地元の怪物はどうやらガチでヤバいらしい

ありす〜!

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3普通の人間

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「あの。すみません……」



「あ?人間が来た」
男は目をギラギラさせていた。

蜃気は男に声をかけたのだ。




俺は気付いた。
蜃気は気付いていない。
彼は普通の人間ではない。




「蜃気!!そいつぁーぶない!」



叫んだが、蜃気は気付かなかった。
今はあっちの方に集中しているんだ。


何故かと言えば、蜃気君は遺伝子操作されている超人のような存在。俺らは彼らの事を超能力者と掛けて跳能力者と呼んでいる。それほどに彼は人間とは少し違う。そして、彼の集中力は凄まじいのだ。だから今ここで何を叫ぼうと、意味は無い。


「ふへええ!でっけえ蜘蛛だなコイツ!」

蜃気は何か妙な事を言っている。
デカイ蜘蛛なんてどこにも見当たらない。
ただ男の方を向いて蜃気が何かブツブツ言っているだけだ。何をしているんだ?

男は田中をクタクタにさせたあと担いで去ろうとしていた。蜃気は何かブツブツ言っているだけで何もしていなかった。


「てめー蜘蛛逃げんな。ぶん殴る!」
蜃気は立ち去ろうとしていた男の方を向いた。

蜃気はジャンプをした。5メートル位跳んだ。
着地すると同時に男の頬を殴った。





「うええええええええええ」


男は倒れ、田中はかろうじて息をしていた。





「てめーマジ許さんからな……え?」


「もうやめたほうがいい!蜃気」
俺は蜃気の腕を掴んで男に殴りかかるのを止めさせた。



「あれ?俺は今まで何をしていた?何か蜘蛛とか言ってたっけ?」




男は田中を担いで何事もなかったかのように公園を立ち去っていた。




「蜃気、追いかけよう」


「そうだな、田中を助けないといけない。さっきの俺はどうかしていた。あれが幻覚って奴だったのか、強いな」


「多分何かが違う。」

「え?」

「いや、何でもない」


「そうか……って土蜘蛛(どぐも)!もうアイツ歩いて行ってるぜ?」



「そうだな、追いかけよう。」

「走って行かないともう追いつかないんじゃないか?」



蜃気と俺は、田中を担いだ男の後をつけて行く。
    
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