカナル隊の中で、唯一笑顔でいる女性兵士のニーア、彼女はもう既にこの後皆で飲みに行く事しか考えておらず、本部に呼び出されたという事実はもう頭には無かった。
この隊で酒が入ると一番問題行動を起こす人物で、警察の厄介になる事がしばしばあった。
「流石にそれは無いと思うのですが‥‥でも何かしらの厄介な事でしょうね‥‥」
任務は確実にこなしているから部隊が問題なわけではない、自分は問題行動を起こしてはいないし、だとすると、今回呼び出されたのはブライかニーアだろうと内心思っている男性兵士のタウロン、『探知』魔法を使用し、カナル隊長が戻ってくるのを見張っていた。
「どちらにせよ、隊長が戻ってくるまではここで討論してもしょうがないがな!!」
廊下まで聞こえるような大声で話をするオリバー、彼は別に大声を出している訳ではなく、コレが通常である、この部隊に所属する人間は彼の声にもう慣れてしまったので、あまり彼の声の大きさには突っ込むことは無くなってしまった。
パラ‥‥パラ
心ここにあらずといった感じで雑誌を読みふける女性兵士のミラ、彼女は前髪が両目を覆うほど伸びきっており、同じ女性隊員であるニーアと比べ、容姿に対してほぼ無頓着だった。
他の隊員達の話が盛り上がっているなか、その話の輪に入らず一人で本を読んでいる事が多かった。
不安と楽観が入り混じる空気の中
「どうやら隊長らしき人が来たようです」
『探知』魔法を使用していたタウロンが、隊長らしき人物が部屋に近づいているのを皆に教える
「お、おお、やっとか‥‥」
不安が収まらないブライは少し緊張した面持ちになる
・・・・・・・
・・・・
「ねえタウロン、来ないじゃないの」
「いますよ、ドアの前にいるのですが、どうしたんでしょうか?」
「なあ‥‥おい、何やってるんだよ」
ブライが少し焦り出した時、そのドアがゆっくりと開かれた。
「待たせたな」
ドアから部隊長であるカナルがその姿を現すと、ブライの緊張が一気に高まる
「少し遅かったですな隊長!! そんなに重大な話だったのですか!!」
「ああ、重大な話を貰った」
重大‥‥その言葉で楽観していたニーアまでブライの様に緊張が走った。
ニーアだけではない、タウロンもそしてオリバーも‥‥‥だがミラだけは特に反応するわけでもなくそのまま本を読んでいた。
「あー隊長? 何で顔が少し赤いの?」
カナルの顔が少し赤く、よく見ると肩が少し早く上下している事に気付いたニーアが指摘する
そのニーアの指摘に、ミラを外した他の隊員達も一体何があったのか? と色々な考えを巡らせる
「ん? そうか」
カナルはニーアの指摘に対し、右手で顔を撫でるように抑える、実はカナルはここまで走って来たので顔が赤く少し息が上がっていた。
それを自覚していたのでドアの前で少し体と気持ちを落ち着かせていたのだ。
一刻も早く隊員達に‥‥と
カナルは姿勢をピンと正し
「実はな‥‥」
そのカナルの様子に、自然とミラ以外の隊員達の姿勢も伸びる
「‥‥我が部隊に‥‥召喚者が入る事になった」
「「‥‥‥え?」」
一同ポカンとなる中
「マジかぁぁ!」
ブライがいち早くその言葉を理解した
「え? え、召喚者? マジなの隊長!」
ニーアが驚きの声を上げ
「本当ですか! ならカナル隊は召喚者が所属する部隊になるんですね!」
普段あまり感情を出さないタウロンさえ驚きの声を上げ
「うっ!‥‥‥うぅ‥この部隊にも、遂に召喚者が!!‥‥‥」
オリバーは泣いた
いるだけでその部隊の生存率が格段に上昇するとされる召喚者、召喚獣の契約が出来る者は少なく、召喚者自体が貴重とされている、なので、その部隊の質を強化するため、召喚者が所属する部隊の武器や防具は質の良い物に変えられ軍からの待遇も格段に上がる。
ハルツール軍に存在する部隊の殆どが召喚者の入隊を希望するが、召喚者の数が少ないのでこればかりはどうしようもなかった。
隊員達は自分達の部隊に召喚者が入る事で、任務の成功率と待遇の強化に喜んだ
だが
パラ‥‥‥
ミラは無関心とばかりにページをめくっていた。
「やったぜ! 給料が増える!」
「飲むよね! この後飲みにいくよね! めでたいからパーッといこうよ」
「いいですね、今日は私もたくさん飲みますよ‥‥オリバー? 大丈夫ですか?」
「うっ‥‥うっ‥‥だ、大丈夫だ!!」
そんな中、隊長のカナルは‥‥
「おっとと、忘れていた」
わざとらしく注意を引くような事を言った後‥‥
「入隊予定時期は来年、軍学校3年の仮入隊者だ」
「何だよ! 来年か、仮入隊って事はまだ学生かよ、しゃーないな俺が来年鍛えてやるか!」
「おっ! 初心な新人かぁー、入隊したらアタシがベロンベロンになるまで飲ませて上げないとね! 取りあえず今日は祝杯だね」
ブライとニーアが興奮状態の中、「来年の仮入隊」という言葉にタウロンが「はっ!」とする
「た、隊長‥‥来年の仮入隊の生徒って、たしか一人しかいませんでしたよね‥‥‥」
「っ!!」
オリバーもその言葉で気づき、一瞬で泣き止んだ
カナルは少し言葉を溜めて
「‥‥‥‥来年仮入隊する者は‥‥こう呼ばれている『竜騎士』と‥‥」
「なっ!」
「っ!」
今や軍どころか、一般でも話題になっている竜騎士、遥か昔に存在していたと言われる伝説の騎士達、空を駆ける竜に乗り数々の戦果を上げたとされる、その活躍は現代でも未だに語り継がれる。
その竜騎士の再来と噂される召喚者が、同じ部隊に配属される‥‥
余りの衝撃に皆、声を出す事も出来ないでいた。
それまで全く反応が無かったミラだが、竜騎士の言葉で本から視線を外し、天井を少しの間見上げていたが‥‥‥
バン!
「竜騎士!?」
持っていた本を机に叩きつけ、普段出さないような大きな声をあげ立ち上がった
・・・・
・・・・
「マジかよ! マジ竜騎士? 隊長は軍の幹部に賄賂でも送ったのかよ!」
「ははは! そんな事忘れたなぁーあー愉快愉快!」
その日、カナル隊はそのまま全員で飲みに行き、開始30分で既に皆酔いが回る程ハイペースで飲み続け、既に2時間が経っていた。
「ちょっとお姉さん! お酒足りないからもっと頂戴! ケース! ケースごと持って来て!」
カナル隊がいる個室には酒の瓶が散乱しており、床は足の踏み場もないほどだった。
「すみません、つまみがもう無いのですがすぐに追加してください、え? 大丈夫食べられれば何でもいいので早めにお願いします、皿が無い? だったらこの皿に入れて下さい、洗わなくてもいいですから、どうせお腹に入るんです」
料理の皿が塔の様に積み重ねられ、新しく料理が来ても一瞬で無くなってしまう
「私のコップはどこに行った!! 無いぞ!!」
「うっさいぞオリバー、ミラみたいに直接瓶で飲んだらいいじゃん」
「おお!! そうだな!! コップを使わなければこの店の従業員も洗わずに済むだろうな!!」
余りのカナル隊の騒がしさに、他のお客達は早々と帰って行ったが、カナル隊だけは閉店までその店で飲んでいた。
翌朝
目を覚ましたカナル隊の隊員達は、何故か全員魔法の使用を制限された檻の中にいた。
その日、全員路上で寝ていた所を警察に保護されたカナル隊は、軍から厳しく注意を受けた。
◆◇
「あぁ゛ー、また任務か、めんどくせぇなぁ」
「我慢しましょう、数カ月我慢したらまた休暇ですから」
ダレているブライを、タウロンが諭す
大陸中央の緩衝地帯に一番近い移転門で待ち合わせをし、そこから持ち場となる大陸中央の緩衝地帯に赴き、魔物の間引きに向かう事になっている、もう隊員達は集まっており、残るはあと一人、女性隊員のミラだけになっていた。
「それにしてもミラはおそいねぇ、何かあったのかな? アタシちょっと連絡してこようか?」
「そうだな‥‥頼めるかニーア」
カナルがそう言った時だった
「おっ? ‥‥なあ、あれってここらじゃ見ねぇ顔だな」
「むっ!! そうだな!! 新しく中央緩衝地帯に配属になったんだろうな!!」
長い事同じ場所で任務に付いていると、いつも同じ移転門を使い待ち合わせをするが、大体待ち合わせする移転門が他の部隊も同じになり、何となく顔を覚えてしまう。
ブライとオリバーが見つけた女性兵士は、ここらでは見ない顔だった。
「んー結構いい女じゃねぇ? ちょっと声かけてくるかな?」
「ははは!! ブライが声を掛けても無駄だろう!!」
「なにぃ!」
ブライの言葉にオリバーが茶化すが‥‥
ブライが声を掛けようとした女性は、何故かそのままカナル隊の所を目指して歩いてきた。
「お、おい、こっちに来たぞ」
「う、うむ!!」
ブライとオリバー、そしてその女性が近寄ってくるのが気づいた他の3人も固唾を見守る。
この場にいる全員がこう思っていた。
何だろうこの女の人‥‥‥
誰かの知り合いかな? と互いに目配せするが、近寄ってきた女性はカナル隊がいる場所まで来てこう言った。
「お待たせ」
全員無言のまま、その視線は隊長であるカナルに向けられる、カナルはその視線を受け‥‥
「‥‥済まないが、君はどこの部隊の所属兵士だろうか?」
「え? 私ミラだけど?」
「「「え?」」」
そこにいたのは皆が知っているミラではなく、全くの別人に変わったミラがいた。
「髪を切ってみたんだけど、どうかな?」
◆◇
時は過ぎ、今日竜騎士と言われる召喚者が仮入隊する日が来た。
召喚者の場合、軍学校まで迎えに行くというのが習わしとなっている、守るべき対象の一人として丁寧にお迎えにあがるのだ。
「とうとうこの日が来たな」
感慨深げに軍学校を見つめるカナル
「ええ、どんな召喚者なのか、楽しみですね」
この数カ月で姿も性格も別人になったミラが相槌をする
「今日はさ、顔見せだけなんだからこの後飲み会だよね?」
既に酒の事しか考えていないニーア
「そうだな!! 我らが召喚者と熱く語らいたいものだな!!」
オリバーも同意し、軍学校の校舎に足を踏み入れた時
「なぁ、思ったんだけどさぁ、竜みたいな召喚獣ってさ、俺らにも乗せてくれないかな?」
そのブライの言葉で皆の足が止まる
「あ、あー、乗せて‥‥くれちゃったりするんじゃない?」
「そう、だな!! もしかしたら‥‥‥」
ブライとニーア、オリバー3人が互いに顔を見合わせ‥‥
一斉に走り出した
「俺が先に乗せてもらうんだ!」
「アタシだよ、女のアタシが先に乗るんだ!」
「そこは年長者である私が先だろう!!」
我先にと走り出した3人を止めようと、タウロンが制止するが‥‥
「待ちなさい3人共! ああっ! 隊長まで!」
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる