異世界陸軍活動記

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逃げの一択

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「ルイバ・フロルド目標と接触しました」

 その報告に軍団長は腕を組んだまま「うん」と軽く頷くだけだった。
 マシェルモビア軍、軍団長補佐のトルリ・シルベは軍団長の表情を覗き見たが、報告自体無かったかのような無表情であった。

 そのトルリ・シルベの視線に気づいた軍団長は
「どうした?」
 と一言だけ発する

 この作戦に不満な箇所があったトルリ・シルベはこの際とばかりに
「本当によろしかったのですか? たった一人でグラースオルグと戦わせるなど、今からでも彼の援護を回した方が」

「それは本人が望んだことだ」
 今回、この砦を落とすにあたってルイバ・フロルドは、一人でグラースオルグと戦いたいと申し出てきた。
 それはあまりにも無謀な事であったため、最初はそれを受け入れなかったが、本人の強い要望で最終的にはそのように軍団長が許可をした。

「それでも今回の事はあまりにも無謀です」
 トルリ・シルベは軍団長補佐になり、一般の兵士には知られていないマシェルモビアの闇を見る事になった。それは今軍がしている事、そして過去に行った事などを知りたくなくても嫌でも知る事になる。

 その中にはグラースオルグこと、ウエタケ・ハヤトの情報もあった。ハルツールに潜り込んでいる間諜により、彼の情報はほぼ筒抜けだった。
 契約出来た魔法の種類から召喚獣の種類、そして特徴まで‥‥
 その情報の中には彼の戦歴も含まれていた。通常なら疑ってしまう様な報告も彼と一緒に行動した事のあるトルリ・シルベは、彼ならそれをやりこなすだろうと確信した。
 報告に有った彼の情報と、実際に自分の目で見た姿。その二つの情報を持ち考えた結論としては、小隊以下の規模では彼に勝利するのは難しいと判断している。
 それを本人が希望しているとはいえ、たった一人で彼に立ち向かうのは無理だ。

「だったらトルリ、お前が助けとして行くか?」

「い、いやですぅ!!」

 軍団長補佐として対面を保つためそれなりの言い方、姿勢をとっているが何かの拍子にいつもの性格が出てしまう、今も素の自分が出てしまい思わず叫んでしまった

「‥‥今回の作戦はあの完成前の砦を落とす事だ、この兵数差だったら落とすことは簡単だろう、だがグラースオルグがいるとしたら間違いなく被害は出ることになる、そしてその被害は少ない方がいい。だからこうして無理やり落とそうとはせず、撤退を仕向けるように仕掛けているんだが‥‥」

 まだ戦闘は始まったとはいえ撤退をする様子は無い、敵の援軍が来るのはまだまだ先、その前に本気で落とそうとすれば簡単に落ちるだろう

「南側の仕掛けに、こっちが兵を回していないのが気に食わんか?」
 
 砦南側は間違いなく何かの仕掛けがあるだろうと判断し、そっちの方には兵士を割り振っていない、わざと逃げやすいように開けているのだ。

「だからその撤退の時までルイバ・フロルドが持てばいい、だれもグラースオルグとは戦いたくないと思っているんだ。彼の申し出は部隊に取っても都合がいいではないか‥‥‥そう思うだろう?」

「それは‥‥」
 その通り、とは言えなかった。
 部隊の兵にはグラースオルグとは戦うなと言ってある、被害を少しでも出さないためにだ。誰もが嫌がる相手をルイバ・フロルドは買って出ると言っている。
 部隊にとってはとても都合がいい人間だ。

 トルリはそのまま口を噤んだ、ルイバ・フロルドは間違いなくこの戦いで戦死するだろう、自分だけではなく、この部隊にいる誰もがそう思っている。
 ならばせめてその魂が喰われること無く、新しい命として生まれ変わる事を祈るだけであった。





 ◆◇



 大きな爆発音と共に先輩が吹き飛ばされ、その場に倒れる

 何だ!? 何なんだこいつは!?

 2対1 
 召喚者2人に対し、召喚者殺しを持った召喚者が一人、召喚者殺しを持つとはいえ、よほどの実力差でもないとこの状態で負けることは無い。
 召喚者殺しが有る為、先輩は召喚獣を出さず刀と魔法で対処、俺はオロチを出していたが俺だけではなく、他の兵士のサポートに回していたため、今魔法陣に戻してしまうと他の兵士が危険にさらされてしまう、俺がいる場所から少し離れている事もありオロチは出しっぱにしていた。

 対する相手は召喚獣を出さず、召喚者殺しと言われた槍を使い戦っている。
 フロルドと言ったこの兵士、流石に3度目ともなると名前くらいは憶えてしまう、彼の使う召喚獣はミオロゼ、過去2回の戦いでそれ以外は見てはいない。使う魔法は『水』、それだけの男だった。
 強いか? と聞かれたら
 「俺の敵ではない」
 と答える。

 何かに突出している訳ではなく、ごく平凡な召喚者だった。
 はずだった‥‥‥

「おいおい! どうしたグースよぉー? お前はそんなもんだったかぁー!」
 笑いながら召喚者殺しの槍を突き出す

 大剣を使いその槍の一突きを払うが、払った瞬間には槍は既に他の体の箇所を付かれている

「ぐあっ!」

 追加の装甲を付けフルアーマの状態であるにも関わらず、その装甲部分を突き破り肉に突き刺さり、突かれた箇所は火傷をしたような熱が伝わってくる。

「俺っちはなぁー、今回お前と戦うために頭を下げてまでお願いしたんだよぉー、それが受け入れられてうれしくてよぉー、昨日の夜は寝られなかったぜぇー」

 槍を振り回し、槍を付く、オロチに衝撃波を撃たせたいが、オロチの衝撃波の攻撃範囲は広く打つと俺まで巻き添えを食らう、離れようとすると召喚者殺しでもある槍を投擲し距離を取る事を許さない、しかも投げたはずの槍は何故か手元に戻っていた。

「逃げるな逃げるな、俺っちは楽しみにしていたんだからさー、もうちょっとたのしもうぜぇ」
 緊張感の無い口調ながらも槍の一撃一撃は早く、躱す事すら不可能に近い

「それと‥‥‥‥」
 槍をぐっと構え、先程までの雰囲気は消し飛び

「取らせてもらうぜ、ティンパーの仇をなー!!!」
 構えた槍を突き出した、槍は身に着けている鎧を貫き、穂先はわき腹に到達した

「がはっ!!」
 喉から何かが込み上げ、口の外へと赤い物が吐き出される

 やばい、これは不味い

 さっきまでの痛みとは違い、体の中から来る痛み
 咄嗟に魔法を放つ、その魔法は発動したと同時に爆発した。さっきからずっとこうだ、魔法を出すと瞬間爆発する。
 マシェルモビア兵のフロルドは自身の使う『水』魔法を当て爆発させているのだろうが、そのフロルドの放った魔法が見えない、さっきから何度か魔法を放っているが一度も見ることが出来ない。
 こっちが魔法を放った瞬間に爆発するのだ。

 ただし今のはこっちの計算道り、爆発したと同時にその衝撃とバックステップで後ろに下がり、回復薬を取り出し容器を握りつぶすと同時に、槍で突かれた場所にふりかけた。

 よし、この爆発による煙幕に隠れて‥‥‥
 
 立ち位置を変えようとしたが不意に脛の辺りに痛みが走った、その足には召喚者殺しの槍が貫通するように突き刺さっていた。

「おいおいおい、今逃げようとしたか? じょうだんじゃねぇぞぉ?」
 フロルドの声がし、まだ爆発による煙幕の中に放たれた槍が戻って行く

 骨は‥‥やられてないな
 
 立っているのも辛いほどの痛みがある中、なんとか立っている状態にある、貫かれた足からは温かい物が溢れだし、ブーツの底にたまる。
 横腹の方の痛みが激しすぎて足の痛みが薄いのが幸いか? 

 今俺の移動を止めるために足を狙った、それは分かるがあの煙幕で見えない中、足を狙い撃ちにした。しかも命中している。あの煙の中で見えていたのか?
 こいつは本当にあの時のマシェルモビア兵と同一人物なのか?

 俺が知っているフロルドとは全く違う別人なのでは? と思ってしまう、顔はかなり痩せ正直病的な顔になった。

 しかし、奴は俺が2度戦ったフロルドで間違いない、最後に見た日から数カ月は立っているが、短い期間でこれほどまで人は変わるものだろうか?
 槍捌きはもう俺では対処できず、魔法は必ず潰される。しかもフロルドはまだ召喚獣を出していない。

 一方の俺は、オロチに牽制させたいがそのためにはフロルドに近すぎる、距離を取りたいが取らせてもらえない、しかも体には数か所も槍を受けており、わき腹の傷は回復薬を使ったが痛みが多少抑えられた位で、すぐにでも魔法を使わないとマズイ状況にある。

 ヒュン ヒュン

 槍走るたびに音がなり耳に届く、盾も使いそれを防ごうとするが、防いだはずの盾のせいで視界が埋まり、次の攻撃が見えない

「はっははぁぁぁぁ! 当たった! また当たった! どうする? いてぇか? 痛えだろう? もう体中真っ赤じゃねぇか、休むか? 休みたいか? 休ませる分けねぇだろうがぁー!」

 もうどこを槍で突かれているのか分からない、体中に槍を受け痛みがどこから来ているのかすら感知できない。
 俺の持つ大剣が汗と血で滑り、放さないように力を込めるのがやっとだ。体から血が抜けているせいなのか体から体力が抜けている

 いや、今日フロルドを見た時からだった。一言で言ったら不快感、フロルドからは不快感を感じた。初めて召喚者殺しを目にしたからだろうか?
 その一撃一撃を食らうたびに力が抜けるような感覚に陥る

「おらぁぁぁ!」
 フロルド渾身の一撃が俺の右肩を貫いた

 もう悲鳴を上げる事すらできない、しかも今の一撃は骨にまで届き、完全に砕かれた

 ああ、終わった‥‥‥‥

 こちらの世界に来る前に一度命を落としかけた。
 その時人生で初めて「死んだ」そう思った。その後何とか命は助かったものの‥‥今回はもう駄目だろう、体がもう動こうとしない、動けない

 俺の生涯も終わりか、目の前の敵になすすべもないどちらにしろ後数回突かれたら‥‥‥

 フロルド槍を突こうとした瞬間、フロルドはその槍を振り上げた

 キン!
 
 何かを弾く音、その後フロルドの槍を中心に爆発が起こった

 味方か?

「隊長大丈夫か!?」

 その声は
「エクレール‥‥」
 弓を構えたエクレールがいた
 
 撤退の準備をしろと言ったのに何で来た

 フロルドは爆発で起こった煙を振り払うと
「このクソアマ! ジャマすんじゃねえぞ!!」
 その手をエクレールに向けた

 明らかに魔法を放つ姿にエクレール警戒したが、彼女が警戒したにもかかわらずフロルドの魔法は彼女の顔に発動した。
 エクレールの顔を覆うように水が纏わりつき、その顔を飲み込んだ。
 
 ただそれだけだったが

 あれは! すぐに消さないと!

 咄嗟に同じ『水』魔法で相殺しようとするが

「なっ!」
 俺の『水』魔法は爆発するどころか発動さえしなかった

「ったくよぉー、邪魔すんじゃねぇよ」
 エクレールへの興味が無くなったのか、もう終わったと思ったのか、フロルドはまた俺に目を向ける。

「悪いなグース、変な邪魔が入っちまって、じゃあ再開しようか?」

 エクレールは顔を包んだ『水』魔法に苦しそうにもがき、何とか振りほどこうとするがその水は顔から離れない

 何とかエクレールを助けたいが、目の前にいるフロルドと、助けようにも魔法がフロルドの魔法によって消されてしまう。

「っ! どうすれば」
 せめてエクレールだけでも助けなければ

 エクレールがいる場所で爆発が起こる、魔法で対処しようとしたようだが、俺と同じように発動と同時に爆発をしたようだ。

 い、今、フロルドから魔法が放たれるところは見えてない、フロルドも完全に俺に目を向けていたのにどうして!

 フロルドからエクレールにむけて魔法を放った形跡はない、それでもエクレールの魔法は妨害されてしまった。

 だがその後、もう一度爆発がエクレールの方から起きた

「あん? チッ、何を使った?」
 フロルドが軽く舌打ちをする

 一瞬だけエクレールに顔を向けると、その手には俺が渡した魔法が付与された矢が握られていた。
矢に付与されていた魔法を使い、顔に纏わりついていた『水』魔法を爆発で排除したエクレールはその場に倒れ込んだ。

「エクレール!」
 エクレールを、エクレールを助けないと! 

 ここから、こいつから逃げ出す隙があれば━━

「うわぁぁぁぁぁ!」

 魔法の爆発で吹き飛び倒れていたはずの先輩が、自身の召喚獣カーネロと共にフロルドに襲い掛かった。
 フロルドは分かってたかのように俺に出していた槍を先輩の方にむけ、そして俺からも目を放した

 
 ここだ!!
『召喚! オルトロス!』

 二つの魔法陣が光り、そこから鎧を纏った二匹の召喚獣が飛び出す。そして同時に俺から大量の魔力が抜けていく、目の前が真っ白に染まる。
 
「うごえっ!」
 急に背後に飛び出して来た2匹の召喚獣にフロルドは奇妙な声を出す、それでも

「だぁぁぁ!」
 声を上げ先輩の振り下ろした刀を軽く弾き石突で殴る、そのままカーネロの顎を槍の石突で張り飛ばし、穂先をオルトロスに向け振り回す、一瞬だけ一匹は怯んだがもう一匹は勇敢にも突っ込んでくる、フロルドは突っ込んできた召喚獣に狙いを定めるが‥‥‥

 バクッ!

 怯んだはずの一匹の顔の前には、宙に浮かんだ大きな顔があり、それがフロルドの足に噛みついていた。
 そしてそのままフロルドは振り回され

「なはぁー!」
 情けない声を出し放り投げられた。

 そして空に打ち上げられる『撤退』の合図

「ハヤト!」
 先輩が叫び自分の召喚獣に乗り込み、俺もオルトロスとオロチを回収、デュラハンのハン子を呼び出しエクレールを左手で回収、そのまま砦の南を目指し走り出した。

「エクレール聞こえるか? エクレール! 自分に回復魔法を自分に掛けるんだ!」
 エクレールは兜の下から大量の血を流しており、しかも顔がボロボロになっていた。意識があるかどうかも分からない

 エクレールは俺の声が聞こえたのか手を伸ばし
 俺に回復魔法を掛けた

「おい、違う俺じゃないエクレール! 自分に掛けるんだよ!」
 俺に魔法を掛けたエクレールの手から力が抜け、だらりと垂れ下がった

「エクレール! エクレール!」
 駄目だ! 意識が

 『収納』から回復薬を取り出すが右手が動かず蓋が取れない、魔法を使い容器を切り取り、エクレールの顔にぶちまけた。

「待ってろ! すぐに回復魔法が使える奴を捕まえてやるからな!」

 不思議な事に、撤退の合図があった後、敵の追撃は無かった。砦を落とすのが優先だったのだろう

「誰か! 回復魔法を使える奴はいないか!」
 撤退する味方の軍の中、俺は叫びながら使える者を探した



 ◆◇

 
「はぁ~、全くよぉ」
 マシェルモビア軍のルイバ・フロルドはどっかりと地面に腰を下ろした

「もうちょっとだったのによぉ~、多重召喚とか多芸すぎるだろうが」

 マシェルモビア軍によるウエタケ・ハヤトの情報には多重召喚、つまり2体同時に召喚は出来ないとされていた。通常の召喚者が多重召喚をするとそれだけで魔力が大量に奪い取られ、召喚すら不可能だと言う

「あいつ多重召喚してもぴんぴんしてたじゃねぇかよぉ~」
 
 はあ~
 もう一度大きくため息を付いたフロルドは

「また次があるかぁ、次はいつになるんだろうなぁ~」
 伸びをするように腕と足を伸ばした。






 この日、マシェルモビアには、グラースオルグを退けたという事実が広まり

 そして、無敵のリクレク隊と竜騎士が敗れたという情報がハルツールに流れた

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