異世界陸軍活動記

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召喚獣研究施設

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 食う食われる以前に、目の前にいるたかからは、俺の召喚獣だと主張するような感覚が、ビンビン伝わってくる。

「お前‥‥ポッポか?」

 目の前の鷹は、白を基調として、羽の部分の所々に灰色の箇所があり、その姿はとても美しい物だった。
 その鷹がゆっくりとうなづ

 なんだか‥‥かっこいいな

 前の鳩だった頃の青魚の様なキョトンとした顔に比べ、クチバシは先の方が曲がり、しかも鋭利で、目は眉間にシワを寄せたような睨んでいる目つきになっている、足の爪は鋭く、捕まれただけで爪が食い込みそうだ。

 ノーム、デュラ子に続き、ポッポも姿が変わった。
 しかし、ノームとデュラ子はある意味『成長』したと言える、でもポッポの場合、成長どころか種が変わってしまっている、鷹は鷹でも何鷹だろう? 結構種類があったはずだけれど
 
 でもいいのか? 鷹って鳩を食べるはずだったよね?

 ・・・・

 ・・・・



 色々やる事が山積みだったけれど、一度他の召喚獣も確認すべく、人の居ない場所へと移動することにした。
 理由としては「ヤタ」がいるため、いくら自分の内の庭だとしてもヤタだけは召喚出来ない、なにせ凶鳥だし、ご近所の人から苦情とかがきそうだし、俺狙いの条例が増えそう

「ポッポ移動するよ」
 バギーで移動しようかな? と思ったけど、病み上がりで運動不足の為、歩いて行くことにする

 すると‥‥‥

「ピィィィィ! ピィィィ!」

 甲高い声を出しポッポが鳴きだした、そのまま歩いて俺の後をついて来ようとする、いつもだったら肩に止まってこようとするんだが?

 ピィィィ! ピィィ! と、厳つい顔に似合わず可愛い声を出してくる、しかも一生懸命歩いてくるので、とても可愛いい、これはオル&トロスの可愛さを超えたか?

 その後も鳴きながら歩いてくるので、おかしいな? と感じていたが

「ああ、そっか」
 鷹と言ったら、よく腕に止まっていたのをどこかで見た記憶があり、ポッポに向けて腕を出してみた
 途端「バサバサ」と羽ばたかせ、一直線に俺の腕に向けて飛んでくる

 なんだ腕に止まりたかったのか、考えてみると、頭の上とか肩の上に止まる鷹とか見た事ないな‥‥

 羽ばたきを弱め、ゆっくりと俺の腕に着地する、そして、その足で俺の腕をつかんだ。

「痛だだだだだ!」
 がっつり足の爪が食い込んだ。やっぱり半袖だと痛い




 

 爪の跡が思いっきり着いた腕に、ぐるぐると布を巻き付け、そこにポッポを乗せ、人がいない場所へと移動した。
 そこそこの木があって視界を遮ることが出来、住宅地からも離れている

「ここでいいか、とりあえずポッポ飛んでみて」

 ポッポは羽を少し広げ飛び立とうとするが‥‥
「あ! 待って!」
 俺の待ての声でガクリと力をが抜け前に倒れるが、足でがっつりと俺の腕を掴み踏みとどまる、しかし、飛び立とうとした勢いは消せず、そのままくるりと俺の腕に掴まったまま回転し腕にぶら下がった。

 これがいつもの鳩ポッポだったら、恨みがましく俺の事を見ていただろうが、鷹ポッポになった今は違うキリッとした顔で俺の命令を待っている。

「俺が腕を振るって、その勢いでお前が飛んで行く、ってのをやりたいんだ」

 ピィィ

 理解したようで一声鳴いたポッポ、右手でぶら下がったポッポを元の位置に戻してやり
「いくよ」

 以前テレビでみた鷹匠がやっていた奴をやってみた。
 腕を振るった瞬間、ぐっと重力が掛かったように重くなり、俺の腕をカタパルトにして弾丸のように飛び立った。

 たった一回で出来るとは、頭いいな

 ポッポは姿が変わっただけでは無かった。

 まず、飛行速度が鳩の時に比べほぼ倍に、次に視力、鳩だった時ポッポの目を通して『探知』する場合、ポッポの視力で見える範囲だった。
 がしかし、鷹に変わったっポッポから見える景色は全く違った。鳩だった時よりも、より遠くの小さな物まで見えることが出来るようになった。
 
 今までは地上を確認する時、高度を下げポッポの視力で見える範囲まで降りなければならなかった。
 ただそうするとマシェルモビアの兵に見つかった時、攻撃される可能性があった。
 だが、鳩よりも視力の良い鷹の目で見る事が出来るようになり、更に高度を上げた状態で見えることになった。
 そのおかげで危険性は大きく下がった事になる。
 
「もういいよー」
 変わった所を確認した俺はポッポを戻ってこさせるために呼び戻す、それに反応したポッポは上空で羽を閉じ‥‥一気に急降下してきた。

「あ‥‥あ、ちょっと」
 物凄い速さで急降下してきたポッポに腰が引けてしまう、途中「バッ!」と羽を広げバサバサと速度を落とし地面に着地する、そして‥‥

「ピィィィ! ピィィィ!」
 と抗議するように鳴きだした

「え? 何? あ、ああ、ごめん」
 どうやら腕に止まりたかったみたいだったけど、物凄い速さにビビってしまって失念していた。
 腕を出してあげると羽を羽ばたかせフワリと着地する

「戻っていいよ」
 その言葉でポッポは魔法陣の中に戻って行った

 さて、こうなると他の召喚獣も変わったのか気になる、まずは‥‥周りに人気のないのを『探知』魔法で確認し、召喚獣のヤタを呼び出した。
 以前のヤタは三色アイスならぬ、透明な六色アイスのような色使いで、見た目は凶鳥ヒュケイだったが‥‥

 魔法陣から出て来たヤタは姿自体は変わってはいなかった。
 しかし変わった個所がある、それは今まで幽霊のような透明な姿だったのが、出て来たヤタには実体があった。
 しかも体の色使いが変わっている、今までは部分部分で色が決まっていたのが、今のヤタは色鮮やかな色彩になった。
 色自体は6色で変わりないが、「プロの方が色付けしました」と言わんばかりに、とても美しくなった。

 結果としてヤタが変わったのは姿だけだった。

 次にデュラハンの片割れ、馬のハン子だけどこっちはデュラ子に合わせて体つきが大きく成長、これは正直予想道りだった。

 次にコスモだけど姿は変わってはいない、ただ‥‥ユニコーン状態で走ると霧の様な物が後方から出てくるようになり、ペガサス状態で飛ぶとキラキラした物が羽の後方から出てくるようになった。
 要するにエフェクトが付いた。
 これは必要なのか分からないし、役に立つとも思えない、本人‥‥本馬は満足しているのでよしとしよう

 最後にオル&トロスだが
「見てくださいご主人、毛並みがこんなに美しくなりました!」
「おい! 触ってもいいぞ、早く触ってみろ!」
 毛並みが良くなっただけという‥‥こいつらが一番役に立たない変わりようだった。
 でも確かに触り心地が良くなっていた。



 ◇◆◇

 全ての召喚獣を確認した後、本来、今日来るはずでは無かった場所にいた

「やあ、ハヤト久しいね」

「そうですね、ここに来るのは‥‥半年位でしょうか?」
 
 俺が来た場所は召喚獣を研究している施設、話をしているのはこの施設の施設長を務める人。俺がポッポを始めて召喚した次の日から関わる事になった。
 この施設の名前は「召喚獣研究施設」で主な仕事は召喚獣の研究だ。

 名前のまんまの事をしている彼らだったけど、長らくこの施設は「必要のない無駄な施設」として言われてきた。
 国からの予算が出ているが、研究所自体が無駄だと何度も解体されそうになってきた。
 しかし、俺がポッポを召喚してからは一転、予算が倍増される事になる、倍増されたと言っても元々の予算が大したことが無かったので、金額的にも大したことが無い

 ポッポが出てくるまでこの研究所が無駄と言われた理由に、「召喚獣は名前はもちろん、姿形・能力も一緒、一切変わりはしない」から、それがポッポのおかげでこの研究施設にも日が当たる様になってきた。

「私も見舞いに行ったんだが、怪我はもういいのかい? 行ったときは意識がなかったから知らないと思うけど」

「そうなんですか、ありがとうございます、体の方は既に完治しているみたいなので大丈夫ですよ」

 この施設長は俺がグースになって威圧が出るようになってからも、変わらず付き合いがある唯一の人だ、威圧が発生していた時期は、誰もが俺に関わるのを避けていたが、この人は変わらず付き合いがあった。
 とは言っても威圧に耐えられるはずがないので、通話機での会話が主だったが

「それで? 今日はデュラ子ちゃんは出てこないのかな?」
 デヘヘと、若干興奮したような声と顔で聞いてくる

 俺はデュラ子を呼び出す為、魔法陣を浮かび上がらせたが‥‥一向に出てくる気配がない



 一番最初にデュラ子をこの所長に見せた時、普通なら首を脇に抱えたデュラ子を見ると、誰もが恐怖した。
 見慣れたはずのソルセリーとベルフですら腰が引ける位、だけどこの所長は違った。
 元々召喚獣に対し深い愛情を持っている、というか所長どころかこの研究所で働く皆がそうだった。
 この世界の人達から見たらこの研究所の人達は、変わり者だそうだ。
 だからデュラ子を見た時、この所長や他の研究者たちは興奮した。
 
 性的に‥‥

 『変態』
 その言葉がぴったり来るであろう質問攻めにデュラ子が泣き、家に帰った途端
「主よ! 二度とあそこでは召喚されたくありません!」
 と、泣きながら抗議され、それ以来この場所で召喚に応じることは無くなった。

「どうやら出てこないみたいです」

「そうか‥‥残念だな‥‥」
 ゆるみきった顔が本当に残念そうな顔に変わって行く、本当に残念そうだ

「あーっと、それで今日きた理由なんですが」
 所長の残念そうな顔を見ると思わず笑ってしまいそうになるが、ポッポを呼び出し、テーブルの上に乗せた。

 残念そうな顔から一転、急に真面目な顔になり
「新しい召喚獣と契約出来たのか! 場所は! 魔法陣の場所はどこだ!?」
 
 一気に研究者の顔になる、常にこの顔と態度だったらデュラ子もあんなに拒否しないだろうにと思いつつ

「新しい召喚獣では無いですよ、ポッポです」

「えっ? これが!」

 所長にはこれまでの経緯、急に姿が変わった事や召喚獣によっては能力が上がった事をなどを、ポッポをひっくり返して膝の上に置き、お腹をさすりながら話をした。

「ははは、ハヤトは新しく姿の変わったポッポちゃんの事が気に入っているんだな」

「え、ええ‥‥」


 


 『空飛ぶネズミ』こと、鳩
 
 俺は鳩が嫌いだ。
 俺どころか日本の実家のある町内すべての人が鳩嫌いだ。
 
 日本の実家の町内に、隣町からわざわざ来る鳩おじさんと呼ばれた人がいた。
 ウチの町内の公園で毎日のように鳩に餌を上げに来るおじさん、最初は微笑ましく見ていた町内の人達だったが、鳩による糞害が出てくると事態は変わる、鳩おじさんに

「餌を上げるのは止めてくれ」
 と町内の人が言っても

「だったら誰が餌をこの鳩たちに上げるんだ!」
 と切れてくる

 俺は最初、鳩ぐらいで何を町内の人は怒っているのか? と思っていたが、鳩の糞害が家にも及んでくると考えは一変した。 
 母は洗濯物に糞を落とされ激怒し、父は洗車したばかりの大事な車に落とされ激怒し、俺と兄は大事にしていたバイクが糞まみれになり激怒した。
 姉の洋子の頭に糞を鳩が落とした時には「ざまぁ!」と思ったが

 その後も鳩は増え続け、町内の人すべてが鳩に対し敵意を持った頃
 
 パスン! パスン!
 とエアガンらしき音が聞こえてくるようになった。
 
 鳩は殺す事はもちろん、巣を撤去するにも役所の許可が必要だった。
 だが、俺も家族もそして町内の人すべてが、誰が撃っているのかは分かっていたにもかかわらず、それを皆黙認していた。
 
 そこまでウチの町内では嫌われていた鳩だったが、これは実際体験した人じゃないと分からないだろう、まず糞が汚いし寄生虫も持っているし、病原菌を媒介する、そしてあの青魚の様な顔がイラッとする

 暫くして鳩おじさんが公園に来なくなり、その後亡くなったとの情報が町内に知れ渡ると、その日は近所のスーパーから鶏肉が消えたという、家も夕食の時に鶏肉が出た。

 その後、カラスが異常に増え、巣にあった鳩の卵を食べ漁り、今度は鷹などの猛禽類が増え、鳩と後から来たカラスは急激に数を減らしていった。

 なので、カラスや猛禽類と言った種類には何とも思わない、むしろ好きな方だ。

 だが鳩よ、おまえは駄目だ!


 ポッポを始めて召喚した時に少し葛藤があった、でもあの見慣れた鼠色の鳩ではなく白い色の鳩なので

 これは鳩ではなく伝書鳩、これは鳩じゃない伝書鳩と言い聞かせていた。
 もしそこで「俺は鳩が嫌いだ」なんて言っていたらポッポは傷ついてただろう、これまでもこれからもポッポにはこの事を言わないでおこう‥‥

「所で所長、召喚者殺しって知ってます?」

「聞いたこと無いなぁ、名前からしてこの研究所には敵になるような名前だね」

「先の戦いで、敵の召喚者と対峙した際に、俺が改造した槍で、先っちょから黄色の魔力が出るのがあったんですけど、それを出した途端、その言葉を言って召喚獣を引っ込めたんですよ」

「ふむ‥‥今その現物はあるかい?」

「今は無いですね、タクティア‥‥軍本部にいる参謀のタクティア・ラティウスってのがいるんですが、その人に渡したので」

「そうか、ならこっちからお願いして見せてもらう事にしよう」

「自分からもタクティアに言っておきますので」

「よろしく頼むよ」

 召喚獣の成長の話と、召喚者殺しについての話が一応終わると‥‥

「でだ‥‥ハヤト、オルちゃんと、トロスちゃんをそろそろ‥‥」

「ええ、分かってますよ」
 オルトロスを呼び出す為、黄色の魔法陣が現れると‥‥‥

 勢いよく魔法陣から所長に向けて飛び出した
「おう! 久しぶりだな! まずは撫でろ」
「所長さんお久しぶりです、ほら早くしなさい」

「あ~~オルちゃん、トロスちゃんひさしぶり~」
 ウリウリウリ~、と言いながらオルトロスを撫でまくる所長、些か召喚獣に対して異常な愛情を持つ所長とここの研究員達は、オルトロスを本当に可愛がっていた。
 性の対象にされ毛嫌いしているデュラ子に対し、オル&トロスは必要以上に可愛がってもらえるこの場所が大好きらしく、今も尻尾を千切れんばかりに振っている

 ・・・・

 ・・・・

「もっとだ! もっと遠くに飛ばせ!」
「連続で玉を投げるのです! ほら! 連続ですよ!」

 研究所の外に出て、所長以外の研究員の人達に接待を受けるオル&トロス、それをベンチに座り見ていた俺の隣に一通り遊んだ所長が座る

「そうそう、実はねこっちにもハヤトに報告があるんだよ」

「何でしょう?」

「うん、最近の事なんだが、召喚獣を契約出来た者の中に、少しばかり違った召喚獣と契約出来る者達が出て来てね、ポッポちゃんの元の形のイデラム、通常は昆虫の形をして、その姿は誰が契約してもその形だったのが、触覚が片方若干長かったりとか、まぁそんな感じでね、すこし変化が起きているんだ」

「へー」
 初耳だ
「ならそのうち、俺の召喚獣みたいに今までとは違う、見た目の物が出てくるかもしれないですね」

「ははは、そうなると嬉しいねぇ、こっちの仕事も増えるし予算も増えるだろうからね」

 そんな話をしながら、オル&トロスとの遊びでぐったりしつつも、どこか嬉しそうな研究員の人達と別れ、そのまま買い物に行くことにした。
 もう2時間ほどで日が沈むので、食品なども購入

 家に戻り食事を済ませ、鷹ポッポの為の道具作りをする、まずは止まり木をベッドの横に作る、作ると言っても買ってきた木の棒を『風』魔法で切り、『合成』魔法でくっ付けるだけ、作業開始から5分ほどで完成した。
 鳩から鷹になっても目覚まし時計の役はやってくれるそうなのでありがたい、次にポッポが腕に止まるための道具、鷹匠が腕に付けている奴だ。
 変種のサイクロプスの革が残っていたのでそれを使う
 
「止めるのは紐にしようか? いや「キューブ」を使おうか」

 鎧のアタッチメントに使っている『重力』を付与したキューブ、その小さいバージョンを作り、ボタン位の大きさに調整する、それでパチンと貼り付ければ簡単に‥‥

 ああ‥‥そうだった、鎧が全損したんだった‥‥

 キューブで思い出したが、軽鎧の破損がひどく修理にかなりの時間がかかる事が分かっているし、軽鎧を重鎧にするための、アタッチメントの装甲も作らなければならない、しかもデュラハンのもあるから2人分、とプラス1頭分、憂鬱になってくる
 デュラ子の身長が俺と大体同じになったので、手や足、頭の部分は同じでいいだろう、ただ、胴の方は別々になるのでまた図って作り直さないと‥‥

 そうだな‥‥また図る必要があるな! 仕方ないな、ちゃんと図らないと合う物は作れないからな、ちゃんと全部余計な物は脱いで図らないと、仕方ない、これは必要な事なんだ。
 仕方ないんだ

 絶対にデュラ子のサイズを図らなければいけないと、ワクワクしていたが、その時ふわりと真っ二つに折れた刀を思い出した

「雷雲もあるんだった‥‥」

 ワクワク気分から一気に叩き落されたその時に

 ピピピピ!

 備え付けの通信機に連絡が入った

「はいはい! この忙しい時に誰ですかぁー」

 受話器を取ってみると連絡してきたのはタクティアだった

「すみませんハヤト隊長こんな時間に」

「いや大丈夫、それよりどうしたの?」
 タクティアがこんな時間に連絡するという事は、余程大事な要件なんだろう、もしかしたら昨日話した召喚者殺しの事が分かったのかな? なんとまぁ、出来る男は違うな‥‥

「もしかして召喚者殺しの事が分かったのか?」

「いえ、その事ではなくてですねハヤト隊長」

「何?」
 だったら何の‥‥


「飲み会いつやります?」
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